西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

お正月体制終了

1月1日を「大正月」と言うのに対し1月15日は「小正月」といい、現在では一般に1日〜7日までの7日間を「松の内」(お正月の松飾りを飾っておく期間)と解することが多いですが、本来は大正月から小正月までの15日間が松の内とされていました。

現実には、大多数の人達はお正月気分などはもうとっくに抜けて平常の生活に戻っていると思いますが、少なくとも習俗的には、小正月(昨日)までがお正月の期間ということになるのです。この期間は一年間の24分の1に相当するわけですから、実は“お正月”というのは随分と長いものなのです。しかしこれは、別の言い方をすると、その長かったお正月の期間も、小正月(昨日)を以って終了した、ということです。

当社においても、昨日斎行された小正月恒例の行事「どんど焼き」を以って、昨年末(12月26日)から続いていた“年末年始の特別体制”は終了致しました。先月26日から開けていた授与所は昨日を以って一旦閉め、また今朝からは、授与所を開けた先月26日からずっと休止していた拝殿での朝拝も再開し、社務もお正月体制から平常体制に戻りました。社殿の装飾等(向拝や社務所玄関に張っている御神紋入りの幕や、向拝・鳥居駐車場入口などに設置している堤燈や堤燈傘など)も、今日中に撤去します。

札幌市内の公立中学校98校では昨日一斉に3学期の始業式が行われたのですが、当社が“年末年始の特別体制”に入った先月26日は市内の小中学校が一斉に冬休みに入った日でしたので、当社の“年末年始体制”期間は、丁度、札幌市内の公立中学校の冬休み期間と同一であったということになります。

ちなみに、今日は「薮入り」(やぶいり)の日です。最近では全く馴染みのない習俗になってしまいましたが、薮入りとは、お正月(1月)とお盆(7月)の16日に奉公人が主家から休暇をもらい、親元もしくは請(うけ)人の家へ帰って休息する日のことです。親元へと帰らない奉公人達は神社参りや芝居見物などを楽しんだそうで、奉公人達にとって薮入りは、数少ない貴重な休暇だったようです。

(田頭)