西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

平成最後の西野神社秋まつり(前編)

平成最後の西野神社秋まつり(前編) 表紙

先月の15日と翌16日の2日間に亘って盛大に開催された、西野神社に於ける年間最大の行事・重儀である、本年の「西野神社秋まつり」(例祭とそれに伴う諸行事)は、幸いにして両日共に晴天に恵まれ、西野神社の大神様の御加護と関係者各位の御尽力の下、無事に全日程を終える事が出来ました。

本年の秋まつりは、先月17日付の記事で詳述した通り、気持ちの上ではやはりほぼ全ての人達がこの度の地震北海道胆振東部地震)を何かしら気にかけながらの秋まつりとなり、実際、この記事内でも後述するように参道の両脇に掲げた奉納提灯は全ての点灯を取り止め、また、秋まつり2日目の「民謡・演歌ショー」の出演者にも変更が生じるなど、地震の影響が本年の当社秋まつりに具体的に生じた部分も少なからずありました。
しかし、そういった状況であったにも拘らず(私達神職ある程度の批判が寄せられる事は覚悟していたのですが)、大変有りがたい事に多くの氏子・崇敬者・協力者・関係者・地元の皆様方から御理解・御協力・御支援、そして激励の声を戴き、特にこれといったトラブルやクレーム等無く、滞りなく秋まつりを執りおさめる事が出来ました。
来年5月の改元を控え、平成の御代としては最後の西野神社秋まつりともなった、本年の秋まつりに、御参列・御出席・御奉仕・御奉納・御協賛等して下さった方々、その他関係の皆様方には、本当に、心より感謝申し上げます。

その秋まつりが終わってから、もう1ヶ月以上経ってしまいましたが、今回の記事では、今更ながら、本年の秋まつりの1日目(先月15日)について、その日程や様子を写真(一部動画もあります)と共に大まかに報告させて頂きます。
本年の秋まつ初日は「戌の日の土曜日」でもあったため、安産祈願の御祈祷を受けに来られる御夫婦なども多く、私の実感としては、例年の秋まつり初日に比べてかなり忙しかった感じでした。
なお、本年の秋まつりについては、今回の記事である「前編」、次回の記事となる「中編」、次々回の記事となる「後編」の3編に分けてアップする事とし、秋まつり2日目(先月16日)の午前の様子については「中編」の記事で、秋まつり2日目の午後の様子については「後編」の記事で、それぞれ報告させて頂きます。

 

平成30年 西野神社 秋まつり日程(1日目)



◆ 福井ばやしの奉納

午前10時からは、札幌福井ばやし保存会により約15分間、拝殿向拝前で、当社氏子区域のひとつである西区福井(福井県から入植した人々が開拓した地域)の “郷土の響き” である「福井ばやし」の奉納演奏が行われました。
毎年、2日間に亘る西野神社秋まつりの各行事の中では、この福井ばやしの奉納が一番最初に行われており、事実上、西野神社の秋まつりはこの福井ばやしにより開幕します。

福井ばやしの奉納
福井ばやしの奉納
福井ばやしの奉納

 

下の動画は、この日奉納された福井ばやしの動画です。例年通り、本年も迫力ある素晴らしい奉納演奏でした。

 

本年の福井ばやし奉納の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300915b.htm



◆ 北海道中学校新人相撲選手権大会

午前10時から午後1時半頃までは、北海道相撲連盟の主催、札幌相撲連盟の主管、札幌市教育委員会等の後援、三王建設興産株式会社や当社等の協賛により、当社境内の土俵にて秋まつり恒例の「北海道中学校新人相撲選手権大会」が開催されました。
北海道内の中学校に在籍する中学1・2年生の生徒のうち、加盟団体の長もしくは当該校長に認められた生徒達が、団体戦(リーグ戦)と個人戦(原則としてトーナメント戦、但し参加者が少数の場合はリーグ戦)の2種で今年も大変白熱した試合を展開致しました。

ちなみに、昨年の秋まつりからは新たに「泣き相撲」(赤ちゃん相撲)も行われるようになったため、当社の秋まつり2日間で行われる相撲は、秋まつり1日目に行われるこの「北海道中学校新人相撲選手権大会」と、2日目の午前に行われる「泣き相撲」、2目目の午後に行われる「子供相撲大会」の、3つとなります。
混同される方もいらっしゃるかもしれませんので、改めてその違いを説明すると、北海道中学校新人相撲選手権大会は中学生が、泣き相撲は赤ちゃん(首が座っている0歳から2歳くらいまでの男女児)が、子供相撲大会は幼児から小学6年生までの男女児が、それぞれ出場する大会・行事となります。

中学校新人相撲選手権大会
中学校新人相撲選手権大会
中学校新人相撲選手権大会
中学校新人相撲選手権大会

 

下の動画は、今から4年前の平成26年の秋まつりで撮影された、中学校新人相撲選手権大会の様子です。平成27年以降に当社境内で撮影された同大会の動画は無いので、本大会のイメージ映像として、代わりにこの動画を貼付します。大会は今年もほぼこのような感じで行われました。

 

本年の中学校新人相撲選手権大会の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300915c.htm



◆ ジャズフェスティバル

午後1時から午後4時までは、神楽殿の舞台で「ジャズフェスティバル」(ジャズを中心とした各種音楽の演奏会)が開催されました。

平成23年に結成されジャズ・ラテン・ボサノバ・ロック・Jポップ・歌謡曲等々何でも演奏するパフォーマンスバンド「Cookies」、西野地区の住民で構成され当社の橋本総代もメンバーとして所属し三角山放送局(76.2Mhz)では自分達の番組も持っているバンド「P’nets」、西区のライブハウスを中心に活躍中のジャズピアノトリオで今回は東京から招いたジャズボーカルの小林直子さんと共に出演された「THE TE/TMフィーチャリング小林直子」、1年間の活動休止期間を経て今年の5月から活動を再開したミスチルカバーバンド「TR.e.M」の、計4グループが、数々の素敵な演奏をして下さいました。

