一昨日の記事でも書いたように、札幌は１２月に入ってから、記録的な量のドカ雪に見舞われています。道路の両脇に高く積み上げられた雪は道路幅を狭くし、車線の数を減らしたり、極端に見晴らしを悪くしているため、札幌市内ではここ数日、ほぼ全域で交通渋滞が発生しており、住宅街の路地などでは巨大な雪山のため対面通行が困難になり事実上片側交互通行になっている箇所も多数発生しています。
このように市内の積雪は、市内各所の道路事情に多大な影響を与えているため、札幌市では道路で除雪を行なう回数を例年よりも増やし、また、市は今月、一部の幹線道路や電車通り（路面電車の軌道が敷設されている道路）などで排雪作業も実施しました。例年だと、市が排雪を行うのは１月に入ってからであり、１２月中に排雪を行うというのは、それだけ今月の雪の量が多い事を意味しています。
ちなみに、雪がほとんど降らない地域の方にはあまりピンとこないかもしれませんが、除雪とは、道路上の雪を掻き分けたり削るなどして道路脇にそれらの雪を寄せて積む事をいい、排雪とは、道路脇に積み上げられて雪山となったそれらの雪を雪捨て場に運搬して捨てる事をいいます。当然、除雪よりは排雪のほうが、より大掛かりな作業になります。排雪は一区間を実施するだけで数十台のダンプカーが必要になりますし、通行止めもしくは片側交互通行の区間を設定し、しかもその区間を適宜移動しながら行うため、交通誘導警備も必要になりますから。
札幌市の今年度の除雪・排雪関係の予算は149億500万円なのですが、このままのペースで降雪・積雪が続くと、かなり早い段階で予算全額を使いきってしまう可能性があり、また、札幌市内には現在６９か所の雪捨て場がありますが、それらも全て雪で満杯になってしまう可能性も出てきています。
下の写真２枚は、昨日撮影した当社前の道路（手稲右股通り）です。当社の正面入口（鳥居）と、第１駐車場及び第３駐車場の出入口、第２駐車場への連絡口（階段）は、この道路に面しています。
下の写真２枚は、昨日撮影した当社裏の道路です。第２駐車場の出入口、社務所裏口は、この道路に面しています。この雪のため、現在は対面通行が困難な状態になっています。
下の写真は、いずれも昨日撮影した、西野地区内各地の道路です。西野に限らず、札幌市内の道路は概ねどこも、路肩に雪山が高くそびえ立っています。
（田頭）
