平成最後の西野神社秋まつり(後編)
本年の秋まつり1日目(9月15日)の日程とその内容をまとめた前々回の記事、秋まつり2日目(翌16日)の主に午前の日程とその内容をまとめた前回の記事に続き、今回の記事では、秋まつり2日目の主に午後の日程とそれぞれの内容について、写真や動画と共に大まかに報告させて頂きます。
「前編」「中編」「後編」と3回連続でひとつのシリーズとしてアップしてきた、本年の秋まつりについての記事は、第3回となるこの記事「後編」を以て完結とさせて頂きます。
改めて本年の秋まつりを振り返ってみますと、北海道胆振東部地震の発災からまだ1週間と少ししか経っていない時期での開催となったため、地震に関する懸念は当然少なからずあったものの、幸い、地震の影響は最低限に抑えられ、全日程を通して天候にも人出にも恵まれ、そして多くの方々から御理解・御協力も得られ、西野神社の大神様の御加護と関係者各位の御尽力の下、明治維新や北海道開道から丁度百五十年、また、畏くも今上陛下が御即位遊ばされてからは三十年目、そして、平成の御代最後の年という、いろいろな意味で節目となる本年の秋まつりを、大盛況のうちに恙無く執り納める事が出来ました。
当社の秋まつりに関わって下さった皆様方には、本当に、心より感謝申し上げます。
◆ 子供相撲大会
赤ちゃん力士達による「泣き相撲」が正午頃に終わった後、午後1時から3時半頃までは、引き続き同じ場所(境内の土俵)で、秋まつり恒例の「子供相撲大会」が開催されました。
毎年秋まつりの1日目に同じ場所で開催される中学校新人相撲選手権大会は、中学1・2年生の男子を対象とした、北海道相撲連盟の主催による本格的で公式な相撲大会ですが、秋まつり2日目に開催されるこの相撲大会は、幼児から小学校6年生までの男女児を対象とした、西野神社総代会の主催(氏子青年会皐月会も当日の進行を手伝って下さいました)による、もっとざっくばらんとした雰囲気の大会で、小学校6年生以下で相撲のルールを知っている子供であれば原則として誰でも参加する事が出来ます。
ちなみに、参加する子供達には、土俵では裸足になって貰いますが、脱いで貰うのは足首から下だけで、着衣は洋服のまま(自主的に上半身だけ裸になる子はたまにいますが)で、回しを付けたりもしません。
下の動画は、今から4年前の平成26年の秋まつりで撮影された、子供相撲大会の様子です。平成27年以降に当社境内で撮影された同大会の動画は無いので、大会のイメージ映像として、代わりにこの動画を貼付します。子供相撲大会は今年もほぼこのような感じで行われました。
本年の子供相撲大会の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300916e.htm
◆ 古武術演舞奉納
午後3時から3時半までは、神楽殿前の芝生で、日本総合武術研究会(本部は札幌市南区真駒内)の会員さん達により「田浦無想流古武術演舞」の奉納が行われ、刀術・弓術・柔術・その他の古武術が披露されました。
本年の古武術演舞奉納の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300916f.htm
◆ 担ぎ神輿の渡御(午後)
担ぎ神輿(江戸神輿)は、何度かの神事や休憩を挟みながら午前9時から午後4時頃まで、西野神社神力會の会員さん達やその他の各神輿会の会員さん達の御奉仕(供奉)により、当社氏子区域を神幸致しました。
この項では、午前9時から午後4時まで約7時間(但し休憩時間等も含む)に及んだ担ぎ神輿の渡御のうち、午後の様子を写した写真をアップさせて頂きます。
ちなみに、本神輿(京神輿)の渡御については前回の記事を、子供神輿の渡御については次項を、それぞれ御参照下さい。
本年の担ぎ神輿の渡御の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300916h.htm
◆ 子供神輿の渡御
午後3時からは、昭和会館(西野まちづくりセンター)前から子供神輿が発輿し、発輿して直ぐに、本神輿を中心とした神幸行列の本隊や大人達の担ぐ担ぎ神輿などと合流して、共に神社へ神幸(還御)致しました。
秋まつり前に2回に亘って行った事前練習の成果もあって、子供達はとても上手に、元気いっぱいに御神輿を担いでいました。
子供神輿の先導(御神輿の動きを指揮する人)は、例年通り、「北連合会」という神輿会の安保さんが担当して下さいました。安保さんは、西野神社神力會の発足時、神力會に対してもいろいろと指導・助言をして下さった方です。
