よく言われているように、犬は、沢山の赤ちゃんを産む割にはお産がとても軽いため昔から“安産の象徴”とされており、そのため、犬にあやかってお産が軽く済むようにという願いから、特に、戌の日(十二支の戌に当たる日)を選んで神社に安産祈願の御祈祷を受けに来られるという方が多いです。
妊娠5ヶ月目に入った最初の戌の日に腹帯(岩田帯)を締めて母子の健康を祈願する、という慣習も、全国的に定着しております。
今日はその「戌の日」で、しかも週末(土曜日)だった事から、いつもの「戌の日」以上に安産祈願の御祈祷を受けに来られる方が多かったです。
今日、当社では、地鎮祭など神社の外で斎行される神事も何件か受けており、私も午前中は地鎮祭の奉仕に行っておりましたが、午後は社務所に詰めて、他の神職達と交替しながら御祈祷(やはり今日はほとんどが安産祈願の御祈祷でした)を奉仕させて頂きました。
下の写真5枚は、今日撮ったものではない写真も含まれてはいますが、いずれも当社の神職達が、弊殿・拝殿にて御祈祷をしている様子です。当社では、概ねいつもこのような感じで御祈祷を行っております。
下の写真は、平成17年に竣工した「西野神社 創祀百二十年記念碑」で、一辺が1.2m、高さ1mの六角形の台座の上に、西野神社御祭神の安産の御利益に因んで、安産の象徴とされる犬の石像が複数配置されています。
犬の石像は、親犬1匹と子犬12匹の計13匹で、子犬12匹には十二支に応じてそれぞれ干支の文字が配されており、妊娠されている女性が、生まれるお子さんの干支(本年中に生まれる予定の子であれば「申」の文字)が配されている子犬の像を撫でると、安産に御利益があります。
そのため今日は、安産祈願の御祈祷を受けた女性のほとんどの方が、安産を祈念しながらこの犬の石像を撫でておられました。
当社で安産祈願の御祈祷を受けられた女性や当社へ安産のお参りをしに来られた女性、皆様方全員が、無事に健康なお子さんを出産され、そして、そのお子さんが伸びやかに健やかにすくすくと成長されます事を、私も心より御祈念申し上げます。
(田頭)