西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

北海道神宮例祭に参列

北海道神宮拝殿

今日は午前10時から、当社とも関係の深い、札幌市中央区の円山の山裾に鎮座する北海道神宮(右の写真参照)で、本年の例祭(年に一度、御祭神またはその神社に由緒ある日をもって行う大祭の事)が斎行され、今年は初めて、僭越ながら私が当社の宮司名代として北海道神宮の例祭に参列させて頂きました。

同神宮には午前9時半頃に到着し、神門前で受付を済ませて、神門内の参道沿いに出御されていた四基の御鳳輦(ごほうれん)を拝礼・見学させて頂いてから、9時40分頃には拝殿へと昇殿しました。ちなみに、今日私が見させて頂いた同神宮の御鳳輦については、以下の記事に詳しく書かせて頂きましたので、宜しければこちらの記事も御一読下さい。
http://blog.goo.ne.jp/nishino-mikoshi/e/e4b856776500757fe52876412986af1d

そして9時50分、拝殿内の太鼓が打ち鳴らされて、まずは、参列者全員に対しての修祓が行われました(この時の祓主と大麻所役は典儀が務めました)。そして10時丁度、再び太鼓が打ち鳴らされ、その直後、神門前に舗設された祓場で修祓を終えた斎主以下祭員達が拝殿に参進してきました。

今日の例祭で奉仕された斎主以下祭員は17人で、その17人の他に、典儀(司会)が1人と賛者(典儀の補助)が1人おられたので、装束を着装して奉仕した神職は総勢で19人いた事になります。ちなみに、神社本庁の定める祭祀服装の規程では、大祭(例祭は勿論大祭です)で奉仕する神職権禰宜以上の職階にある者)は衣冠を着装する事になっているため、19人のうち、出仕の職階にある賛者(松葉色の差袴と雑色を著けておりました)を除く18人は、いずれも衣冠(それぞれの神職身分に応じた正服)を着装しておりました。

これだけの人数の神職が一度に衣冠を着装して祭典奉仕する姿が見られるのは、恐らく道内では北海道神宮だけで、その様はなかなか壮観でした。なお、今日の例祭には同神宮の名誉宮司(前宮司)さんも参列されていましたが、名誉宮司さんは祭員ではないため、衣冠ではなく、羽織・袴を著けた上で、私達来賓と同じく拝殿内の胡床(こしょう)に座って参列されていました。

とりあえず、今日の例祭の次第を以下に詳しくまとめさせて頂きます。今日の例祭(但し修祓の後)は、以下の次第に従って粛々と斎行されました。


【号鼓】 斎主以下祭員の参進に先立って拝殿内の太鼓が打ち鳴らされたのですが、その太鼓は私が座っていた胡床のすぐ横にあったので、私にとってはかなり大きな音でした(笑)。

【斎主以下祭員参進】 先導所役に導かれて斎主(北海道神宮宮司)以下祭員(同神宮の禰宜及び権禰宜)が、祓所から拝殿へと参入し、それぞれ浅沓(あさぐつ)を脱いで幣殿へ昇殿し、幣殿の自座(円座)に著座しました。

【宮司一拝】 例祭を開始するに当たり、斎主が自座から正中(中央)に進んで大前に拝礼し、祭員達は自座にて斎主に合わせて一拝しました。

【開扉】 斎主が本殿の階(きざはし)を上がって大床へと進んで本殿(外陣)の御扉を開け、開け終えた後、斎主は祝詞殿の祇候座へと著きました。

【献饌】 本殿内(外陣)に舗設された上に、祭員達が神饌伝供(でんく)しました。同神宮の御祭神は四柱なのですが、本殿(内陣)の御神座は、明治2年に明治天皇の勅旨により降神された開拓三神(大国魂神、大那牟遅神少彦名神)の御神座と、昭和39年に増祀された明治天皇の御神座のニ座に分かれており、そのため、拝殿内にある左面・右面それぞれの神饌所から、二本の伝供道を通してニ座に対して同時に伝供されました(下の写真参照)。

北海道神宮例祭(献饌)

【献幣】 本殿内(外陣)に舗設された案上に、祭員達が幣帛(へいはく)を伝供しました。神社本庁幣や、北海道神宮の各関係団体の幣帛など、数十もの幣帛が伝供されていきました。

