西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

神社本庁幣帛

神社本庁幣帛

幣帛(へいはく)というのは、広義では祭祀に於いて神様に奉献するもの全般を指し(平安時代中期に編纂された「延喜式」では衣服・武具・神酒・神饌などの品目が幣帛として記されています)、狭義では、それらの中でも特に布帛(絹・麻・木綿など)や、紙垂を串に刺した御幣などを指しますが、現在では、布帛や御幣などの現物の代わりに「幣帛料」として金銭を紙に包んだ「金幣」が幣帛としてお供えされる事が多くなっています。

当社の場合、宵宮祭例祭では「神社本庁幣帛」(本庁幣)と「総代幣帛」という二種の幣帛が大前に奉献されます。本庁幣とは、神社本庁包括下の神社で斎行される例祭もしくは特別な大祭(遷座祭など)で本庁からその神社の大前に奉献される幣帛の事で、総代幣とは、その神社の総代さん達から大前に奉献される幣帛の事です。

このうち本庁幣については、3月25日付の記事「幣帛奉製作業」でも書かせて頂いたように、北海道神社庁札幌支部管内神社の場合は(他支部の事情は知りません)、毎年3月に支部の青年神職達が本庁に成り代って一括して奉製作業を行い、その時に奉製された幣帛が、本庁幣として札幌支部管内の全神社に納められています。例えば勅祭社(天皇陛下から勅使が差遣される神社)に奉献される皇室からの幣帛の場合は、さすがに私達が成り代ってそれを奉製するような事は畏れ多くてできませんが、誤解を恐れずに言えば、本庁幣の場合は「所詮は神社本庁という一事務機関の幣帛」なので、(北海道の場合は)多忙な本庁に成り代って各支部がそれぞれ奉製しているのです。

そして、この時奉製された本庁幣は(あくまでも札幌支部の事例です)、各神社に於いて柳筥(やないばこ)という木箱(幅五分許にして三角に削られた柳の白木を寄せ並べ、生糸もしくはコヨリで編んで作られた箱)に収められ、その柳筥は大角という幣帛を奉奠する際に用いられる用具(但し神社によっては大角ではなく雲脚台)に載せられて、例祭時、大前に奉献されます。当社でも、今月13・14両日に行われた秋祭り(宵宮祭・例祭)では、本庁幣は総代幣と共に神職伝供(でんく)により大前に奉献されました。

今日の記事に貼付の写真が、当社にて撮影した、本庁幣の入った柳筥と、その柳筥が載せられた大角です。札幌支部管内の神社の場合、本庁幣は全てこのような状態で柳筥に収めら、大前に奉献されています。

ところで、この柳筥の中に収められている本庁幣とは具体的にはどのようなものか御存知でしょうか。この箱のフタを開けると一体何が出てくるのでしょうか。申し訳ありませんが、それは秘密です(笑)。神事に関する事の全てを公開してしまうと有りがたさが薄れてしまうので(と言っておきながらここまで詳しく書いてしまったのは矛盾しているかもしれませんが)、最低限、このくらいは秘密のベールに包ませたままにしておいて下さい(笑)。

(田頭)

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