西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

西野神社由緒彫刻額

本年9月に当社拝殿の南側内壁に設置・奉安された「西野神社由緒彫刻額」については、9月8日付の記事でも紹介させて頂きましたが、その当時天井から紐でぶら下っていた球形の照明(由緒彫刻額を鑑賞する際にこの照明が視界の一部を遮って邪魔になっていました)が、その後、薄い平型の新しい照明に交換され、由緒彫刻額の全体がすっきりと一望できるようになったため、今回は、つい先程撮り直した写真と共に改めてこの由緒彫刻額を紹介させて頂きます。

この彫刻額は、西野神社の御祭神である豊玉姫命トヨタマヒメノミコト)と鵜草葺不合命ウガヤフキアエズノミコト)の由緒を彫刻壁画として再現したもので、大きさは縦1.1m×横2.6m×厚さ7.5cmで、東京の浅草と北千住に工房を構える木彫師の宗舟さんが製作して下さいました。下の写真は私との大きさの対比写真で、当社の拝殿の大きさからも、かなり大きな彫刻額である事がお分かり戴けると思います。

由緒彫刻額(人の大きさと対比)

由緒彫刻額(全体)

この由緒彫刻額の、向かって右側の半分では、豊玉姫命と結婚をされた穂々出見命火遠理命、山幸彦ともいいます)が鰐の背に跨って海中の宮殿から地上へお還りになる様子が、向かって左側の半分では、地上へ戻られた穂々出見命を追ってやって来られた豊玉姫命が鵜の羽を以って産屋を造る時にその屋根が葺き終わらないうちに御子、即ち鵜草葺不合命をお生みになった、という神話でのシーンが再現されています。

なお、上の写真でも確認できますが、この彫刻額縁の右側には『穂々出見命釣ヲ得テ和田津見ノ宮ヨリ一尋鰐ニ載リ此國ヘ帰リ玉フノ圖』という説明書きが、彫刻額縁の左側には『豊玉毘賣命鵜ノ羽ヲ以テ産屋ヲ造ル其産屋未ダ葺終ラザル間ニ御子産玉フ依テ此御子ヲ鵜葺草葺不合命ト申ス』という説明書きが、それぞれ添えられています。

由緒彫刻額(全体拡大)

下の写真2枚は、この由緒彫刻額の、それぞれ向かって右側半分と、向かって左側半分の木彫を拡大した写真です。この彫刻額では全体で一つのシーンを再現しているのではなく、前述のように、右側と左側とで、それぞれ別々のシーンが再現されているのです。

由緒彫刻額(右側拡大)

由緒彫刻額(左側拡大)

当社にお越しの際は、是非この由緒彫刻額を御鑑賞下さい!

(田頭)

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