西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

総代会・新嘗祭

勤労感謝の日」の今日、当社では、午前10時から参集殿にて総代会が開催され、どの神社にとっても例祭時期と並んで年間最大の繁忙期となる年末及び年始の事業計画(お正月に向けての境内の諸準備、大晦日の午後10時から斎行される除夜祭、元日の午前9時から斎行される歳旦祭、三が日の後の境内の後片付け、1月7日〜14日にかけて毎日行われる焼納物の仕分け、1月7日の合同新年会、1月15日のどんど焼きなど)や、それに伴う各準備作業(総代さん達の役割分担)等についての協議や報告が行われました。

総代会

そして午前11時からは、社殿にて「新嘗祭」(にいなめさい)の神事が執り行われました。新嘗祭は、弥生時代の稲作儀礼にまで遡る事ができる古式床しい祭典で、古代に於いては重要な国家儀礼の一つでもあり、現在の神社神道に於いても、「大祭」「中祭」「小祭」の3つの祭祀区分では最も重儀の「大祭」に位置付けられている祭典です。

神社のみならず、今日は宮中でも新嘗祭が斎行され、宮中の新嘗祭は、宮中恒例祭祀の中でも特に重要な祭典(大祭)として執り行われます。なお、宮中の新嘗祭は、例年ですと天皇陛下宮中三殿と連なる神嘉殿にて、天照大御神を始めとする八百万の神々に新穀をお供えになるのですが、今年は御病気(軽い肺炎を伴う気管支炎の症状)のため陛下はお出ましにならない事が既に決まっており、掌典長が陛下の代拝をされるそうです。幸いにも陛下の御病状は御回復に向われているとの事ですが、天皇陛下が一日も早くお健やかにましまして退院される事を、心より御祈念申し上げます。

新嘗祭の具体的な趣旨・意義等については、平成17年1月23日付の記事「新穀勤労感謝祭」で更に詳しく解説させて頂いておりますので、そちらも御参照下さい(当時の当社では新嘗祭ではなく新穀勤労感謝祭と呼称していたため、記事名がこのようになっています)。また、宮中の新嘗祭については、平成19年11月2日付の記事「11〜12月の宮中祭祀」で詳しく解説させて頂きましたので、そちらも併せて御参照下さい。

当社での本年最後の「大祭」となる今日の新嘗祭には、招待者の方々(当社氏子区域内各地区の農事組合長さん達)、当社の責任役員の方々、総代長以下総代の方々、当社各崇敬会(萬燈保存会神力會敬神婦人会)の代表者の方々など、40名近くの方々に御参列して戴きました。


新嘗祭

上の写真は、総代幣帛伝供をしている様子です。総代幣帛は、総代長の代理として出席された副総代長から、神職によって伝供されて、本殿外陣内に置かれているの上へ献幣されました。

新嘗祭(宮司祝詞奏上)

上の写真は、一昨年の新嘗祭で撮ったものなのですが、これは、献幣の後、宮司が大前にて新嘗祭祝詞を奏上している様子です。

新嘗祭

そして、宮司による祝詞奏上の後は、僭越ながら私が大前で朝日舞を奉納させて頂きました。私が大前で朝日舞を奉納させて頂くのは、4月の春季例祭と11月の新嘗祭の、年に2回です。

新嘗祭の後、午前11時40分頃からは、参集殿で昼食を兼ねた直会が開かれ、御神前よりお下げした新嘗祭専用の御神酒「白酒」(古式ゆかしく醸します濁酒で独特の風味を持つお酒)を、直会に出席して下さった方全員にお飲み戴きました。直会に出席して下さった皆様方は、御神酒やその他のお酒を飲みながら、大いに懇親を深められていたようでした。

新嘗祭の直会


なお、今日の総代会と、祭典・直会の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」の平成23年11月「総代会・新嘗祭直会」のページ(以下のURL)にも多数掲載させて頂きましたので、宜しければこちらも御覧下さい。

http://f.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/231123%20%E6%96%B0%E5%98%97%E7%A5%AD/?sort=old


(田頭)

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