西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

熊本地震から丁度1週間が経ちました

熊本地震の発災から、今日で丁度1週間となります。
この度の熊本地震については、今月17日付の記事「熊本地震に関する続報と、阪神淡路大震災の教訓」でも、関連情報や私の思う事などをいろいろと書かせて頂きましたが、その後も状況は刻々と変わり続けています。

17日の記事をアップした時点では、地震で直接の被害を受け県警の検視を受けた死者数は42人(避難生活などの身体的負担による病気で死亡したとみられる関連死は含まれておりません)でしたが、21日現在、直接被害の死者数は増えて、48人となりました。
関連死(エコノミークラス症候群でお亡くなりになった方が多いようです)も含め、これ以上死者数が増えない事を、切に願ってやみません…。

但し、残念ながら死者数が増える一方、現地では、3万人規模の各関係機関(自衛隊・消防・警察・海保・医療機関など)の方々による懸命な救命・救助活動の結果、建物の中に閉じ込められていた人達や孤立した集落の人達など1,200名もの方々の貴重な命が救われたという事も、併せて報告させて頂きます。
今この瞬間も被災地の現場で汗を流して不眠不休で活動されている各関係機関全ての皆様方に、改めて心から敬意を表します。

平成28年熊本地震での海上保安庁の活動

平成28年熊本地震での緊急消防援助隊の活動

平成28年熊本地震での海上自衛隊の活動

平成28年熊本地震での陸上自衛隊の活動


16日の午前1時25分頃に発生した、熊本地震の「本震」の震度については、17日付の記事では私は「震度6強」と記しましたが、その後、気象庁から「本震は震度6強ではなく震度7でした」という、震度の訂正発表が行われました。
熊本県益城町震度計は、同町の町役場1階に設置されていたそうですが、14日の前震の後に故障し、そのため、16日の震度は推計で6強の烈震とされましたが、気象庁震度計を回収して分析し直した結果、震度7を記録していた、との事です。つまり、14日の前震も16日の本震も、実際にはどちらも震度7の激震だったという事です。

地震名については、熊本県のみならず大分県にも被害が拡大した事から、17日付の記事の中では、一旦「平成28年熊本地震」と命名した今回の地震名を気象庁では今後の地震活動の状況をみた上で再検討するとしている、と紹介しましたが、18日、気象庁の青木元・地震津波監視課長は記者会見の席上で、「名称は変更しない」「熊本地震と引き続く地震活動と捉えている」と発言し、地震の名称は変更しないという考えを示しました。
ただ、名称が「平成28年熊本地震」と確定した事で、世間一般に「主な被害は熊本県だけだったんだな」という誤解が広がる懸念もあります。実際には、大分県内でもかなり大きな被害が発生しており、大分県内にも沢山の被災者がおられるという事を、私達はしっかり認識するようにしましょう。

▼ 「大分のことも忘れんで」 日本屈指の温泉街・湯布院のいま
https://www.buzzfeed.com/takumiharimaya/yufuin#.qdZDyK4LEY

▼ 熊本県だけじゃない…大分県の被害状況も「忘れないでほしい」との声相次ぐ
http://irorio.jp/kaseisana/20160420/316302/

▼ 被災地は熊本だけじゃない。情報が少ない「大分」の被害状況&支援物資の送付先
http://spotlight-media.jp/article/272180540055240156


そして、被災地での各種ボランティアの受け入れについて、私は17日付の記事では、現地ではまだボランティアを受け入れる態勢が整っていないという趣旨の複数の記事へのリンクを張りましたが、昨日になって、被災地の一部でボランティアの受け入れが始まるようになりました。
但し被災地の中には、ボランティアの受け入れにはまだ慎重な姿勢を示している地域もありますので、これから被災地に行ってボランティア活動をしたいという方は、必ず事前に、現地の自治体の対応を確認するようにしましょう。

▼ ボランティア窓口開設へ 熊本市が22日 現場へは各自で向かい、食事や宿泊先も各自で手配するのが条件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160419-00010023-nishinp-soci

▼ 熊本県益城町にボランティアセンター開設 雨の中、100人の列
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160421-00010011-nishinp-soci

