西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

第15回 良縁祈願祭

良縁祈願祭

本年4月5日の産経ニュースの報道によると、50歳まで一度も結婚をした事のない人の割合を示す「生涯未婚率」は、男性は23.37%、女性は14.06%で、平成22年に行われた前回の調査より、男女共に3ポイント超も伸び、過去最高を更新しました。
単純計算すると、生涯未婚の人は、男性はほぼ4人に1人、女性はほぼ7人に1人となり、若者の「未婚」や「晩婚化」は益々顕著になってきています。

その一方で、昨年公表された別の調査では、18〜34歳の未婚者のうち「いずれは結婚したい」と考えている人は、男性の86%、女性の89%を占めていて、結婚を望む人の割合は高水準である事も明らかになっています。
ひと昔前に比べ人生に於ける進路の選択が多様化してきている、金銭的な事情(非正規雇用の割合が約4割に達し、雇用の不安定化が進んでいる)、そもそも異性との出会いの機会が昔よりも減ってきているなど、様々な要因により、結婚したくてもまだその状況には至っていない、というケースもかなり増えてきているようです。

そして、全国的に若者の未婚や晩婚化が増えてきているという事は、当然の事ながらそれは、以前から減り続けている我が国に於ける出生数が今後更に減少し続ける事をも意味しており、厚生労働省の人口動態統計月報年計によると、昨年の国内の年間出生数は、遂に100万人の大台を割り込み、97万6979人となりました。
改めて言うまでもなく、「自分がこの世に存在するのは御先祖様がいてくれたから」なのですが、代々引き継がれてきたそういった多くの“家の歴史”が、今、全国の到る所で途切れようとしているのです。
既に何年も前から、空き家や所有者不明の土地が各地で増えてきている事が社会問題化しておりますが、このままだと、やがては日本中のいたる所に無縁墓がどんどん広がっていく事にもなるでしょう…。


以上のような大変厳しい昨今の情勢を踏まえて、所謂“若者世代”の皆様方御自身の未来のため、また、我が国の将来のためにも、異性との良縁や結婚を御祈念される皆様方の真摯な思いを西野神社の神様にお取り次ぎし一件でも多くの成婚を増やすべく、今日は午後3時から、平成26年4月に斎行の第1回から数えて通算15回目、平成29年となってからは4回目となる「良縁祈願祭」を、当社の社殿にて斎行致しました。

今日の良縁祈願祭では、越川権禰宜が斎主を、門権禰宜が祭員を務め、彼ら神職二人が、良縁を御祈念される参列者全員の真剣な思いを“なかとりもち”として神様にお伝えし、真心を籠めて厳粛に奉仕致しました。なお、良縁祈願祭の式次第は、以下の通りでした。
開式の辞 → 修祓 → 斎主一拝 → 献幣(参列者幣帛) → 祝詞奏上 → 鈴祓 → 参列者玉串拝礼 → 斎主一拝 → 斎主挨拶 → 閉式の辞

第15回 西野神社 良縁祈願祭

第15回 西野神社 良縁祈願祭

第15回 西野神社 良縁祈願祭


下の写真は、今日の良縁祈願祭に参列された皆様方にお渡しした、授与品の一部です。これが良縁祈願祭の授与品の全てではなく、実際には、これら以外にも縁結びお守りなどいくつかの授与品をお渡ししました。

良縁祈願祭


当社の良縁祈願祭に参列して下さった紳士淑女の皆様方、本日は御多忙のところようこそお参り下さいました。皆様方が少しでも早く素晴らしき御縁に恵まれて成婚されます事を、そして、末永く幸せな家庭を築かれます事を、私も微力ながら心より祈念致します。


(田頭)

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