西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

YOSAKOIと札幌まつり

鳴子

世間は今ワールドカップで盛り上がっておりますが、札幌では今週の水曜日(7日)から「第15回YOSAKOIソーラン祭り」が開幕しており、札幌は今、ワールドカップに加えYOSAKOIソーラン祭りでも大いに盛り上がっています。

平成4年に10チーム千人の踊り子と観客20万人の規模で始まったYOSAKOIソーラン祭りは、回を重ねる毎に規模が拡大し、昨年の第14回では、道内外あわせて334チーム、4万3千人が参加し、観客動員数も過去最多の214万人、祭りによる経済効果も230億7千9百万円と過去最高を記録しました。道内で他に観客動員数200万人を誇るイベントは国際的にも知名度の高い「さっぽろ雪まつり」だけで、今やYOSAKOIソーラン祭りは、さっぽろ雪まつりと並ぶ北海道及び札幌の代表的なイベントになり、札幌の初夏を彩る風物詩としても既に定着しました。

YOSAKOIソーラン祭り」とは、高知の「よさこい祭り」と、北海道に古くから受け継がれてきた民謡「ソーラン節」が融合したお祭りで、手に鳴子(写真参照)を持って踊ることと、曲のどこかにソーラン節を取り入れることがYOSAKOIソーランの条件となっていますが、この2点以外には決められた型が全くなく非常に自由度が高いため、参加するチームはそれぞれが衣裳、音楽、振り付けを独自に考え自由に踊ります。このスタイルによってYOSAKOIソーランは見るものを飽きさせない、エンターテイメント性の高い演舞として、今日のように大きく発展しました。

開催4日目を迎えた今日は、出陣式の後、朝から夕方まで大通公園西8丁目ステージ会場及び市内各会場で演舞が行われ、夜からは、大通公園西5丁目から西7丁目にかけて「ソーランイリュージョン」というYOSAKOIソーランのパレードが行われます。このパレードは、最終日(5日目)の明日行われる「ファイナルコンテスト」の出場チームを選抜する一次審査も兼ねており、明日のファイナルコンテストでは、一次審査を勝ち抜いた10チームが大通公園西8丁目のステージに立ち、今年の「YOSAKOIソーラン大賞」が決定します。YOSAKOIソーラン祭りはいよいよ明日、最終日を迎えます。

ところで、近年は、年々規模が巨大化する「YOSAKOIソーラン祭り」に押され、以前程には注目されなくなってきてしまいましたが、従来“札幌の初夏の風物詩”といえば、それはYOSAKOIソーランではなく、毎年6月14日〜16日にかけて行われる「札幌祭り」(北海道神宮例祭)でした。札幌祭りは、華美になる一方のYOSAKOIソーラン祭りに比べると確かに華やかさは薄いですが、しかしYOSAKOIソーラン祭りが“祭り”とはいっても神事は一切行われない“神様不在”の祭りであるのに対し、札幌祭りは、北海道総鎮守・北海道神宮の例祭として厳粛な祭典が執り行われ、また3日目の神幸祭では、4柱の御祭神をお載せした4基の御鳳輦が市内を巡行するなど、格調の高さと伝統を誇っています。

昨年6月16日付の記事にも記させていただきましたが、昨年の札幌祭りの渡御には私も御奉仕させていただき、およそ16㎞の道程を、浄衣を着て御鳳輦とともに歩かせていただきました。昨年は、私を含め1600人の人々が渡御に奉仕し、渡御の行列は、4基の御鳳輦を中心に1.3kmもの長さになりました。

札幌祭りは毎年、北海道神宮各祭典区の代表委員長が、市民を代表して年番で北海道神宮崇敬講社講長を務め(規約により総長は札幌市長が務めることになっいています)、その年番祭典区を中心に、各団体の奉仕と市民の浄財を得て行われています。私が奉仕した昨年は「第十六桑園祭典区」が年番で、渡御の行列も桑園まで巡行しましたが、今年は、札幌の都心に位置する「第一本府祭典区」が年番となり、今まで大通公園(西8丁目)で斎行されていた駐輦祭も今年は初めて南1条西3丁目の三越前交差点で執り行われることになりました。

ところで、札幌祭りの露店は、北海道神宮の境内よりも中島公園に多くが出店されるのですが、私が小学生だった頃、私の通っていた小学校は中島公園の比較的近くにあったため、札幌まつりの日だけは授業は2時限か3時限で終わり、小学生たちは皆、授業を終え一旦家に帰るとすぐに露店に向かい、中島公園での1年に1回の露店巡りを楽しんでいました(当時は現在のほぼ倍の千店が出店していました)。私は、綿飴やフランクフルトを食べたり、お化け屋敷に入るのが毎年楽しみでした。懐かしい思い出です。当時、露店は中島公園内だけには収まりきれず、祭りの期間だけは行啓通の一部の区間を車両通行止めにして、その区間にまで露店が出店されていました。

ちなみに、北海道神宮は札幌市民をはじめ道内各地の崇敬者によって支えられている神社で、他の神社のように氏子区域は持っておらず、所謂氏子と称される人たちはおりません。祭典区という言葉も「氏子区域」とは意味が異なります。

(田頭)