一昨日の記事では当社で執り行う地鎮祭の式次第を載せましたが、今日は、上棟祭の式次第を以下に掲載させていただきます。当社で最も多く受ける外祭は地鎮祭ですが、上棟祭はその次に多く受ける外祭です。
① 修祓(しゅばつ)
祭典に先立ち、神職が、祭壇(写真参照)の上のお供え物(神饌)と、参列者の方々をお祓いいたします。神職がお祓いの祝詞(祓詞)を奏上している間と、お祓いを受けるときは、軽く頭を下げましょう。
② 降神(こうしん)
上棟祭を始めるに当たり、家屋の神様(屋船久々能遅神、屋船豊受姫神)、工匠の神様(彦挟知神、手置帆負神)、地域の神様(産土大神)を祭壇にお迎えします。神職は、神様に降りてきていただくための祝詞を微声(小声)で奏上し、そのあと、大きめの声で「オオー」と発声します。神職が「オオー」と発声している間、参列者は頭を下げましょう。
③ 献饌(けんせん)
祭壇にお供えされている神饌を神様にお召し上がりいただくため、神職が御神酒と水器の蓋を開けます。
④ 祝詞奏上(のりとそうじょう)
これから先の工事の安全と無事な竣工を、神様に御祈念いたします。神職が祝詞を奏上している間は頭を下げましょう。
⑤ 清祓(きよはらい)
神職が、家屋の四隅に切麻(きりぬさ)を撒き、家屋全体をお清めします。切麻とはおよそ1㎝四方の切紙(紙片)のことで、神職はある程度の量の切麻を掴んで撒きます。
⑥ 玉串拝礼(たまぐしはいれい)
参列者が、神様に玉串を捧げて工事の安全をお祈りします。一般には建主、建主の御家族、業者(棟梁、棟梁以外の大工、担当者など)の順に拝礼していただきますが、建主、棟梁、建主の御家族、業者の順に拝礼する場合もあります。拝礼作法は「二礼二拍手一礼」です。
⑦ 撤饌(てっせん)
神職が、御神酒と水器の蓋を閉じ、お供え物をお下げします。
⑧ 昇神(しょうしん)
祭壇にお迎えした神様に、元の座にお戻りいただきます。神職は、神様にお戻りいただくための祝詞を微声(小声)で奏上し、そのあと、大きめの声で「オオー」と発声します。神職が「オオー」と発声している間、参列者は頭を下げましょう。
※ 四方祓(しほうばらい)
祭典後、建主の方に、神様にお供えした米・酒・塩を、建物の外から建物の四隅に向かって、北東(鬼門)から時計回りに順に撒いていただきます。
(田頭)