西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

今夜、外宮で遷御の儀が斎行されます!

全国の神社の中でも最も尊いお宮であり、神社本庁包括下の全ての神社が本宗と仰ぐ伊勢の神宮(「伊勢神宮」とは通称で、正式名称は単に「神宮」です)には、内宮皇大神宮)と外宮豊受大神宮)という二つの御正宮があり、そのうちのひとつである内宮では、前回の記事で報告したように今月2日に遷御の儀が斎行されましたが、もう一方の外宮では、今夜(10月5日午後8時)、遷御の儀が執り行われます。

外宮

平成17年に高倉山の山麓で行われた山口祭から8年をかけて進められてきた第62回神宮式年遷宮は、この度の内宮・外宮での遷御の儀と、遷御の翌日に両宮でそれぞれ執り行われる一連の祭事(大御饌奉幣古物渡御神楽御饌御神楽)を以て、両御正宮での遷宮行事は全て終わる事となります。
但し、神宮では両御正宮の他に、十四に及ぶ別宮でもそれぞれ式年遷宮を行なっており、それら別宮での遷宮行事はまだ続きます。

今夜の遷御に先立ち、外宮では昨日(4日)、新宮の竣工を祝し感謝する後鎮祭や、 天皇陛下より献ぜられる御装束神宝の式目を読み合わせる御装束神宝読合、遷御の列に加わる神職や御正殿に納める神宝類など全てを祓い清める川原大祓が執り行われました。


ところで、神宮の諸祭事はまず外宮から先に行い、その次に内宮で行うという慣例があり、これを「外宮先祭」というのですが、式年遷宮に関する諸行事(山口祭から、遷御翌日の御神楽に至るまで)は全て内宮から先に行い、その次に外宮で行なうのが慣例となっています。遷御の儀についても、まず2日に内宮で行われ、そして今夜、外宮で行われます。外宮先祭については、当社サイト内にある以下のページでも触れております。
http://nishinojinja.or.jp/faq/038.html

別の神社の神職さんが書かれている「禰宜のつぶやき・・・。」というブログの以下の記事にも、外宮先祭について詳しく書かれておりますので、興味のある方はこちらの記事も併せて御一読下さい。外宮先祭の言葉に囚われて「必ず外宮、内宮の順に参拝をしないといけない」なんて事はないのだという事がよく分かります。
http://itakiso.ikora.tv/e866532.html

以下は、神宮禰宜せんぐう館初代館長の小堀邦夫さんの著作「伊勢神宮のこころ、式年遷宮の意味」(淡交社刊)からの転載です。外宮先祭とは、近年はどうやらその言葉だけが一人歩きをしているようです…。
内宮で大御饌を天照大神にたてまつるためには、外宮の豊受大神が、御饌都神(食べ物の神)として、大御饌を調理されることを前提とするので、先に外宮で神嘗祭を行うのです。
(中略)平たく言えば、豊受大神にお働きいただかなければ、内宮で大御饌をたてまつることができないために、外宮先祭を守ってきたのです。また、大御饌をたてまつらない神事、たとえば蓑や笠をたてまつる風日祈祭の場合などは、「神宮要綱」(昭和三年、神宮司庁刊)に示すとおり、内宮先祭、つまり中心となるお宮からお祭りしていましたが、先の大戦後の混乱のなかで、これも外祭先祭となってしまったのは残念なことです。
(中略)外宮先祭とは、おそらく本来、この由貴大御饌の儀にかぎられたことであったと思われます。しかし、この語の影響は近世に入り、かなり一人歩きを始め、参拝の順を外宮、内宮、いずれを先にするかとの議論の際にかならず登場してきました。中心となるお宮、つまり内宮から先に参拝することに何ら問題のないことは、末社のつぎに正宮を参拝しないことを考えれば当然のことです。一方、これら三節祭という重儀では、勅使(天皇の差し遣わされる使い)が幣帛を奉納する奉幣の儀を外宮、内宮の順で奉仕されており、この順を尊重して外宮を先に参拝する考えも支持されてきました。


(田頭)

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