西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

本殿御扉の両横に随神の木彫が取り付けられました

今月10日から14日にかけて、当社本殿・御扉(みとびら)の直ぐ両横に、ヒバの木材に彫られた「随神」の木彫が取り付けられました。
西野神社の社殿への木彫取り付けは、平成19年に行われた拝殿向拝への木彫取り付け、平成21年に行われた本殿御扉直上への牡丹と獅子の木彫取り付け、平成24年に行われた拝殿内への由緒彫刻額の取り付けに次いで今回で4回目で、この度の木彫も、過去の木彫同様、東京の浅草と北千住に工房を構える「宗舟」の木彫師さん達が作って下さいました。

今回当社に取り付けられた木彫の「随神」とは、神社の社殿や境内を守る神様の事で、一般には、神社の社殿や神門(随神門)などに、彫像や彫刻額等の立体的な形で、左右に分かれて二柱お祀りされます。
左右二神共、弓と矢を携え剣を帯びた形で表現されますが、この姿は、平安時代以降、貴族の外出時に警護のために武装して随従した近衛府の官人の姿を模ったもので、彼らが随身と呼ばれていた事から、その随身が転じて、主神に従い守護するという意味から随神と云われるようになりました。
ちなみに、この木彫は、たまたま西野神社創祀130年の本年に制作・取り付けが行われましたが、今年当社で行われてきた一連の創祀130年記念事業とは特に関係はありません。


以下の写真3枚は、当社の神楽殿内で行われた、随神の木彫の、最終仕上げ作業の様子です。木彫のほとんどは東京の工房で完成しておりますが、最後は、取り付ける場所を木彫師さん達が実際に確認した上で、このように現地で微調整が行われるのです。

随神木彫 仕上作業

随神木彫 仕上作業

随神木彫 仕上作業


随神の木彫取り付けのため、本殿の大床や幣殿に奉案されていた装飾具等は、一旦全て降ろされました。これより、下の写真の白い壁の部分(本殿御扉の両横)に、随神の木彫が取り付けられます。

西野神社本殿 随神木彫取付直前


以下の写真3枚は、随神の木彫取り付け作業の様子です。取り付けは慎重に行われました。

西野神社本殿 随神木彫取付

西野神社本殿 随神木彫取付

西野神社本殿 随神木彫取付


ついに、随神の木彫の取り付けが完了しました!
今までとはかなり雰囲気が変わり、幣殿に面している本殿正面の壁が、全体的にかなり立体的且つ緻密になりました。

西野神社本殿 随神木彫取付


以下の写真3枚は、取り付け作業のため一旦降ろした装飾具を再び適所に奉安した、現在の本殿・幣殿の様子です。このようになりました。

西野神社本殿 随神木彫取付直後

西野神社本殿 随神木彫取付直後

西野神社本殿 随神木彫取付直後


下の写真は、平成21年に撮影された、木彫取り付け以前の本殿・幣殿の様子です。直ぐ上の写真との比較対象として、以下にアップします。

西野神社 幣殿・本殿


以下の写真2枚は、随神の木彫左右それぞれの拡大写真です。武装して馬に跨る随神からは、優雅さと共に力強い躍動感が感じられます!

西野神社本殿 随神木彫

西野神社本殿 随神木彫


なお、随神の木彫取り付け作業の様子を写した写真は「西野神社アルバム」の、平成27年9月『本殿「随神」木彫の仕上げ・取り付け』のページ(下記URL)にも多数アップしておりますので、そちらも是非御覧下さい。
http://f.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/270910%20%E9%9A%8F%E7%A5%9E%E6%9C%A8%E5%BD%AB/?sort=old


(田頭)

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