西野神社が執行する地鎮祭の風景
西野神社の神職は、一年を通して、地鎮祭(ぢちんさい)を御奉仕させて頂く機会が多くあります。
地鎮祭とは、建物の新築工事や各種土木工事の着工に際し、その土地に鎮まる神様に海の幸・山の幸をお供えして着工の由を奉告し、併せて工事の無事進行・竣工と、完成後もその土地・建物・構造物等が安全堅固である事を祈願する祭典です。鎮地祭、土祭り、地祭り、地祝いなどと呼ばれる事もあります。
西野神社が執行する地鎮祭の大半は個人住宅新築工事の地鎮祭ですが、集合住宅、商業施設、福祉施設、公共施設などの地鎮祭も、件数は少ないものの執り行う事があります。
また、当然の事ながら地鎮祭の行われる日が、常に天気の良い日や、暑くも寒くもない適温の日ばかりであるとは限りません。時には、真夏の炎天下の日、真冬の氷点下の日、豪雨の日、大雪の日、吹雪の日、祭壇が吹っ飛ぶのではないか思う程の強風の日、雪融け時や大雨後などで地面が泥状となっている日などもあり、過酷な状況下での地鎮祭も、少なくはありません…。
以下に、西野神社の神職が斎主として奉仕させて頂いた地鎮祭の写真の一部を、紹介・貼付します。状況に応じて多少変わる事もありますが、西野神社の執行する地鎮祭は、おおむねこのような感じで執り行っております。
なお、当社が斎行した地鎮祭の写真を見た、道外のある神職さんから、「地鎮祭の忌竹は、何で青竹ではなく枯竹を使っているの?」と以前訊かれた事がありましたが、北海道は、道南の一部地域を除き竹が自生しておらず、竹林が無いため、青竹を入手するのは困難なためです。
ちなみに、前回の記事には、七夕の短冊を吊るすための竹として、当社拝殿の向拝に青竹が設置されている写真がアップされていますが、あの青竹も、実は自然のものではなく、人工の青竹(造花のような物)です。
(田頭)