西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

中堅神職研修で伊勢に行ってきた際にいろいろと立ち寄ってきました

今月の21日〜25日にかけて伊勢の地で開催された中堅神職研修を受講するため、私は研修前日の20日午前中に札幌を発ち、その日のうちに伊勢に入りました。そして、研修最終日の25日は正午頃に解散となったため、同日夜に札幌(新千歳空港)に向けてセントレア中部国際空港)を発つ飛行機に乗るまでは何時間もの時間がありました。

つまり、20日と25日はそれぞれ午後にフリーの時間があり、そのため私は、研修の直前と直後に、伊勢やその周辺を少し周って来る事ができました。以下に、私が伊勢やその周辺で散策・見学・参拝等してきた場所や風景の一部を紹介させて頂きます。


飛行機の窓から見下ろす飛騨山脈

▲ 航空機客室から望む飛騨山脈

新千歳からセントレアへ向う途中、航路上の航空機内から撮影した、眼下に広がる飛騨山脈北アルプス)です。新千歳からセントレアへは、室蘭函館佐渡島飛騨山脈などの上空を経て、一旦伊勢湾に抜けてから、知多半島の先端辺りから北に回り込んでセントレアの南側から滑走路に入るという航路を飛びました。

飛騨山脈というと、中学1年の時の地理の授業で、日本アルプスの名前を北アルプス飛騨山脈)、中央アルプス木曽山脈)・南アルプス赤石山脈)の順に覚える必要があって、暗記するためまるで呪文のように何度も「ヒダ・キソ・アカイシ」と呟いていた事が思い出されます(笑)。


男山ケーブル 八幡市駅

▲ 石清水八幡宮への参拝者の足となっている男山ケーブル

八幡市駅で撮影した、「男山ケーブル」と通称される京阪鋼索線(ケーブルカー)の車両です。セントレアに着いた私は、まずは名古屋に向かったのですが、名古屋から京都までは最速の「のぞみ」に乗ると僅か一駅で、所要時間はたった30分なので、私は名古屋から伊勢へと行く途中、少し寄り道をして京都に立ち寄る事にし、神職の資格を取得する際にかつて2年間実習させて頂いた、京都府八幡市男山に鎮座する石清水八幡宮を参拝してきました。

男山ケーブルは、その石清水八幡宮の最寄駅である男山山上駅と、男山山麓八幡市駅を結ぶケーブルカーで、同宮で実習していた当時の私は同宮境内、つまり男山の山上に住んでいたため、このケーブルカーには“生活の足”としてほぼ毎日乗っていました。京都駅で、神職養成機関の京都國學院国史や古文書などを教えておられる狩野先生と合流した私は、狩野先生と一緒にこのケーブルカーに乗って石清水八幡宮へお参りに行って来ました。


石清水八幡宮 総門

▲ 石清水八幡宮 南総門

通常は単に総門と称される、石清水八幡宮の南総門です。下の写真の楼門は、この門をくぐったすぐ先にあります。総門は夜になると閉門するため(閉門時間は季節によって変わります)、夜間はここから先へは入れません。この写真の左側には、手水舎と供御所の一部も写っています。また、写真右側の注連縄が張られている場所は祓所です。


石清水八幡宮 楼門

▲ 石清水八幡宮 楼門

3年前に修復工事(平成の大修造第一期工事)が終わったばかりの、真新しい朱塗りがとても鮮やかな石清水八幡宮本殿(楼門)です。三柱(八幡大神、比竎大神、神功皇后)の御祭神が鎮まる、厳密な意味での本殿(八幡造の社殿)は、更にこの奥に位置しているのですが、一般には、楼門、回廊、舞殿、幣殿と連なるこの一連の建物が本殿と総称されています。厳密な意味での本殿は幣殿の先にあるのですが、その周辺は全て回廊に囲まれているため、ここからは見えません。なお、石清水八幡宮には拝殿はありません。


石清水八幡宮 楼門前

▲ 石清水八幡宮楼門前で記念撮影

楼門前に並ぶ、石清水八幡宮の伊原権禰宜(中央)と狩野先生(右)と私(左)です。石清水八幡宮の境内では、幸いにも私の事を覚えていて下さっている職員さん達ともお会いする事ができ、そのうちの一人である伊原権禰宜は、大変有難い事に狩野先生と私の二人を弊殿まで昇殿させて下さいました。

