西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

平成28年 西野神社秋まつり 2日目(前編)

西野神社 秋まつり

本年の秋まつり1日目(9月17日)の日程とその内容をまとめた前回の記事に引き続き、今回は、秋まつり2日目(翌18日)の、主に午前中の日程や様子について(但し一部、午後も含まれます)、写真や動画と共に大まかに報告させて頂きます。
なお、秋まつり2日目の午後の様子について(この記事の続き)は、改めて次回の記事で報告させて頂きます。

秋まつりの2日目は、当社にとっては年に一度の例祭(その神社にとって最も由緒のある日に行なわれる大祭の事で、他の諸祭事とは区別された特別な祭事)の日であり(毎年「敬老の日」の前の日曜日が当社の例祭日です)、私達西野神社神職にとっては、年間で最も参拝者が多く家内安全の御祈祷が集中する元日や、特に厄祓いの御祈祷が集中し午後からは豆撒きも行われる2月の節分の日などと共に、この日は一年を通して最も忙しい日のひとつと云えます。


◆ 西野神社例祭

午前7時50分から、社殿にて「平成二十八年 西野神社例祭」の神事が大祭式にて執り行われ、宮司以下私達神職衣冠(正服)を、総代長及び猿田彦命恵比須様・大黒様の各奉仕者は狩衣を、本神輿に供奉する総代さん達は格衣を、それ以外の総代さん達は背広を、本神輿に供奉する各町内地区代表の方々は裃(かみしも)を、来賓や各崇敬会代表の方々は背広もしくはそれに準じた服装をそれぞれ着装した上で奉仕もしくは参列し、厳粛に本年の例祭が執り行われました。

当社の例祭は、前日夜に斎行される宵宮祭と比較すると、式次第からは献幣が無くなり(神社本庁幣帛や総代幣帛は、前夜の宵宮祭から大前に上がったままです)、神楽奉納(稚児による舞)も無くなるため、時間的には宵宮祭より例祭の方が少し短くなるのですが、神事の重さとしては当然、「中祭」の宵宮祭よりも「大祭」である例祭の方が上位となります。

この日の例祭では、私は前日の宵宮祭同様、警蹕(けいひつ)所役と祝詞後取(のりとしどり)の各所役を奉仕させて頂き、今年の8月に出仕から権禰宜へ昇格し「西野神社権禰宜」として初めて大祭に臨んだ門権禰宜は、号鼓、巻簾・降簾時の笙(しょう)の吹奏、献幣後取、一般玉串後取の各所役を奉仕致しました。
なお、本年の例祭にも、昨年同様、前衆議院議員、現職の道議会議員の先生方が、来賓として参列して下さいました。

平成28年 西野神社例祭

平成28年 西野神社例祭

平成28年 西野神社例祭

平成28年 西野神社例祭

ちなみに、戦前は、神社の例祭には、官幣社以下村社に至るまで勅使または幣帛供進使が参向し幣帛が奉られていましたが、戦後、神社に対しての国からの奉幣の制度は全廃されました。しかし、特に皇室との関わりが深い一部の神社の例祭には今も皇室から勅使が差遣されており、また、国からの幣帛供進制度は神社本庁がその主旨と伝統を継承しており現在は神社本庁が、本庁包括下にある全国の神社の例祭に献幣使を参向させ、本庁幣(神社本庁幣帛)が奉られています。
当社の場合、年間行事の中で本庁幣が奉られるのは、原則として、この秋まつり(1日目の宵宮祭と2日目の例祭)だけです。

なお、例祭の直後には、拝殿向拝にて、各自装束を著けた上での関係者の記念写真も撮影されましたが、その時に撮影された集合写真3枚は、いずれも以下の記事にアップ致しました。
http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20160925

以下の写真3枚は、その集合写真3枚を、それぞれ別のアングルから撮影して更にその一部を拡大したものです。

平成28年 西野神社例祭直後の記念写真

平成28年 西野神社例祭直後の記念写真

平成28年 西野神社例祭直後の記念写真

なお、例祭の様子を写した写真は、以下の各ページにも多数掲載されておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/nishino/m2016/matsuri.php?d=20160201
http://nishinojinja.or.jp/nishino/m_photo/2016-21.html
http://nishinojinja.or.jp/photo/280918b.htm


◆ 御神輿の宮出し

当社が所有する3基の御神輿のうち、子供神輿だけは、午後3時から境外にある昭和会館より発輿するのですが、本神輿(京神輿)と担ぎ神輿(江戸神輿)の2基については、例年通り午前9時に当社より発輿致しました。

発輿に先立ち、午前8時45分頃には、神職(今年の秋まつりでは松澤権禰宜)が、担ぎ神輿と同神輿に供奉する担ぎ手の皆さん方を拝殿前でお祓いし、その直ぐ後、大坊総代長西野神社神力會の前鼻会長が担ぎ手の皆様方に一言挨拶をされ、そして定刻通り午前9時頃、宮出しとなりました。

