人形供養の御案内
当社ではほぼ毎日、人形供養についてのお問い合わせの電話を受けておりますので、今回は改めて、当社で行っている所謂「人形供養」(人形清祓いの神事)について、この記事で説明をさせて頂きます。
当社では本日(今月1日)から再来月末日(7月31日)にかけて、つまり5〜7月までの3ヶ月間、随時(曜日に関係なく毎日午前9時〜午後4時半までの間)、参集殿にて人形供養の御祈祷を行っております。
持ち主の方が日頃可愛がっていた人形・ぬいぐるみ・それらに類する物や、事情により処分したいけれどゴミには出せず困っている人形等を、祭壇にお祀りして、神職が供養の御祈祷(それらの人形に対してお祓いをし、感謝の思い等を伝えます)を行った後、燃える材質のものについては境内の火炉にて忌火(浄火)でお焚き上げし、燃えない材質のものについては専門のお焚き上げ業者にお焚き上げを委託します。
3月に行う人形供養祭(毎年、3月3日の次の日曜日に斎行しています)だけは、2月15日から供養祭当日までの期間にお預かりした全ての人形等を祭壇に一堂に並べ、それら人形等の持主さん達にも御参列戴いた上で斎行しておりますが、3月以外の時期(5〜7月、10〜11月)の人形供養祭は、原則として人形が当社に納められる度、個別に斎行しております。
今の時期は、前述のように7月末まで毎日人形供養の御祈祷を行っておりますので、当社に人形を納めたいという方のうち、当社へ直接人形の持参が可能で、且つ、人形供養の御祈祷にも参列される方(御祈祷に立ち合われる方)は、7月末までに、予め電話等で御予約の上人形を持ってきて下さいますようお願い致します。
また、郵送や宅急便等で当社に人形を送られる方(この場合は原則として御祈祷には参列できません)も、7月末までに当社に人形を送って下さいますようお願い致します。7月の末日を過ぎると、10月まで人形はお預かり出来ませんので御注意下さい。
なお、当社に人形を送られる場合、もしくは、直接人形を持って来られる場合でも御祈祷には参列しないという場合は、事前の予約は不要です。
【初穂料について】
お金はあくまでも「お気持ち」として納めて戴くものなので、金額は厳密に設定しているわけではありませんが、一応の目安として、「人形・ぬいぐるみ等の数や大きさに関係なく、45リットルのビニール袋1袋に収まる程度の量までで3千円」を基準に納めて戴いております(1袋分に満たない場合でも一応3千円から、という事でお納め戴いております)。
45リットルのビニール袋2袋分くらいの量であれば2千円加算させて頂き5千円、以降、1袋分増える毎に目安として2千円加算させて頂いております。
ちなみに、人形・ぬいぐるみ等を持って来られる場合、必ず45リットルのビニール袋に入れてこなければいけないというわけでなく、実際には、紙袋や段ボール箱など、どういったものに入れて持って来られても大丈夫です。
【神社にお納め出来るもの】
人形供養祭で当社がお預かり出来るものは、人形・ぬいぐるみ、もしくはそれに類する物全般です。
人形であれば、ひな人形・五月人形・市松人形・博多人形・フランス人形・民芸品の人形・こけし・女児用玩具の人形等、どのようなものでもお預かりしており、大きさや材質は問いません。ダルマ・お面・兜・羽子板や、人形の絵が描かれた掛け軸なども「人形に類するもの」としてお預かり致します。
【なるべくなら御自分で処分されたほうが良いもの】
接着剤や金具等で直接人形に固定されている道具や、人形が手に持っていたり背負っていたり被っていたりする小道具などは、その人形と一緒に神社に納めて戴いて構いませんが、その他の道具、例えば、人形が入っていたガラスケースや、段飾りの段、屏風、人形を梱包している箱などは、場合によってはお預かり出来ない事もあります。
一般に、段飾りのひな人形のセットなどには、人形以外にも豊富な数の道具類が付属しておりますが、そういった道具類は、御家庭で通常に処分されても差し支えありません(気になるようであれば、塩をかけてお清めするなどした上で御処分下さい)。
(田頭)