西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

野宮神社と神社本教

野宮神社

個人的な話で恐縮ですが、16日から、2泊3日で京都へ旅行に行ってきました。北海道ではだいたい今週で紅葉が終わりましたが、京都は今週から来週にかけてが最も紅葉の美しい時期で、そのためこの時期の京都(特に風光明媚な景観の美しい場所)は、どこに行って多くの観光客で込み合っておりました。特に一昨日は、小泉首相とブッシュ米大統領の首脳会談が京都で行われたため、京都市内各地は警備体制がかなり厳しくなっており、観光客や社寺への参拝者の人々は移動経路の迂回を余儀なくされたり、一部立ち入りが制限されたりと、いろいろと大変だったようです。

今回の上洛では、私は連れと一緒に京都市内のいくつかのお寺を回ったり、太秦(うずまさ)のテーマパークに行ったり、京都タワーに上ったり、夜は大阪の道頓堀に行ってお好み焼きを食べたりと、一般の観光客と同じ様に観光を楽しんできたのですが、一応神主らしく、京都の神社へも参拝・見学に行ってきました。職業柄、旅行に行っても、やはり御当地の神社が気になってしまうのです(連れも神社関係者でしたし)。

今回の旅行で私達が参拝してきた神社は、京都を代表する観光地・景勝地である嵐山(正確には嵯峨野ですが)に鎮座する野宮神社(ののみやじんじゃ)という、周囲を竹林に囲まれ境内には緑色のじゅうたんを敷き詰めたような苔の庭園がある、大変風情のある神社です(写真参照)。

昔、伊勢の神宮には、天皇が新たに御即位する毎に天皇の御名代として、皇族の未婚の女性(内親王や女王)が一人、「斎王」として遣わされるという慣行があり、この慣行は、飛鳥時代天武天皇の頃から始まり、以後およそ660年間、南北朝時代後醍醐天皇の頃まで続けられました。そしてその際、斎王が伊勢に行く前に必ず立ち寄って潔斎をした(身を清めた)場所が、この野宮神社でした。野宮神社の風情のある様子は、源氏物語の「賢木の巻」にも描写されている程で、とても歴史と趣のある神社です。現在の野宮神社は、縁結びや進学などの御神徳で人気があるそうです。

ところで、全国に鎮座する約8万社の神社のうち、そのおよそ98%の神社は、「神社本庁」という包括宗教法人に包括されておりますが、今回私が参拝させていただいた野宮神社は、「神社本教」という、神社本庁とは全く別の、神社神道系の包括宗教法人の包括下にあります。神社本教は、平成17年現在、京都府内の民社を中心に、約80社の神社により構成されており、現在、本教の管長(宗教法人としての代表役員)は、清水寺の境内に鎮座されている京都地主神社宮司さんが務めておられます。

なお、私は野宮神社の授与所で暦を一冊受けてきたのですが、この暦の奥付を見てみますと、この暦は「天社土御門神道本庁」(安倍晴明直系の陰陽道)が発行しているものなので、神社本教被包括の神社では、土御門神道本庁の暦を採用しているようです。

ちなみに、私が京都に旅行に行っている間、札幌では、北海道神社庁札幌支部観楓会定山渓温泉にて1泊2日の日程で行われており、昨年の観楓会には私も出席させていただきましたが、今年は、当社からは宮司のみが出席しました。

(田頭)