西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

神職としての研鑽

守秘義務によりあまり具体的な事は書けないのですが(法律に書かれているから守らなければならない、というわけではありませんが、一応、刑法第134条第2項にも「宗教者は職務上知り得た人の秘密を正当な理由無く漏らしてはならない」という内容の規定があります)、先日ある方から、家に幽霊が出て困っている、という相談を電話で受けました。
件数としては決して多くはありませんが(当社の場合であれば年に数件程度)、神社ではたまに、こういった相談も受ける事があります。

こういった幽霊話への対処もそうなのですが、神社によっては他にも(以下に挙げる事例を実際に当社が全て行っているというわけではありません)、例えばに基づいて吉凶を判断したり、地相家相・墓相を診たり、親からの依頼を受けて赤ちゃんの命名をしたり、霊障や憑依霊を祓うなどの特殊な神事を行ったりする事などがあり、これらはいずれも、神職養成機関や階位検定講習会等ではまず教わる事の無い内容で、つまり私達神職は、現職の神職としてお宮で奉仕するようになってから初めて現場で対処しなければならない事態に遭遇するという事が、実は意外と少なくはないのです。

勿論そういった場合は、予め先輩や上司からその行い方を教わったり、事前に調べて勉強するなどして準備はしますから、自分一人でも全く対処のしようが無いという事はありませんが(宮司の息子であるなど最初からお宮の後継者の立場であるのなら、一子相伝の特別な技法を宮司から伝授されるといった事もあるのかもしれません)、それでも、その対処や作法等に慣れるまでには、ある程度の経験を積む事が必要になるのは言うまでもありません。

神楽、神道行法(特に鎮魂)、刑務所等での教誨活動、スカウト運動(ボーイスカウトガールスカウトなど)、境内の樹木管理、神社庁支部・神青等が行う各種の教化活動などについても、神職養成機関や階位検定講習会等では、少し触れる事があったとしても基本的にはほとんど教えられていないのが実情です。
祭式についても、講義では、最終的に大祭の奉仕が出来るようになるという目的で教えられていますから、社殿で斎行される大祭・中祭・小祭とは関係の無い祭事(神前結婚式神葬祭建築関係の外祭についてなど)は、場合によっては少し触れる事もある、という程度なのが現状です。

つまり、神職は、神職養成機関や階位検定講習会等で学生として学んでいる時よりも、実際には、現職として現場に出てからのほうが、遥かに学ぶ事が多いのです。
もっとも、現職になってから学ぶ事のほうが多いというのは、何も神職に限った事ではなく、恐らくどの職種でも同じだとは思いますが。

(田頭)

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