西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

節分祭と豆撒き・餅撒き

豆撒き・餅撒き

今日(2月4日)は、二十四節気の一番目に当たる「立春」です。
立春は、旧暦では一年の始まりとされる日、春の初日とされる日で、冬至春分の真ん中でもあり現実には年間で最も寒さが厳しい時期ですが(但し九州など暖かい地域では梅が咲き始める事もあります)、暦の上では、今日から「立夏」(今年の場合は5月5日)の前日までが、「春」とされます。俳句でも、立春から立夏までの期間は、降雪があっても春の季語が用いられます。

節分」とは、本来は、その立春と、夏至立秋冬至の、それぞれの前日に当たる四季の分かれ目の事を云い、つまり厳密に言うと、節分は年に4回あるという事なのですが、現在では、一般にはその4つのうち、立春の前日のみが節分と呼ばれています。
ちなみに、その「立春の前日」、つまり現代で云う節分の日というのは、昭和60年から平成36年までに限っていえば、常に2月3日に固定されます。

その節分であった昨日、当社では、一年間の邪気や厄を追い払う恒例行事として、午後3時から「節分祭」が斎行され、それに引き続き3時半からは、第二駐車場にて「豆撒き・餅撒き」(豆打ちの儀)が行われました。


以下の写真3枚は、「豆撒き・餅撒き」に先立って社殿で斎行された、昨日の節分祭の様子です。
本年の「年男」「年女」に当っている方々や、来賓の方々(前衆議院議員船橋利実様、道議会議員和田敬友様、市議会議員の飯島弘之様)、当社関係者の皆様方(恵比須様・大黒様・獅子の各所役奉仕者大坊総代長萬燈保存会理寛寺会長神力會前鼻会長敬神婦人会功刀会長など)が参列して下さいました。
ちなみに、今年の節分祭は、宮司と門権禰宜の二人奉仕により執り行われました。

平成29年 西野神社節分祭

平成29年 西野神社節分祭

平成29年 西野神社節分祭


以下の各写真は、節分祭の直ぐ後に当社の第二駐車場で行われた、豆撒き・餅撒きの様子です。
まず、舞台の周りで鬼が暴れたり、萬燈保存会の会員さん達による奏楽に合わせて獅子が舞ったりするなどし、それから、恵比須様の所役が舞台上から破魔矢を放ち、大黒様の所役が舞台上から小槌で舞台周りの皆様方のお祓いをするなど一連の所作が行われた後、舞台の上から福豆お餅などが入った小袋が一斉に撒かれました。

平成29年 西野神社節分祭(豆撒き・餅撒き)

平成28年 西野神社 豆撒き・餅撒き

西野神社節分祭 豆撒き

西野神社節分祭 豆撒き

平成29年 西野神社節分祭(豆撒き・餅撒き)

石井副総代長による進行(司会)、萬燈保存会の方々が奏するお囃子、そして皆様方の「鬼は外」「福は内」という掛け声と共に、豆撒き・餅撒きは今年も賑々しく執り行われ、舞台から撒かれる豆やお餅を直接受け取ろうとする人達や、地面に落ちた豆やお餅を拾おうとする人達の歓声で会場は大いに盛り上がりました。

平成29年 西野神社節分祭(豆撒き・餅撒き)

平成29年 西野神社節分祭(豆撒き・餅撒き)

ちなみに、節分で豆を撒くのは、農作物の出来に生命を左右された昔の人にとって、豆は主食であるお米と並んで神様が宿る大切なものとされ、特に五穀の一つである大豆には穀物の霊が宿っておりその霊力によって悪霊や災難を退散させる事が出来ると考えられていた事に因ります。
また、豆はその語呂から、「魔滅(まめ)」「魔を滅する」にも通じるとされており、鬼の目に投げつけて鬼を退治出来た事から「魔目」という漢字が当てられる事もあります。

豆撒き・餅撒きの舞台は、例年同様、今年も第二駐車場全体を南北二つに分けるような配置で会場の中央に設営され、舞台の南側は大人用の会場、舞台の北側は子供用の会場とし、大人と子供にはそれぞれの会場に分かれて豆やお餅を受け取って戴きました。
これは、大人と子供が同一会場に混在すると、特に背の小さなお子さん達が、上を見ながら手を広げて豆を取る事に夢中になっている大人の視界に入らず押し倒されたりする危険があるので、そういった不測の事故を避けるための安全管理上の対策でもあります。

平成28年 西野神社 豆撒き・餅撒き

平成29年 西野神社節分祭(豆撒き・餅撒き)

平成29年 西野神社節分祭(豆撒き・餅撒き)

舞台上から撒かれた福豆の袋の一部には番号(一等賞から十等賞まで)が記されており、豆撒き・餅撒きの後は、それぞれの番号に対応した景品が、神楽殿にて、それら数字入りの袋を受け取ったり拾ったりした方々に授与されました。

平成29年 西野神社節分祭(豆撒き・餅撒き)

平成29年 西野神社節分祭(豆撒き・餅撒き)

そして、景品の授与も終わって、本年の「豆撒き・餅撒き」が一段落した後は、何日も前から今日の豆撒き・餅撒きの準備をして下さった神力會の会員さん達により、参集殿直会が開かれました。
神力會の皆様方、各種諸準備・作業(餅つき、景品の準備、各所役の奉仕、その他)や後片付け等(餅撒き後の舞台の撤収など)をして下さり、ありがとうございました。


なお、昨日の節分祭や、豆撒き・餅撒きの様子を写した写真は、「西野神社アルバム」の「平成29年2月 節分祭、豆撒き・餅撒き」のページ(下記URL)にも多数アップさせて頂きましたので、宜しければこちらも是非御覧下さい。
http://f.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/290203%20%E7%AF%80%E5%88%86%E7%A5%AD/?sort=old


(田頭)

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