なお、今月10日付の記事で詳述した通り、毎年ジャズフェスティバルの会場として使ってきたこの神楽殿は、その跡地に儀式殿を新築するため、今回の秋まつりを終えた後に取り壊しており(もう現存しません)、そのためジャズフェスティバルで神楽殿を使うのは、この日行なわれた本年のジャズフェスティバルが最後となりました。

ジャズフェスティバル
ジャズフェスティバル
ジャズフェスティバル
ジャズフェスティバル
ジャズフェスティバル

 

下の動画は、昨年のジャズフェスティバルで撮影された動画です。本年のジャズフェスティバルでは動画は撮影されていないので、本年のジャズフェスティバルのイメージ映像として、代わりにこの動画を貼付します。今年も概ねこのような感じで行われ、4グループの熱演により大いに盛り上がりました。

 

本年のジャズフェスティバルの様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300915d.htm



◆ 刃物研ぎ実演

秋まつり両日の午前9時から午後5時までは授与所前で、研ぎもの師の大澤さんにより、荒砥・中砥・仕上げ・皮砥・グラインダーなどの機械を使わず昔ながらの手仕事にて、刃物研ぎの実演が行なわれました。
皆様方が預けた家庭用の刃物(はがね包丁、ステンレス包丁、キッチンばさみ、草刈り鎌など)、趣味・専門の刃物(彫刻刀、たちばさみ、高級ナイフ、剪定ばさみなど)、業務用の刃物(蕎麦切り刃、理容ばさみ、ナタ、ノミ、カンナ、園芸用ナイフなど)が、次々と丁寧に素早く研がれていきました。

刃物研ぎ実演



◆ 宵宮祭・遷霊祭

午後5時からは、翌日の午前7時50分から斎行される「例祭」(通称:例大祭)の前夜祭に当たる「宵宮祭」が執り行われ、総代さん達や、当社の各崇敬会(萬燈保存会神力會敬神婦人会氏子青年会皐月会)の代表者、来賓の方々(他社の宮司の名代として来られた神職さんなど)御参列の下、以下の次第に則って中祭式にて厳粛に斎行されました。
号鼓 → 開式の辞 → 修祓 → 宮司一拝 → 開扉(巻簾) → 献饌 → 献幣(神社本庁幣帛) → 献幣(総代幣帛) → 祝詞奏上 → 神楽奉納(豊栄舞) → 国歌斉唱 → 斎主以下祭員玉串拝礼 → 参列者玉串拝礼 → 撤饌(略式) →閉扉(垂簾) → 宮司一拝 → 閉式の辞 → 号鼓

宵宮祭
宵宮祭
宵宮祭
宵宮祭

 

そして宵宮祭の後は、直ちに遷霊祭が執り行われ、本殿の奥深くに鎮まっておられる神様の御分霊が、神輿殿に奉安されている三基の各御神輿の内部(御神座)へ御動座されました。
以下の写真はその「遷霊」及び「遷霊祭」の様子で、本殿から御神輿への遷霊の時は、この写真のように御神体を奉持している宮司ごと、絹垣(きぬがき)という、白木の棒で張られた白布で囲い、宮司は絹垣で四方を覆われたまま御神輿へと移動しました。

御神輿への遷霊
御神輿への遷霊
御神輿への遷霊

 

本年の宵宮祭・遷霊祭の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300915e.htm



◆ 民謡・演歌ショー

午後6時からは、神楽殿の舞台で「民謡・演歌ショー」が始まりました。この日のショーは、中央芸能プロの仕切りにより、3人の歌手が出演して下さいました。民謡・演歌ショーは大盛況のうちに予定通り午後8時に終了致しました。

民謡・演歌ショー
民謡・演歌ショー
民謡・演歌ショー
民謡・演歌ショー
民謡・演歌ショー

 

この日の民謡・演歌ショーの様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300915f.htm



◆ 第二駐車場に出店された露店

境内の第二駐車場に出店されている北海道街商協同組合の各露店は、1日目は午前11時頃から、2日目は午前9時頃から営業を開始し、両日とも午後8時過ぎ頃に営業を終了しました。今年も各露店は大いに繁盛していたようです。

秋まつり 露店
秋まつり 露店
秋まつり 露店
秋まつり 露店
秋まつり 露店

 

この日(9月15日)と翌日(16日)の境内の露店の様子を写した写真は、、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300917.htm



◆ 奉納提灯

今年の秋まつりでも、氏子・崇敬者・その他の皆様方の御名が墨書された、白地に黒文字の長型ビニール製の奉納提灯が、参道の両脇に掲げられましたが、先月の北海道胆振東部地震により北海道全域で電力不足が発生し節電が喚起されている現況を鑑みて、本年の秋まつりではこれらの提灯を点灯する事は控えさせて頂きました。
なお、これらの奉納提灯は全て、次の年末年始(本年12月23日から翌1月3日まで)にも同じ場所に掲げられ、その際は、全てを点灯させて境内を賑々しく盛り上げます。

奉納提灯
奉納提灯
奉納提灯
奉納提灯
奉納提灯
奉納提灯

奉納提灯1張の奉納金額(提灯を作成するのに納めて戴く金額)は、初年は10,000円(5年間破損保障)で、2年目以降は維持費として毎年3,000円納めて戴いております。この件についての詳細は、以下の記事を御参照下さい。
http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20130813



なお、この日(秋まつり1日目)の境内の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、宜しければこちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300915a.htm


(田頭)
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