【祝詞奏上】 斎主が祇候座を起ち、祝詞後取(のりとしどり)から祝詞を受けて、祝詞殿中央の(ひざつき)に著いて祝詞を奏上しました。同神宮宮司さんの声は明瞭で、とても聞きやすい祝詞でした。ちなみに、この時の祝詞では、今月2日付の記事で紹介させて頂いた祝詞の例文中《2》の箇所「静宮の常宮と鎮ます」という言葉も使われていました。

【舞楽奉納】 鳥の姿に模ったものを背負った装束を著けた巫女さん2人が幣殿に進み、両手の掌に銅拍子を結びつけ拍子毎にチャリンと打合しながら、迦陵頻(かりょうびん)という舞楽を奉納しました。全体としてはゆっくりとした動きでしたが、時々俊敏な動きもあり、面白かったです(下の写真2枚参照)。

北海道神宮例祭(舞楽奉納)

北海道神宮例祭(舞楽奉納)

【宮司玉串拝礼】 斎主が祇候座を起ち、正中に進んで玉串拝礼をし、祭員達も、宮司に合わせて座後列拝(自座を起って斎主の後ろに並んで拝礼)をしました(下の写真参照)。

北海道神宮例祭(宮司玉串拝礼)

【国歌斉唱】 伶人達による雅楽の生演奏に合わせて、斎主以下祭員及び参列者全員で国歌を斉唱しました。この時の斎主以下祭員の位置は、自座ではなく、「宮司玉串拝礼」の次第の時と同じ位置でした。

【一般玉串拝礼】 名誉宮司北海道神宮敬神講社講長、北海道神宮役員、国会議員、道議会議員、市議会議員、神社関係者、各団体の代表者の順に玉串拝礼をしました。私は、北海道神社庁札幌支部管内の神社を代表して玉串を受け取られた札幌支部長に合わせて、自座にて起立し拝礼させて頂きました。

【撤饌】 神饌を撤する次第ですが、伝供は行われませんでした。

【垂簾】 御扉を閉じる所作に代わって、本殿(外陣)正面の御簾(みす)が降ろされました。

【宮司一拝】 例祭を終了するに当たり、斎主が正中に進んで大前に拝礼し、祭員達は自座にて、斎主に合わせて一拝しました。

【宮司挨拶】 斎主が、北海道神宮を代表して、参列者達に対して一言挨拶をされました。

【敬神講社講長挨拶】 敬神講社の講長が、明日の渡御(総勢1,500人が市内中心部約13kmを練り歩きます)を取り仕切る代表者として、参列者達に対して一言挨拶をされました。

【号鼓】 例祭の終わりに太鼓が打ち鳴らされました。

【斎主以下祭員退下】 午前11時20分、先導所役に導かれて斎主以下祭員が退下し、その後、斎主以下祭員達は、同神宮の役員さん達や敬神講社の方々と一緒に神門前に整列して記念写真を撮られていました(下の写真参照)。

北海道神宮例祭(神門前)


その後、参集殿で直会も行われたのですが、私は、社務の都合により直会には出席せず、拝殿を出た後はすぐに西野神社へと戻ってきました。北海道神宮の渡御に奉仕させて頂いた事は過去に一度だけありましたが、同神宮の例祭に参列させて頂いたのは私にとっては今回が初めてで、とても厳かな気持ちで、且つ大変興味深い思いで参列させて頂き、神職として大変勉強させて頂きました。

なお、先月千葉県を旅行した際にお会いした、千葉県香取市に鎮座する香取神宮のK禰宜さんも、今回は香取神宮宮司さんと共に北海道神宮例祭に参列されており、拝殿を出た後、少しお話をさせて頂く事ができました。

北海道神宮例祭については、平成17年6月16日付の記事「北海道神宮例祭」、平成18年6月10日付の記事「YOSAKOIと札幌まつり」、同月15日付の記事「札幌まつり」、平成19年9月5日付の記事「札幌まつりと山車」などでも紹介させて頂きましたので、北海道神宮例祭(札幌まつり)について更に詳しくお知りになりたい方は、これらの記事も併せて御参照下さい。


(田頭)

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