西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

門出仕が権禰宜になりました

今年の3月に宮城県塩竈市にある「志波彦神社・鹽竈神社神職養成所」を卒業して階位(神職の資格)を取得し、翌4月に当社に職員として入社した、北海道神社庁管内神社の神職の中では恐らく最年少と思われる現在20歳の門(かど)君が、今月1日付で、「西野神社出仕」から「西野神社権禰宜」へと昇格しました。

西野神社権禰宜に任ずる辞令

今月10日には、北海道神社庁の庁舎で辞令伝達式が行われ、今月から当社の権禰宜となった門君と、もうひとりの神職さん(某神社の権禰宜だったその方は、別の神社へ宮司として転任されたらしく、今回はその辞令伝達を受けに来られました。ちなみのその方は、私にとっては京都國學院での先輩、私の妻にとっては京都國學院での同期に当たります)の二人が、その伝達式に出席し、正式に辞令を受けてきました。

ちなみに、「出仕とか権禰宜って一体何ですか?」という方は、以下の記事を御一読下さい。今から10年程前に私がアップした記事ですが、神職の職階についてはこちらのほうで詳しく解説させて頂いております。
http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20060318


門君は、当社の権禰宜になった事で、神職身分は「三級」となり(権正階以上の階位を持つ者が権禰宜になると自動的に三級になります)、それに伴い、今月からは穿く袴の色も、それまでの松葉色(ほぼ緑色)から、神職身分に応じて浅葱色(ほぼ水色)へと変わりました。

西野神社 門(かど)権禰宜

なお、出仕については、そもそも神職身分が無いので袴の色についての規定は無く、必ずしもそうとは限りませんが一般的には、出仕は松葉色もしくは白色の袴を穿く事が多いです。


ちなみに、私は平成16年4月に当社に入社して出仕となり、翌月に権禰宜となり、その後は、平成23年4月に越川権禰宜が平成27年4月に田頭権禰宜(私の妻)が、それぞれ当社の神職となっておりますが、越川権禰宜や私の妻の場合は、出仕にはならず、当社に入社した時点から権禰宜でした。
越川権禰宜の場合は、関東の神社で数年間権禰宜として奉仕していた事があり、私の妻の場合は、関西の神社(神職宮司一人しか在籍していない、小さなお宮ではありましたが)で数年間宮司として奉仕していた事があり、つまり2人は、当社の神職になる以前から神職としての経歴があったため、出仕にはならず直ぐに権禰宜になったのです。
というわけで、当社で出仕が権禰宜へと昇格するのは、平成16年の私の事例以来、実に12年ぶりとなります!

なお、この度の辞令により、当社の神職7人の職階別内訳は、宮司1人、権禰宜6人となり、出仕はいなくなりました。


(田頭)

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