西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

参集殿を増改築します

当社では今年の5〜6月にかけて、参集殿の増改築工事を行います。この工事は、神事(主に霊祭人形供養祭など)の斎場として、また各種会議(総代会・各崇敬会の会議など)や直会等の会場として使用している、参集殿1階にある広間の周辺を増改築するもので、広間自体の広さ(9.0m×8.1m)は工事後も変わり無いのですが、広間の奥に鎮座する神殿の広さが拡大され(現在よりも奥行きが長くなります)、また、広間に隣接して北側に新たに物置の部屋が複数造られます。

西野神社参集殿 平面図

小さくて分かり辛いかもしれませんが、上の図が参集殿1階の平面図で、この図中で斜線が引かれている箇所が、今回増築される部分(この部分は現在は屋外に当り草原になっています)です。ちなみに、図の左が神殿側、右が廊下(広間の入口)側です。

具体的には、現在0.9mしかない広間西側の神殿の奥行きが1.8m伸びて2.7mになり、神殿そのものも新しく造り直し、広間北側の奥行きは、物置の部屋を造るため2.4m外側(道路側)に伸びます。また、広間そのものは増築されませんが、今回の増改築に伴い広間でも窓の位置が変わったり、今まで無かった場所に物置の扉が新設されるなどするため、広間全体の雰囲気もかなり変わる事になります。今から完成が楽しみです!

ところで、今回の工事に先立ち、当社では昨年、増築予定の場所に生い茂っていた木を数本伐採したのですが、伐採の前に、社殿で「境内伐採奉告祭」という神事を執り行いました。社殿で行う神事の祝詞は、普段は宮司が作文をするのですが、僭越ながらこの時は私が作文させて頂き、祝詞の中で、伐採する理由とこれから伐採する旨の奉告、伐採作業の安全祈願、伐採する木々に宿っている神霊に天へとお還り願う事等を記させて頂きました。以下がその祝詞です。

掛まくも畏き西野神社の大神等の大前に恐み恐みも白さく 大神等の鎮り坐す此の御境内の西端に 根を張り幹太らせ枝葉伸して生ひ繁る椴松桜等の樹木はしも 年数く生栄えて 御氏子崇敬者等の心を慰め来たるも 今度参集殿を改め造らむと為るに 障害在るを以ちて 伐採り除去く事とは成りぬ 故今日の生日の足日に 大前に御食御酒を始めて 山野の種々の味物を献奉り 事の由告げ奉る状を 平らけく安らけく聞こし食して 事負う株式会社○○建設代表取締役△△△いを始め 此の事に与れる諸人等に 手の躓足の躓無く 八十禍つ日の禍事在らしめ給ふことなく守らしめ給ひて 此の樹木の御霊も相共に聞こし食して 関係者等に咎祟り在らしめ給はず 元つ御座に昇り還り出で坐して鎮まり給へと 恐み恐みも乞ひ祈み奉らくと白す

上の祝詞は、私が作文した後、祝詞に大変造詣の深い本州在住の某神職さんが若干手直しをして下さったものです(当人の希望によりその方の名前はここでは伏せさせて頂きますが)。ちなみに、私は以前、この祝詞(手直しされる前の祝詞)を、このブログとは別の個人的なブログにアップした事があるのですが(但し特定の人しか閲覧できない限定公開です)、そのブログを読まれた、北区新川に鎮座する某神社権禰宜のHさんが、私の作文したこの伐採奉告祭の祝詞について思う所を、御奉仕されている神社のブログで書いて下さいました。下記URLがその記事ですので、こちらも是非御一読下さい。個人的には、とても興味深かったです。

http://ameblo.jp/shinkawa-koutai/entry-10372242394.html


(田頭)

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