安産祈願の御祈祷
今日は「戌の日」(十二支の戌に当る日)であったため、平日にも拘わらず安産祈願の御祈祷を受けに多くの女性が、御主人や御両親などと一緒に当社にお参りに来られました。
戌の日はなぜ安産祈願の御祈祷が多いのかというと、犬は、沢山の赤ちゃんを産む割にはお産がとても軽いため昔から安産と多産の象徴とされており、そのため戌の日は、古来より安産の吉日とされ、犬にあやかってお産が軽く済むようにという願いから、戌の日に安産の御祈祷を受ける来られる方が多いのです。勿論、安産祈願の御祈祷は戌の日以外にも行っているのですが、以上のような理由から、現実にはどの神社でも戌の日に集中する傾向が強いのです。
更に、当社の主祭神である豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)という女性の神様の代表的な御神徳が、縁結び、安産、育児である事などから、戌の日には当社の氏子区域以外からも、当社で安産祈願の御祈祷を受けるため、安産を願う女性が御家族と共に当社にお参りに来られるのです。
上の写真に写っている授与品が、安産祈願の御祈祷を受けに来られた方に、当社が御祈祷の後にお渡ししている授与品一式です(但しこの写真に写っている内容は平成23年1月現在のもので、内容は時期によって多少変動する事があります)。
写真の前列左側から、当社の概要・案内等が記されている「西野神社の栞」、全国敬神婦人連合会と全国女子神職協議会で発行している冊子「腹帯イロハ 〜命をはぐくむ心と作法〜」、お産が軽く済むようにと祈願されている「安産祈願のおふだ」、桐の木箱に納められている高級感のある「安産お守り」、さらし状の「安産腹帯」です。なお、西野神社の栞と腹帯イロハの奥にあるのは「安産狛犬」(あんざんこまいぬ)、安産祈願のおふだと安産お守りの奥にあるのは「安産絵馬」です。
「安産祈願のおふだ」は、御家庭に神棚がある場合は神棚(お宮の扉の中にではなくお宮の横など)に、神棚がない場合は、立った時に自分の目線よりも上になる高さの、清浄な場所(例えば本棚とかタンスの上など)にお祀りして下さい。
「安産腹帯」は、妊婦のお腹を冷やさない、妊婦を精神的に落ち着かせ出産への自覚を促す、胎児の位置がずれるのを防ぐ、胎児の霊魂や精神をも安定させる、などの目的から妊婦さんがお腹に巻く帯です。なお、もし御自分の腹帯を用意して来たという場合は、こちらでそれをお預かりして(身に付けている場合はわざわざ外さなくても結構です)、御祈祷の時にその腹帯も一緒にお祓いさせて頂きますので、お申し出下さい。勿論、御自分の腹帯を持ってきた場合でも持ってこなかった場合でも、この写真の腹帯はお渡ししております。
「安産狛犬」は、出産までは安産祈願のおふだと共に神棚(神棚がない場合は清浄な場所)にお供えして安産を祈願し、出産後は、狛犬側面のどちらかに細マジックもしくはサインペンなどで赤ちゃんの生年月日と氏名を記入し、初宮参りの際に当社にお納め下さい。当社に納められた狛犬は御神前に奉納され、神様に末永くそのお子さんの成長をお守り戴きます。
安産の象徴として可愛らしい2匹の子犬のイラストが描かれている「安産絵馬」は、安産祈願の御祈祷を受けられた後、無事な出産を願ってその思いを書いて、授与所の前に設置されている絵馬掛けに奉納していって下さい。絵馬を書く際に使う筆記具類は、当社社務所の玄関や、社務所内の御祈祷控え室などに用意させて頂いております。
「安産祈願のおふだ」と「安産お守り」は、お子様が生まれた後(初宮参りの時で構いません)、当社もしくは最寄の神社にお納め下さい(但し神社によっては、その神社で出している授与品以外は受け取ってくれない場合もあるかもしれません)。
(田頭)