神輿渡御に先立つ修祓

神力會会長挨拶

発輿

発輿

ちなみに、本神輿には毎年宮司が供奉致しますが、担ぎ神輿には、当社の権禰宜4人(松澤権禰宜私、越川権禰宜、門権禰宜)のうちの一人が年毎に交替で供奉する事となっており、今年は松澤権禰宜が供奉致しました(昨年は私でした)。

御神輿の発輿(宮出し)の様子を写した写真は、以下のページにも掲載されておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/nishino/m_photo/2016-22.html


◆ 本神輿を中心とした神幸行列

本神輿(トラックの荷台に固定された京神輿)を中心とした神幸行列は、午前9時から午後4時頃まで、萬燈保存会の方々の方々が奏でる祭囃子と共に当社氏子区域を神幸致しました。この神幸行列の内容は、具体的には、先頭から順に以下のようになっております。

【1】広報車 【2】先導車 【3】猿田彦命奉仕者 【4】錫杖を持った女性達 【5】太鼓山車西野神社萬燈保存会の方々 【6】本神輿 【7】宮司 【8】巫女 【9】西野神社の総代さん達 【10】各町内区域代表の方々 【11】お稚児さん達

西野福祉会館でのお昼休憩の後(午後2時15分から)は、この隊列の後に担ぎ神輿の隊列も合流して続き、午後3時からは、更に子供神輿も合流し、渡御の最後の1時間は3基の御神輿が一隊となって神社へと還御致します。

神幸行列本隊

神幸行列本隊

神幸行列本隊

神幸行列本隊

神幸行列本隊

神幸行列本隊

本神輿を中心とした神幸行列の様子を写した写真は、以下のページにも多数掲載されておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/280918f.htm


◆ 担ぎ神輿の渡御

担ぎ神輿(江戸神輿)は、何度かの神事休憩を挟みながら、午前9時から午後4時まで、当社氏子区域を神幸致しました。当社の神輿会「神力會」の他、札幌の市内・近郊を始め、道内各地から各神輿会の方々が助勢(遠征)に来て下さり、賑々しくも勇壮に神輿渡御が行われました。
この項では、約7時間に及んだ担ぎ神輿の渡御のうち、午前中の様子を写した写真や動画をアップさせて頂きます。

なお、この担ぎ神輿の隊列は、前項でも述べたようにお昼休憩の後は、本神輿を中心とした神幸行列と合流するのですが、午前中は、途中で何回か合流する事もあるものの多くの区間では本神輿とは別ルートで渡御致しました。

担ぎ神輿の渡御

担ぎ神輿の渡御

担ぎ神輿の渡御

担ぎ神輿の渡御

担ぎ神輿の渡御

担ぎ神輿の渡御

下の写真は、主に担ぎ神輿に供奉したお獅子所役です。ちなみに、この方は他所の神社の神輿会の会員さんで、何年も前から毎年西野神社の秋まつりでこの所役を奉仕して下さっています。

お獅子

担ぎ神輿の渡御の様子を写した写真は、以下の各ページにも多数掲載されておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/nishino/m2016/matsuri.php?d=20160203
http://nishinojinja.or.jp/photo/280918g.htm


◆ 野点(お茶会)

本神輿や担ぎ神輿が発輿した後、午前10時から午後3時までは、神輿殿前の石畳にて、「西野神社氏子青年会 皐月会」の会員さん達や当社氏子区域内にある「北海道札幌西陵高等学校」の茶道部の部員さん達などによるお点前で、抹茶の提供が行われました。

8月21日付の記事でも述べたように、この野点は、当社にとっては今年の秋まつりから始める事となった、初めての試みでしたが、幸いにも多くの方々が立ち寄りって下さり、皆様に抹茶の味覚を堪能しながら野点の雰囲気を楽しんで戴く事が出来ました。
ちなみに、以下の写真に写っている、巫女装束を着ている女性2人も、西陵高校茶道部の部員さん達です。

西野神社秋まつり 野点

西野神社秋まつり 野点

西野神社秋まつり 野点

西野神社秋まつり 野点

野点の様子を写した写真は、以下の各ページにも多数掲載されておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/nishino/m2016/matsuri.php?d=20160204
http://nishinojinja.or.jp/photo/280918c.htm

以下のページは、皐月会の会員でもあり、今回の野点でも奉仕をして下さった書道家の山田起雲さんが、御自身のブログにアップされた、この野点についての記事です。
http://ameblo.jp/yamadakiun/entry-12201755411.html


この日(秋まつり2日目)の境内の様子は、以下のページにも写真が多数アップされていますので、宜しければこちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/280918a.htm


(田頭)

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