▼ ボランティア受け入れ窓口 県内各地に まだ受け入れに慎重な自治体も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160421-00000020-mai-soci

▼ 熊本地震から1週間 益城町で災害ボランティアの受け入れ開始
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20160421-00000503-fnn-soci

▼ 熊本・益城ボランティア受け付け 県内外から志願者200人
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160421-00010016-nishinp-soci

▼ 災害ボランティアの心得(熊本県社会福祉協議会公式HPより)
http://www.fukushi-kumamoto.or.jp/list_html/pub/detail.asp?c_id=56&id=7&mst=0&type=

▼ 被災地外の私たちにできることは
http://news.yahoo.co.jp/story/151


現地では、今もまだ沢山の被災者の方々が不自由な生活を強いられており、本当にお気の毒な限りですが、報道を見聞きする限り(現地での当事者の方々の声は違う可能性もありますが)、全体的な傾向としては、被災地の状況は徐々に改善・好転していっているように思えます。
食料や水については、政府が180万食を調達し、それらを自衛隊が個々の避難所まで直接切れ目なく輸送する態勢を構築する事で、物資不足に対応しています。現実には、各避難所間の格差(一部の避難所には物資が届いていないなど)が指摘されており、この態勢が100%上手く機能しているわけではないものの、全体としてはかなり大きな成果を上げる事が出来たようです。
警察が先導して生活物資の緊急輸送を行うなどにより、熊本県内では8割以上のスーパーと、ほぼ全てのコンビニが、今では営業を再開しています。
一時は48万戸に及んでいた大規模な停電も、現在はほぼ解消されました。甚大な被害を受けていた水道も既に9割以上が復旧し、現地ではトイレやお風呂が使えるようになりました。
九州新幹線は依然として一部区間の不通が続いていますが、博多から鹿児島までのJR在来線は既に運転を再開しており、生活インフラも復旧に向けて進みつつあります。
旅館ホテル組合の全面的な協力により、多くの宿泊施設も確保され、避難所にいる体調の悪い方、高齢者、障害者、妊娠中の女性、小さな子供のいる家族などを主な対象として、旅館やホテルでの被災者受け入れも既に始まっています。
この他にも、アレルギーを持つ子供達へのアレルギー対応食などの提供や、医療チームによる避難所の巡回診断、広域でのゴミ処理なども、全国各地の各関係機関からの協力により、一歩ずつ改善しているようです。


私が今個人的に気になっているのは、熊本・大分両県内での神社の被災状況と、それらの神社の今後についてです。
この件について、現地ではどのように報道されているのか分かりませんが、少なくとも現地から遠く離れた北海道では、阿蘇神社や熊本大神宮の悲惨な状況が少し伝えられている程度で、それ以上の事はほとんど報道されておりません。
しかし現実には、今回の熊本地震では多くの神社が被災しています。特に、揺れが激しかった地域の神社では、石垣・鳥居・狛犬・灯籠・記念碑・楼門などの倒壊、本殿や社務所などの極度の傾き、境内地一部の地盤沈下等の被害が各所で発生しており、報道はされていないものの、本殿・拝殿・神門共に全壊したという神社もあります。

今はまだ、個々人の日常生活の復旧が最優先される時期ですが、ある程度状況が落ち着いてきたら、被災した神社を復旧するため、熊本・大分の両県では恐らくこれから寄付を募る神社が増えてくるだろうと思われますが、その際には、このブログの読者様方にも何らかの形(例えば、寄附は出来なくても情報のシェアなど)で御協力戴けたら幸いです。是非宜しくお願い致します。

▼ 全壊した熊本大神宮で祈りささげる
http://www.sankei.com/photo/story/news/160417/sty1604170013-n1.html

▼ 阿蘇神社被災状況と見舞金の送金について
https://faavo.jp/minonokuni/report/839/7328

▼ 熊本地震による被害状況のご報告(山崎菅原神社公式HPより)
http://yamasaki-tenjin.com/news/houkoku/entry-511.html

