西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

本年で10回目となる禊祓行事を斎行致しました

平成27年9月 禊祓行事

今日は、丁度1週間後の今月20日(次の日曜日)に行われる秋まつりでの神輿渡御(みこしとぎょ)に先立つ斎戒(心身を祓い清める神事)として、当社境内臨時禊場で全身に冷水を被る、毎年恒例の禊祓(みそぎはらえ)行事が執り行われました。

当社の禊祓行事は、例祭当日に御神輿を担いで下さる「西野神社神輿会 神力會」の会員さん達や、同会員であるか否かに関係なく禊に興味・関心があるという方を主な対象として、平成18年から毎年9月のこの時期(神輿渡御の1週間前の日曜日)に実施しており、今年で丁度10回目の開催となりました。
また、今年は、禊祓行事を始めてから10年目というのみならず、西野神社の創祀から丁度130年西野神社で神輿渡御を始めてからは丁度40年という、いろいろな意味で節目の年でもあり、参加者全員がそういった事にも思いを致しながら、気を引き締めつつも清々しい気持ちで禊を行わせて頂きました。

今年の禊祓行事には、神力會の会員さん達が8名、西野神社の総代さんが1名、一般参加者が2名、当社神職が2名(私と松澤権禰宜)の計13名が参加しました。
昨年の禊祓行事の参加者は20名だったので、昨年に比べると人数は少なく、しかも今回は雨が降る中での禊となりましたが、その分しっかり気合いを入れて、昨年以上の気迫を以て禊を行いました。


本日の禊祓行事参加者の皆さん方には、まず午前9時に当社の参集殿に集合して戴き、そこで20分程、禊祓行事の作法・所作等の確認や練習を全員で行いました。
以下の写真2枚は、冷水を被る前と後に必ず行う鳥船(とりふね)・雄健(おたけび)・雄詰(おころび)・気吹(いぶき)などの練習を広間で行っている様子です。これらの所作は、定められた言霊や呼吸法に基づいて大発声をしながら動作をする事で心身と霊魂の浄化統一を図る所作で、冷水を浴びる前の準備運動も兼ねています。

平成27年9月 禊祓行事(説明・練習)

平成27年9月 禊祓行事(説明・練習)

広間で一連の所作の練習をした後、男性はそのまま広間で、女性は神楽殿内に移動して戴きそれぞれ禊用の装束(男性は、女性は白衣)に改服して貰いました。
そして、神楽殿前の芝生に設営された臨時禊場で、午前9時25分頃から、以下の禊祓行事次第に則り、私が道彦(神道行法の指導・先導者)となって本年の禊祓行事を斎行致しました。

【振魂】 → 【再拝】 → 【祓詞奏上】 → 【再拝二拍手一拝】 → 【鳥船行事】 → 【雄健行事】 → 【雄詰行事】 → 【気吹行事】 → 【身滌行事】 → 【鳥船行事】 → 【雄健行事】 → 【雄詰行事】 → 【気吹行事】 → 【再拝二拍手一拝】(禊場の御幣に対して) → 【再拝二拍手一拝】(本殿に向かって) → 【祝福】


以下の写真3枚は、水を被るに先立って、道彦である私の先導により全員で鳥船行事を行っている様子です。鳥船は、天津神天鳥船(あめのとりふね)で地上に天下った故事をイメージしているため、和船の櫓を漕ぐ仕草によく似ています。

平成27年9月 西野神社禊祓行事

平成27年9月 西野神社禊祓行事

平成27年9月 西野神社禊祓行事


下の写真2枚は、鳥船やそれに続く一連の所作(雄健・雄詰・気吹)を終えた後、禊場にて実際に冷水を被っている様子です。自身の罪穢れが祓い清められる事を祈念しながら、「エイッ!」という掛け声と共に全員で勢いよく次々と冷水を被りました。
桶で水をすくって被る禊の場合、体の真上から水をかけるという作法もあるのですが、一般的には、心臓から遠い順に体にかけていく事が多く、当社での禊はその慣例に倣って、まず右足、左足と一回ずつ水を掛けて、それから、右肩・左肩と交互に連続して肩から水をかけていきます。

平成27年9月 西野神社禊祓行事

平成27年9月 西野神社禊祓行事

平成27年9月 西野神社禊祓行事


禊が終わった後、参加者の皆さん方には改服して貰ってから再び広間に集合して戴き、そこで参加者全員に記念品をお渡しして、今年の禊祓行事は無事に終了致しました。今年も、とても有意義な禊を行う事ができました。
なお、今日の禊祓行事の様子を写した写真は「西野神社アルバム」の、平成27年9月「禊祓行事」のページ(下記URL)にも多数アップしておりますので、そちらも是非御覧下さい。

http://f.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/270913%20%E7%A6%8A%E7%A5%93%E8%A1%8C%E4%BA%8B/?sort=old


今日の禊祓行事に参加して下さった皆様方、今日は御多忙の所、当社の禊祓行事に御参加戴き、どうもありがとうございました。来年もまたお待ちしております!


(田頭)

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