同宮弊殿には、京都國學院を卒業して西野神社に奉職した後も何度か昇殿させて頂いておりますが、本殿の修復工事が終わり神様が仮殿(仁徳天皇をお祀りしている摂社の若宮社)から本殿へと還御されてから昇殿するのは、私にとっては今回が初めてで、伊原権禰宜は舞殿や回廊などでとても丁寧に、狩野先生と私にこの度の修復工事について説明をして下さいました。それにしても、私が京都國學院を卒業してから来月で丸8年も経つのに、石清水八幡宮にまだ私の事を覚えていて下さる職員さん達がいらっしゃるのは、本当に嬉しく思います。


石清水八幡宮 社務所玄関

▲ 石清水八幡宮 社務所玄関

石清水八幡宮社務所玄関に掲げられている表札等です。西野神社も加盟している全国八幡宮連合の総本部は、同宮社務所に置かれています。また、京都國學院の校舎は京都市内にありますが、学院の事務局もここに置かれています。

ちなみに、この社務所は表玄関側から見ると平屋建てに見えますが、社務所の裏側はかなり土地が下がっているため実際には多層構造になっていて、また、書院、食堂、潔斎所、同宮職員寮、京都國學院の女子学生寮などとも繋がっており、増改築を繰り返しているその内部はかなり複雑な構造になっています。


丹波橋駅

▲ 丹波橋駅のせんとくん

近鉄丹波橋駅の駅舎内通路に立つ「せんとくん」です。せんとくんは、一昨年奈良県で開催された平城遷都1300年記念事業平城遷都1300年祭)の公式マスコットキャラクターで、発表当時は「気持ち悪い」「仏様を侮辱している」などという批判も浴び、その批判からせんとくんへの対抗キャラクターも考案されるなどし、それは全国的なニュースにもなりましたが、そのためにかえってせんとくん知名度は上がり(マスコミの報道により合計約15億円の宣伝効果があったと推定されています)、結果的にせんとくんは全国的な人気者になり、昨年からは新たに奈良県のマスコットキャラクターになりました。

ちなみに、石清水八幡宮の参拝を終えた私は、八幡市駅から京阪電車丹波橋駅まで行きし、同駅で狩野先生とお別れし、近鉄丹波橋駅から近鉄特急に乗り換えて伊勢へと向かいました。今回京都に滞在できた時間はかなり短かったですが、当社とも関係が深い八幡大様にお参りする事ができ、また、狩野先生や石清水八幡宮の職員さん達ともお会いする事ができ、とても濃密な時間を過ごす事ができました。


皇大の本澤先生と田頭

▲ 本澤雅史先生とお食事させて頂きました

午後7時過ぎ頃に伊勢市駅に着いた私は、同駅で本澤雅史先生と合流し、同駅の近くにあるお店で夕食を御一緒させて頂きました。本澤先生は、皇學館大学文学部神道学科教授、同大学学生部長、熱田神宮学院講師、大阪國學院講師、神社本庁祭式講師、私も個人的に入会している伊勢国際宗教フォーラムの事務局、その他数々の要職を務め、様々な形で斯界に貢献されている大変立派な神職さんで、私の尊敬する神職の一人です。なお、今回は本澤先生とは一緒に写真は撮っておらず、ここでは、今から丁度4年前の平成20年2月に一緒に撮影させて頂いた写真を貼付しました。

本澤先生とは、昨年7月に開催された中堅神職研修(丙)を伊勢で受講した際にも、その前日夜に御一緒させて頂いたので、約7ヶ月ぶりの再会となり、今回もまた、いろいろと貴重なお話しを拝聴する事ができました。そして、午後10時半頃に本澤先生と別れた私は、内宮皇大神宮)の近くにある神宮会館へと行って同館で宿泊し、その翌日朝から神宮道場に入り、5日間の中堅神職研修(丁)を受けてきました。


内宮 宇治橋

▲ 内宮の鳥居と宇治橋

伊勢の神宮で最も神聖な聖域といえる内宮の表玄関に当る、宇治橋鳥居と、その鳥居のすぐ先に架かる全長約102m、橋幅8.42mの檜造りの宇治橋です。研修期間中は、雨天の日を除き毎朝内宮へ参拝に行かせて頂きましたが、研修が終わって解散となった後、私は伊勢を発つ前に改めて内宮へ参拝に行かせて頂きました。

