西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

今日一日を振り返って(その25)

今日の記事は、神主(というよりも実際には私個人)の一日を紹介する趣旨で時々書かせて頂いている「今日一日を振り返って」シリーズの第25弾です。ちなみに、前回の「今日一日を振り返って(その24)」は昨年8月29日にアップしています。また、タイトルは異なりますが昨年10月19日付の記事も、同様のスタイルの記事なので、興味のある方はそちらも御覧下さい。


【05:00】 起床。

【05:30】 朝食。

【06:30】 家を出発。 北海道神宮の崇敬団体の一つ「さざれ石会」が毎週日曜日の午前7時から開催している例会(4月下旬から11月まではほぼ毎回を行っています)に出席するため、北海道神宮へ向いました。

【06:50】 北海道神宮に到着。 禊場がある同神宮境内の直心亭へ行き、禊用装束(男性はフンドシとハチマキ)に改服しました。

【07:00】 禊。 今日の禊には20名以上が参加し、そのうち神職は、北海道神宮禰宜のKさん(北海道神社庁錬成行事道彦)と、同神宮に先月入社したばかりの新入職員N君、階位権正階)を受けるため現在同神宮で実習中の現任神職2人、そして私の計5人で、この5人以外は全てさざれ石会の会員さん達でした。下の写真は、今日撮影した写真ではありませんが、この時私達が使用した直心亭の禊場です。

さざれ石会・ボーイスカウト 合同禊

今朝禊を行なった時の気温は4〜5℃くらいしかなかったため、裸だとかなり寒く、しかも時々風が吹き、更に、禊場に敷き詰められている大理石は水槽から溢れ続ける地下水ですっかり冷えきっていたため、まるで氷の上に立っているような感じで、禊場に入った直後は寒さと冷たさのため私の足はガクガク震え、吐く息も白かったのですが、鳥船行事をしているうちに段々と体が温かくなっていき、水を被る前には既に震えも止まり、吐く息も白くはなくなっていました。鳥船で体が温まった後、冷水を何杯も被って、心身共にとてもすっきりしました!

【07:40】 北海道神宮を出発。 さざれ石会の会員さん達は禊の後、同神宮拝殿に昇殿して正式参拝をするのですが、社務の都合により私はお先に失礼させて頂き、西野神社へと向かいました。

【07:50】 西野神社に到着・出社。

【08:30】 境内清掃。 当社では毎朝8時半から30分間、宮司以下神職全員で社殿内、境内、神社前の道路等の清掃を行っています。

【09:00】 西野神社を出発。 当社では毎朝9時から朝拝(幣殿に昇殿して大祓詞を奏上)を行うのですが、私は、この日行われる、中央区に鎮座するM神社の神輿渡御に御神輿の担ぎ手として参加するため、当社神輿会「神力會」の会員さん2人と共に、私の運転する車でM神社へと向かいました。

【09:20】 M神社に到着。

【10:00】 M神社の御神輿が発輿。 御神輿は午後2時近くまで、M神社の周辺(札幌の都心部)約5.5kmを神幸しました。なお、この渡御の様子は、みこしブログのほうで詳しく紹介させて頂きました。以下のURLがその記事ですので、こちらも併せてお読み下さい。

http://blog.goo.ne.jp/nishino-mikoshi/e/8a45d7fc6eafe90b04aa61c3ef292d7b

以下に、M神社の今日の渡御の様子を写した写真の一部をアップさせて頂きます。渡御行列になまはげがいるのは、M神社の信仰の発祥が秋田県(M神社の総本宮秋田県にあります)であるためだと思われます。

三吉神社 神輿渡御(大通)

三吉神社 神輿渡御(電車通)

三吉神社 神輿渡御(大通近辺)

三吉神社 神輿渡御(なまはげ)

【13:50】 M神社の御神輿が還御。 午前10時に同神社を発輿した御神輿が神社に還ってきました。

【14:40】 西野神社に到着。 M神社近くの駐車場に停めていた車に乗って、神力會の会員さん2人をそれぞれのお宅に送り届けてから、神社に帰ってきました。社務所で、御神輿を担ぐ格好から、いつもの格好(白衣・浅葱色の袴)に着替えました。

【16:50】 西野神社を出発。 神葬祭(通夜祭)奉仕のため、白色の袴に穿き替えて、今夜通夜祭が斎行される、葬儀会社の会館へと向かいました。今回(今日と明日)の葬儀は宮司と私の二人で御奉仕させて頂きます。なお、当社が執行する神葬祭の具体的な内容については、以下の記事で詳述させて頂きましたので、興味のある方はこちらを御参照下さい。故人の御霊(みたま)はどこへ行くのか、という事についても解説しております。

http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20100406

【17:10】 斎場に到着。 通夜祭の前にまず斎場で故人に拝礼し、祭壇や饌(お供え物)を確認したり、葬儀会社の方と打ち合わせをしたり、神職控室(葬儀の9割以上が仏葬である事を反映して、大抵は「僧侶控室」もしくは「寺院様」などと書かれたプレートが掲示されていますが)で葬儀用の装束に着替えたりしました(袴は白色から鈍色に穿き替えました)。

【18:00】 通夜祭斎行。 今夜の通夜祭は約50分かかりました。式次第は以下の通りです。

斎主・祭員参進 → 修祓 → 喪主一拝 → 対揖 → 遷霊詞奏上 → 遷霊の儀(この間消灯) → 献饌 → 饗饌 → 霊魂安定詞(みたまあんていし)奏上 → 通夜祭詞奏上 → 喪主参列者玉串拝礼 → 斎主祭員玉串拝礼 → 撤饌 → 対揖 → 喪主一拝 → 斎主・祭員退下

当社が受ける神葬祭は一人奉仕の場合が多く、その場合は宮司が奉仕するため、私にとって、神葬祭を奉仕するのは数カ月ぶりでしたが、恙無く無事に御奉仕させて頂く事ができました。ちなみに、下の写真は、当社が執行したある通夜祭で撮影された祭壇の写真です。これは今夜撮影したものではありませんが、通夜祭の祭壇の一例として、参考までに貼付させて頂きます。

神葬祭の祭壇

【18:50】 通夜祭終了。

【19:10】 斎場を出発。 通夜祭を終えて、宮司は神社(職舎)へ、私は自宅へと直帰させて頂きました。

【20:00】 帰宅。 翌朝は午前10時から葬場祭・発柩祭を、午前11時半頃からは火葬祭を、午後2時半頃からは帰家祭をそれぞれ奉仕させて頂きます。


(田頭)

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