▼ 神道青年全国協議会 災害対策掲示(随時更新されています)
http://b.koroweb.com/sa/user/ssksaigai/

国宝・重文・その他の文化財に指定されている神社については、多少は国もしくは自治体から公的支援を受ける事が出来ると思われますが、そういった文化財を有していない、大多数を占める一般の民社は、国や自治体からの補助は一切無く、被災した場合は完全に独力で何とかしなければならないという、大変厳しい現実が待ち構えています。神社をはじめとする宗教施設への公的支援が期待出来ない現状については、以下の記事で解説させて頂きまのしたので、興味のある方はこちらの記事も御参照下さい。

▼ 被災地の復興を妨げる「政教分離」という名の壁
http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20140312


以下の記事3本は、今から11年前、9年前、6年前に、私がそれぞれ九州(1本目の記事は大分県、2本目と3本目の記事は熊本県)に行って来た時の様子を紹介した記事(旅行記)です。私にとってはとても楽しい思い出です。

▼ 九州に行ってきました
http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20050319

▼ 熊本県護国神社に参拝してきました
http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20070316

▼ 神戸・福岡・熊本旅行
http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20100521

発災から1週間した経っていない現在はまだその時期ではありませんが(今被災地に行く場合は、現地で食料を調達しないなどの自己完結能力が求められます)、被災者の皆さん方が普段の日常生活を徐々に取り戻し、被災地が本格的な復興期に入り出したら、その時は、また熊本や大分へ遊びに行って、そしてその際は現地で調達出来るものは積極的に現地で調達し、現地で飲み食いをしたりお土産を買うなどして、些少ながら現地の経済復興に私も貢献したいと思います。


最後に、この度の熊本地震に関しての、4月21日現在の北海道と札幌市のそれぞれの対応についても、以下にまとめさせて頂きます。これらはいずれも積極的にPRされているわけではないので、熊本県民や大分県民、北海道民や札幌市民の方々も、恐らくは知らない方のほうが圧倒的に多いと思われます。

◆熊本地震に伴う北海道の対応

◇被災地への人員派遣
今月23日以降、災害派遣精神医療チーム(4名)、応急危険度判定員(30名)、救護班(医師・看護師・薬剤師・業務調査員など6名)、農業土木関係の技術職員(2名)などを熊本県内に派遣します。
◇公営住宅の提供
北海道は、被災者の方々に対する支援の一環として、道営住宅(全道各地の25団地・52戸)の提供を行います。入居期間は、原則として3ヶ月以内、但し、罹災者の状況により延長可能とします(延長した期間の通算が1年間を超えない範囲を限度とします)。家賃及び敷金は免除、連帯保証人も不要としますが、光熱水費・共益費・自治会費については入居者の負担となります。詳細は、以下のページを御覧下さい。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/jtk/jtop/kannri/kumamoto.htm

◆熊本地震に伴う札幌市の対応

◇4月16日
北海道からの要請により、医師1名、看護師2名、薬剤師1名、臨床検査技師1名の計5名が千歳から自衛隊機で現地に出発。
◇4月18日
札幌市の応急救援備蓄物資のうち、以下の品を被災地に提供。これらのうち、簡易トイレ、便凝固剤、排便収納袋は19日に、その他は21日に現地に到着。
アルファ米(28,000食)、水(500ml×10,000本)・給水袋(30,000枚)、粉ミルク(1,200食)、紙おむつ(大人用1,360枚、子ども用11,960枚)、簡易トイレ(200個)、便凝固剤・排便収納袋(各10,000個)、生理用品(45,000枚)、照明付ラジオ(手回し充電式・200個)
◇4月19日
災害復旧に向けた調査に関する支援要請を受け、下水道河川局の職員4名が熊本市へ出発。
◇4月20日
熊本市内避難所支援のため、170名の職員の派遣を決定。4月27日から第1班が従事開始。
◇4月21日
札幌市長から熊本市(大西一史市長)に対し、被災に対するお見舞金(100万円)を贈呈。
国土交通省からの支援要請により、都市局の職員派遣を決定。4月23日から第1班が従事を開始し、被災した建築物の危険性を調査。


(田頭)

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