下の動画は、昨年の子供神輿の渡御で撮影された動画です。本年は、子供神輿の渡御の最中に動画は撮影されていないので、本年の子供神輿渡御のイメージ映像として、代わりにこの動画を貼付します。今年もこのような感じで大変威勢よく行われ、大いに盛り上がりました。
本年の子供神輿の渡御の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300916i.htm
◆ 稚児行列
厳密にそのように区分されているわけではありませんが、私の認識に於いては、当社秋まつりでの神幸行列(渡御行列)は、トラックの荷台に固定された本神輿(京神輿)とその本神輿に供奉する人達や車両で構成された「本神輿を中心とした神幸行列本隊」、担ぎ神輿(江戸神輿)を担ぐ大人の担ぎ手達で構成された「担ぎ神輿の隊列」、子供の担ぎ手達で構成された「子供神輿の隊列」の、全3隊から成っております。
そして、その区分に従うのなら、今回の項で紹介するこの稚児(ちご)行列は、それら3隊とは別の独立した一隊というよりは、「本神輿を中心とした神幸行列本隊」に含まれるものです。実際、午前中の渡御では、お稚児さん達は全員が専用の車両数台に分乗して、本神輿とほぼ全く同じ順路で当社氏子区域各所を回ります。
しかし、昭和会館での休憩の後、お稚児さん達はその専用車両を降りて、全員徒歩で神社まで還ります(付き添いの大人達や交通誘導警備員と共に、約1.2kmの距離を歩きます)。
今回の項では、その際の稚児行列の様子を紹介させて頂きます。
お稚児さん達の着付けや化粧は、例年通り、今年も西野神社敬神婦人会の会員さん達が担当して下さいました。
本年の稚児行列の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300916g.htm
◆ 御神輿の宮入り
午後4時頃、参道やその回りなどに集まった大勢の人達の熱気に包まれる中、西野神社萬燈保存会の会員さん達が奏でるお囃子と共に、先ず鳥居前でトラックの荷台から降ろされた本神輿(京神輿)の宮入りが行われ、続いて子供達の担ぐ子供神輿の宮入りが行われ、そして最後に、大人達の担ぐ担ぎ神輿(江戸神輿)の宮入りが盛大・勇壮に行われ、本年の神輿渡御は滞り無く無事に終了致しました。
神力會の会員さん達や、他の神輿会から応援に駆け付けて下さった担ぎ手の皆様方、萬燈保存会の会員さん達、御神輿に供奉されたその他の方々や関係者の皆様方、大変お疲れ様でした!
以下の写真2枚は、3基の御神輿の中では先ず最初の「宮入り」となった、本神輿の宮入りの様子です。トラックの荷台から降ろされた後、神輿殿へと渡御しました。
ちなみに、平成13年に、現在の「担ぎ神輿」である江戸神輿が当社に納入されるまでは、この京神輿が、秋まつりでの担ぎ神輿として、担ぎ手の皆さん方に直接担がれていました。現在では、この京神輿を人が直接担ぐのは、神輿殿からトラックの荷台へ積載する時と、そのトラックから降ろして神輿殿に戻す時だけです。
以下の写真3枚は、子供神輿の宮入りの様子です。鳥居をくぐって境内に入った後はそのまま道なりに参道を進み、参道の突き当たりとなる拝殿向拝前へと渡御しました。
下の動画は、この日の子供神輿渡御を終えた後(宮入り直後)、担ぎ手の子供達や子供神輿の関係者全員で拝殿前で行った「三本締め」の様子です。
以下の写真3枚は、担ぎ神輿の宮入りの様子です。子供神輿が宮入りした直ぐ後、参道から溢れんばかりの大勢の担ぎ手の皆さん方と共に拝殿向拝前へと渡御し、3基の御神輿の「宮入り」のトリを飾りました。
下の動画は、この日の宮入りの様子を映したものです。例年通り、本年も大変勇壮で活気のある宮入りとなりました。
下の動画は、昨年の秋まつりでの宮入りの際に撮影された、西野神社萬燈保存会の会員さん達により奏でられたお囃子です。今年もこのように雅に奏でられ、宮入りを大いに盛り上げました。
本年の宮入りの様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300916j.htm
◆ 還御祭
宮入りの後、子供神輿と担ぎ神輿はどちらも拝殿前から神輿殿前へと移され、既に神輿殿前に移されていた本神輿と共にそれら3基は神輿殿内に奉安され、奉安された直後、3基の各御神輿から西野神社本殿へと神様の還御(御動座)が行われました。
そして午後4時半頃から社殿にて、本年の神輿渡御を無事に終えた事を神様に奉告し感謝申し上げる祭典「還御祭」が、以下の次第に則り執り行われました。
