西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

平成29年 人形供養祭

昨日は午前11時から当社の参集殿で、毎年3月恒例の行事である「人形供養祭」が斎行されました(当社では毎年、ひな祭りの次の日曜日に人形供養祭を斎行しております)。
先月15日から昨日までの間に当社に直接持ち込まれたり送られたりしてきた無数の人形・ぬいぐるみ類が、参集殿の祭壇全面にズラッと並べられ、それらの人形・ぬいぐるみ等の前で、人形供養祭が厳かに執り行われました。

平成29年3月 西野神社人形供養祭

平成29年3月 西野神社人形供養祭

平成29年3月 西野神社人形供養祭

当社が人形供養祭を始めた当初(今から二十数年前)は、人形供養もしくはそれに類する神事を行っている神社は、全国的にもまだ少なく、つまり古い人形の受け入れ先がかなり限られていたため、当社に納められる人形の数は膨大でしたが(人形供養祭の当日やその直前などには、マスコミによる取材もよくありました)、その後、神社に限らず古い人形を受け入れる所が徐々に増えていった事もあり(道内でも増えていきました)、当社に納められる人形の数は、以前に比べると微減傾向にありますが、それでも、数千体の人形がこのように一同にお祀りされる様はなかなかの圧巻です。

なお、人形供養祭という名称については過去にも何度か説明させて頂きましたが、「供養」という言葉は本来は仏教用語であり、神社の立場としては、人形供養祭には別の名称を、例えば「お焚き上に先立つ人形等清祓い」もしくは「人形感謝祭」などを充てたほうがより適切なのかもしれませんが、現実には、供養という言葉は仏教用語としてのみならず一般用語として広く世間に浸透しており、清祓いや感謝祭という名にするよりも供養祭という名を用いたほうがどなたにも直ぐに祭典の趣旨を理解して戴ける事から、当社ではあえて人形供養祭という名を使っています。


昨日斎行された、本年の人形供養祭は、宮司、私(田頭権禰宜)、門権禰宜の3人による奉仕で執り行われ、斎主以下祭員一同で、「これらの人形・ぬいぐるみ等に宿っている御霊(みたま)が神様のお導きにより、天に鎮まっておられる神様の御許へと還り、そこで心穏やかに落ち着き鎮まりますように」という事を、参列者の皆様方と共に心より御祈念させて頂きました。

平成29年3月 西野神社人形供養祭

人形供養祭

平成29年3月 西野神社人形供養祭

平成29年3月 西野神社人形供養祭

平成29年3月 西野神社人形供養祭


今回の人形供養祭の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」の「平成29年3月 人形供養祭」のページ(下記URL)にも多数アップロードさせて頂きましたので、こちらも是非御覧下さい。

http://f.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/280306%20%E4%BA%BA%E5%BD%A2%E4%BE%9B%E9%A4%8A%E7%A5%AD/?sort=old


なお、2〜3月期の人形類のお預かりは、昨日を以て終了させて頂きます。来月(4月)はお預かりはしておらず、次は、5月1日からまた人形類のお預かりを再開させて頂きます。宜しくお願い致します。


(田頭)

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