西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

平成二十四年 新嘗祭

世間一般では三連休(神社にとっては関係ありませんが)の初日となる「勤労感謝の日」の今日、当社では、午前9時半から参集殿にて総代会が開催されました。まず、奉仕年数の長い総代さん達に対して感謝状と記念品の贈呈が行われ、その後、中川総代長須浪宮司の挨拶を経て、本年の秋まつりの関連報告や、どの神社にとっても例祭時期と並んで年間最大の繁忙期となる年末年始の事業計画についての協議、そして、西野神社創祀130年記念事業についての報告・協議などが行われました。

平成24年11月 総代会

平成24年11月 総代会


そして午前11時からは、社殿にて「新嘗祭」(にいなめさい)の神事が執り行われました。新嘗祭は、収穫を感謝して神威を蒙る代表的な稲作儀礼(収穫祭)として、弥生時代の稲作儀礼にまで遡る事ができる古式床しい祭典で、古代に於いては重要な国家儀礼の一つでもあり、現在の神社神道に於いても、「大祭」「中祭」「小祭」の3つの祭祀区分では最も重儀の「大祭」に位置付けられている祭典です。

神社のみならず、今日は宮中でも新嘗祭が斎行され、宮中の新嘗祭では、新嘗(その年収穫された新しい穀物)を天皇陛下自らが神嘉殿にお供えして大神様に収穫を感謝する神事として執り行われ、数ある宮中恒例祭祀の中でも特に重要な祭典(大祭)として執り行われています。ちなみに、年毎の新嘗祭に対して、天皇の即位後、宮中で初めて行われる一世一代の新嘗祭は特に「大嘗祭」(だいじょうさい)と呼び、年毎の新嘗祭とは区別されています。

なお、今日の新嘗祭には、当社の松澤権禰宜が親族の方々と一緒に札幌の隣町・当別町にある500坪程の水田で自作したお米も奉納されました。お米は12〜13俵程収穫され、大前にはそのうちの約30kgが奉納されました。下の写真は、その水田の様子と当社に奉納されたお米です。

松澤家の水田

松澤家の水田で収穫された稲穂

平成24年 新嘗祭

当社での本年最後の「大祭」となる今日の新嘗祭には、招待者の方々(当社氏子区域内各地区の農事組合長さん達)、当社の責任役員の方々、総代長以下総代の方々、当社各崇敬会(萬燈保存会神力會敬神婦人会)の代表者の方々など、40名近くの方々が参列して下さいました。

新嘗祭

上の写真は一昨年の新嘗祭で撮ったものなのですが、これは総代幣帛伝供をしている様子で、今日の新嘗祭でもこれと全く同じように行われました。総代幣帛は、中川総代長から神職達によって伝供され、本殿外陣に奉安されているの上へ献幣されました。

平成24年 新嘗祭(朝日舞奉納)

上の写真は今日の新嘗祭で撮影されたもので、宮司による祝詞奏上の後、僭越ながら私が大前で朝日舞を奉納させて頂きました。私が当社で朝日舞を奉納させて頂くのは、4月の春季例祭と11月の新嘗祭の、年に2回です。

平成24年 新嘗祭

上の写真も今日の新嘗祭で撮影されたもので、これは斎主(宮司)以下祭員が一同に玉串拝礼(列拝)をしている様子です。


新嘗祭の後、午前11時40分頃からは、参集殿にて昼食を兼ねた直会が開かれ、御神前よりお下げした新嘗祭専用の御神酒「白酒」(古式ゆかしく醸します濁酒で独特の風味を持つお酒)を、直会に出席して下さった方全員にお飲み戴きました。直会に出席して下さった皆様方は、御神酒やその他のお酒を飲みながら、大いに懇親を深められていたようでした。

新嘗祭用御神酒

平成24年 新嘗祭(直会)


なお、今日の総代会と、祭典・直会の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」の平成24年11月「総代会、新嘗祭直会」のページ(以下のURL)にも多数掲載させて頂きましたので、宜しければこちらも御覧下さい。

http://f.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/241123%20%E6%96%B0%E5%98%97%E7%A5%AD/?sort=old


(田頭)

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