『 号鼓 → 開式の辞 → 修祓 → 宮司一拝 → 献饌 → 祝詞奏上 → 斎主以下祭員玉串拝礼 → 総代長玉串拝礼 → 撤饌 → 宮司一拝 → 閉式の辞 → 号鼓 』
以下の写真3枚が、宮入りの後の各御神輿から本殿への神様の還御と、社殿内で斎行された還御祭の様子です。この還御祭が、この2日間の秋まつりでは最後の神事となります。
ちなみに、前夜斎行された「宵宮祭」は中祭、この日の朝斎行された「例祭」は大祭でしたが、この「還御祭」は小祭として執り行われました。
本年の還御祭の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300916k.htm
前項で述べた還御祭が社殿内で始まった頃、境内の土俵では、西野神社神力會の主催・進行により、担ぎ神輿を担いで下さった方々のための直会(なおらい)が始まりました。
この直会では、神力會の会長以下会員さん達が、他会(当社の御神輿を担ぎに来て下さった道内各地の神輿会)の皆さん方を接待して下さり、還御祭の斎行を終えた後は当社の宮司もこの直会に合流して各会の皆様方にお礼の挨拶をさせて頂きました。
ちなみに、当社で通常開催されている、大祭や中祭の後の直会は、原則としてほぼ全て参集殿(広間)が会場として使われていますが、この「担ぎ神輿の渡御奉仕者のための直会」が行なわれる時間帯、その参集殿は別の用途で使用されており(この時参集殿では、敬神婦人会の会員さん達がほぼ総出で、渡御奉仕者達が著けていた装束を畳んだり仕舞ったりアイロンがけをしたり梱包したりするなどの作業をしています)、そのため、この時間は参集殿を直会の会場として使う事が出来ません。
この直会が屋外の土俵で開催されるのはそういった事情に因りますので(つまり、境内で他に開催出来る場所が無いのです)、会場が野外で大変申し訳ないのですが出席された方々はどうか御理解・御了承下さい。
本年の、担ぎ神輿の渡御奉仕者のための直会の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも少し掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300916j.htm
◆ 民謡・歌謡ショー
午後6時から8時までは、神楽殿の舞台で「民謡・演歌ショー」が行なわれました。この日のショーも、前日に引き続き中央芸能プロの仕切りにより行なわれ、大盛況のうちに予定通り午後8時に終了致しました。
ちなみに、この日の民謡・演歌ショーに出演して下さる予定だった歌手のひとりが、先般の地震の影響により急遽出演が見送られ、そのためこの日の民謡・演歌ショーは、当初の内容に一部変更が生じる事になりました。
この日(秋まつり2日目)の民謡・演歌ショーの様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300916l.htm
◆ 餅撒き
午後8時からは、民謡・歌謡ショーに引き続き、神楽殿で「餅撒き」が行われました。宮司による挨拶が行われた後、宮司や総代さん達、民謡・歌謡ショーの出演者達などにより、神楽殿の舞台から一斉にお餅が撒かれ、本年の秋まつりはこの餅撒きを以って、全ての行事が終了致しました。
この2日間の秋まつりのためにいろいろと諸準備をして下さった皆様方、当日御助勢して下さった皆様方、大変お疲れ様でした! 本当にありがとうございました!!
ちなみに、今月10日付の記事で詳述した通り、その跡地に儀式殿を新築するため、神楽殿は今回の秋まつりを終えた後に取り壊しており(もう現存しません)、そのため、神楽殿はこの「餅撒き」が所謂 “使い納め” となり、この日の餅撒きは神楽殿にとっては大勢の人達から注目される “最後の晴れの舞台” ともなりました。
当社の神楽殿は、何十年もの長きに亘って雨風雪に耐え、昨年の大地震にも耐え、私達を楽しませる場として広く親しまれてきました。神楽殿も、大変お疲れ様でした!
この日(秋まつり2日目)の境内の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」(以下のページ)にも多数掲載しておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://nishinojinja.or.jp/photo/300916a.htm
当社の秋まつりは『 毎年「敬老の日」の前の土曜日・日曜日 』に行うのを通例としており、来年(平成31年度)の秋まつりは、9月14・15両日の開催となります。来年の秋まつりも、どうか宜しくお願い致します!