西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

第10回 良縁祈願祭

今日は午後3時から、一昨年4月に斎行の第1回から数えて通算10回目、本年度としては5回目となる「良縁祈願祭」の神事が、社殿にて執り行われました。

今回は平成28年を迎えてからは初めての良縁祈願祭という事もあってか、いつもの良縁祈願祭よりも参列者が多く、私達神職(今までの良縁祈願祭同様、今回も私と越川権禰宜の二人が斎主・祭員を務めさせて頂きました)も、良縁を御祈念される皆様方全員の深い思いを神様に取り次ぐべく、只管真心を籠めて厳粛に御奉仕させて頂きました。

良縁祈願祭


西野神社主祭神である豊玉姫命(とよたまひめのみこと)様は、いろいろな御利益(ごりやく)がある女神様ですが、特に、縁結び、安産、海上安全、開運厄除などの御利益で広く知られています。
今回は、これらの御利益の中でも特に縁結びに注目して、どうして西野神社の神様は縁結びに御利益があるのか、即ち、どうして西野神社の良縁祈願祭は縁結びに効き目があるとされているのか、という事を、改めて簡潔に説明させて頂きます。

大和朝廷の公式な歴史書である古事記日本書紀などに記されている、我が国の神話によると、ある時、地上の世界で暮らしておられた山幸彦様という男性の神様は、ある出来事から海の国を訪れ、海の宮殿(民話などで云う龍宮城のような所を想像して戴ければ良いかと思います)で、豊玉姫命様という大変美しい女性の神様(西野神社主祭神)と出会い、結婚をされました。
そして御夫婦の間には後にお子様もお生まれになりました。そのお子様が、当社の二柱目の御祭神である鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)様です。

このように、本来は出会うはずのなかった、地上と海というそれぞれ全く別の世界で暮らしておられた、山の神様である山幸彦様と、海の神様である豊玉姫命様は、まるで運命の赤い糸に導かれるように海の世界で劇的な出会いをされて、お互いに一目惚れをし、結婚をされ、そしてこの二柱の神様の孫に当る御子が、初代天皇神武天皇として即位し、現在の皇室に繋がっております。
このように大変お目出度く意義深い出会い・結婚をされた事から、古来より豊玉姫命様は特に縁結びに大きな御利益があると云われているのです。

今日の良縁祈願祭にお申し込み・御参列戴いた方々に於かれましては、きっと、西野神社の神様のお導きと御利益を戴きまして、豊玉姫命様のような運命的な出会いを果たされるか、もしくは、既に運命の方と出会われている場合はその方と更に親しい関係になる事が出来るのではないかなと思います。

手を握る


しかし、お願いを叶えるためには、ただ神様にお祈りをするだけではなく、自分自身も、そのお願いの実現に向かって具体的な“行動”をしなければなりません。全てを神様に丸投げするのではなく、自らも積極的に行動する事によって、自ずと運も開け、神様もより大きな力を分け与えて下さるのです。神様にお願いをするという事は、神様におすがりする事であると同時に、その実現に向かって私も努力しますという宣誓、決意表明でもあるのです。
この度の良縁祈願祭にお申し込み・御参列戴いた皆様方には、そういった事も踏まえまして、社殿前もしくは御家庭の神棚の前で改めて神様にお祈りをし、その上で、良縁成就という目標に向かって今後も引き続き積極的に行動をして戴ければなと思います。

良縁祈願祭


(田頭)

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