神楽殿前の大きなハルニレの木が、年毎に弱って枯れてきている事から、今日、伐採する事になりました。残念な事ではありますが、倒木やそれに伴う隣接建物損壊の可能性等を考慮すると、これは仕方がない事でもあります。
伐採に先立って、今日は午前１０時から社殿にて伐木祭が執り行われ、僭越ながら私が斎主として御奉仕させて頂きました。以下が、私が今日のその伐木祭で作文・奏上した祝詞です。ハルニレを伐採する理由とこれから伐採する旨の奉告、伐採作業の安全祈願、伐採する木に宿っている神霊に天へとお還り願う事等を記させて頂きました。
『掛まくも畏き西野神社の大神等の大前に恐み恐みも白さく 大神等の鎮り坐す此の御境内の神楽殿前に根を張り幹太らせ枝葉伸して生ひ繁る春楡の樹木はしも 年数く生栄えて 御氏子崇敬者等の心を慰め来たるも 年毎に弱り枯れ始めければ 荒き風・水によれる災を恐れ畏みて今度伐採り除去く事とは成りぬ 故今日の生日の足日に大前に御食御酒を始めて山野の種々の味物を献奉り事の由告げ奉る状を 平らけく安らけく聞こし食して 事負う○○造園株式会社代表取締役△△△△いを始め此の事に与れる諸人等に手の躓足の躓無く 八十禍つ日の禍事在らしめ給ふ事無く守らしめ給ひて 此の樹木の木霊も相共に聞こし食して 関係者等に咎・祟り在らしめ給はず 元つ御座に昇り還り出で坐して鎮まり給へと 恐み恐みも乞ひ祈み奉らくと白す』
（田頭）