この写真は、閉講式が終わって解散となった後、個人的に内宮へと参拝に行った際に撮ったもので、早朝参拝の時はいつも閑散としているのですが、御覧のようにこの時間帯(昼間)は沢山の人達が宇治橋を渡って御正宮へお参りに向かっていました。


内宮 御正宮前

▲ 内宮の御正宮前

日本人全員の総氏神様で皇室の祖神でもあられる天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)がお鎮まりになっておられる内宮御正宮のすぐ前の石段です。一つ前の写真同様、この写真も、研修が解散となった後の個人的な参拝の折りに撮影してきました。ちなみに、この石段から上は写真撮影禁止です。

ところで、研修4日目の早朝参拝時には、この石段上で偶然、札幌市豊平区地に鎮座するT神社禰宜のM君と遭遇しました。M君は、神道青年全国協議会の役員として同会主催の事業「巫女のための神宮研修会」に北海道から参加する巫女さん達の引率役の立場として、一方の私は中堅神職研修の受講生として白衣・白袴姿で参進中という状況だったので、さすがにその状況で立ち止まって会話する事はできず、お互い目礼するに留めましたが、札幌から遠く離れた伊勢の地で札幌の友達と出会えたのはちょっと嬉しかったです。


内宮 式年遷宮御敷地

▲ 内宮の式年遷宮御敷地

内宮の現在の御正宮に隣接する、式年遷宮の御敷地です。新しい御正宮はここに建設されており、御覧のように現在は白い覆屋に全体が覆われているため、その内部を外側から窺い知る事はできませんが、工事は順調で、予定通り来月にはここと外宮の御敷地でそれぞれ立柱祭(御正殿の柱を最初に立てる儀式)と上棟祭(綱を引っ張り棟木を上げる所作をする儀式)が執り行われます。


岩津天満宮 拝殿

▲ 岩津天満宮の拝殿

信仰と眺望の霊山として、また観梅の名所として知られる、愛知県岡崎市岩津町の天神山に鎮座する、岩津天満宮の拝殿です。研修を終えて、札幌への帰途に就くため伊勢から名古屋へと向かった私は、飛行機の出る時刻まではまだ何時間かあったため、そのままセントレアへとは直行せず、名古屋から名鉄の電車に乗って岡崎へ立ち寄り、同市内に鎮座する岩津天満宮にお参りに行ってきました。

同宮は、明治44年に本殿が再興されてから丁度百年の節目に当たる事から、本殿再興百年記念事業として本殿・弊殿・拝殿の修造改修工事が行われ、昨年11月に完成し、翌月に本殿遷座祭が斎行されました。常若に蘇った御社殿はとても美しく、岩津天神様力強い御神威が感じられました。


岩津天満宮の服部宮司さんと、西野神社の田頭

▲ 岩津天満宮の服部宮司様と記念撮影

岩津天満宮宮司さんと、拝殿前で一緒に写真を撮らせて頂きました。同宮の宮司さんは、私から見ると雲の上のような立場の神職さん(愛知県神社庁の前副庁長でもあり、その他数々の要職を歴任されている神職さんです)で、本来であれば私のような末端の神職が知り合えるようなお方ではないのですが、僭越ながらも有難い事にFacebookで「友達」として登録・交流させて頂いている御縁から、宮司さんに御挨拶をさせて頂くべく社務所を訪ねた所、宮司さんの御配慮により、私は拝殿に昇殿して正式参拝をさせて頂く事ができ、更に、宮司さん自らが境内を案内して下さり、また、「余香殿なおらい」ではいろいろと貴重なお話しも拝聴し、最後はお土産までいただいた上に同宮の職員さんと共に、セントレア行きの高速バスのバス停まで私を送って下さいました。

私としては恐れ多くてずっと恐縮しっぱなしでしたが、中堅神職研修最後の日の、札幌に帰る直前に、岩津天満宮をお参りする事ができ、また、服部宮司様とお話しする事ができ、とても貴重な経験をさせて頂きました。

*          *          *

この度の中堅神職研修と、それに伴う京都・愛知への小旅行は、本当にとても充実した内容で、特に、御多忙の所貴重な時間を割いて私に付き合って下さった京都國學院の狩野先生、石清水八幡宮の伊原権禰宜様、皇学館大学の本澤先生、岩津天満宮の服部宮司様、東名高速のバス停まで車を運転して下さった同宮権禰宜の加藤様、どうもありがとうございました!


(田頭)

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