西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

ロータリー除雪機の教習

今年初めて北海道に来たため今まで一度も除雪機を使った事のない越川権禰宜のために、一昨日、当社の除雪専用装備品であるロータリー除雪機の教習を行いました。下の写真は、神社前の歩道で、練習を兼ねて雪山の一部をロータリーで削り飛ばしながら除雪機を前進させている越川権禰宜です。

ロータリー除雪機

下の写真はこの除雪機の操作盤で、これだけのレバーを同時に動かしながら、除雪機本体の前進・後進・左旋回・右旋回、それぞれの加速・減速、ロータリー作動のオン・オフ、ロータリーを含む除雪部の上昇・下降、雪を吐き飛ばすデフレクタの左回転・右回転・上・下などを操作するので、運転に慣れるまでにはちょっと時間がかかります。

ロータリー除雪機

越川権禰宜も、最初は、初めて動かす除雪機の操作に戸惑っていたようでしたが、徐々に運転に慣れていき、練習を終える頃にはそれなりに上手くなっていました。とはいえ、北海道や東北などの雪国では、ロータリー除雪機の事故が毎年発生しているので、油断は絶対に禁物です。今月に入ってからも、既に旭川で2件、家庭用のロータリー除雪機の作動中に事故が発生し、負傷者が出ています。以下は、NITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)が先月発行した、ロータリー除雪機の事故に関する文書からの転載です。

NITE製品安全センターに通知された製品事故情報のうち、除雪機の事故は、平成18年度から平成22年度の5年間に31件ありました。被害の状況は、死亡事故が12件(死亡者12人)、重傷事故が9件(重傷者9人)でした。

NITEの収集した除雪機による事故31件のうち、誤使用や不注意が原因の事故が、21件で68%を占めています。現象別にみると、「使用者が安全装置を無効化し、巻き込まれたもの」が最も多い9件で、「運転操作を誤り除雪機と壁等との間に挟まれたもの」が4件発生しています。また、除雪機を操作中に、近くで遊んでいた子どもが巻き込まれる事故も2件起きています。

除雪機による事故は、雪の多い北海道、東北、信越で多く発生しています。使用者が安全装置を無効化するなど、誤った取り扱いや雪道での転倒が事故の主な原因となっており、事故が発生すると被害が重篤になる傾向があります。消費者に事故の内容を理解していただき、誤った使用をなくし、事故を防止するために注意喚起をすることとしました。

ロータリー除雪機は、柔らかい雪を削り飛ばすだけでなく、ほとんど氷と化したような堅い雪も砕くため、北海道での除雪作業には欠かせませんが、それ程の強力なパワーがあるだけに、誤ってロータリーに巻き込まれると身体の一部を欠損したり、場合によっては命を落とす事もあり得ます(実際、前出の転載文中にあるように死亡事故も発生しています)。ですから私も、ロータリー除雪機を動かす時は、常に周囲に気を配りながら、緊張して運転するようにしています。

(田頭)

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