西野神社定期総会と春季例祭が行われました

今日は、午前８時３０分から社務所で常任委員会が、引き続き午前９時３０分からは参集殿で総代会の総会（平成３０年度西野神社定期総会）がそれぞれ開催され、常任委員会には当社の責任役員さんをはじめとする常任委員の皆さん方が、総代会には大坊総代長以下総代さん達の大半の方々が出席されました。
そして、午前１１時からは、社殿にて本年の春季例祭が斎行され、その後、午前１１時４５分頃からは、祭典に参列された方々の全員が出席して、昼食や懇親会を兼ねた直会が開かれました。

ちなみに、本日当社で執り行われた春季例祭は、単に「春まつり」とも称され、「秋まつり」と称される事がある９月に執り行われる秋季例祭とは、名称としては対になっており、また、春季例祭と秋季例祭は、後述するようにどちらも大祭であるという共通点もあります。
しかし、神社本庁の定める神社祭祀規程で掲げられる「例祭」に当たるのは秋季例祭のほうであり、単に「例祭」もしくは「例大祭」といった場合、当社に於いては秋季例祭のほうを指します。
これはあくまでも当社の場合の話しですが、より盛大に斎行されるのは秋まつりのほうであり、春まつりは、秋まつりとは違って祭典が斎行されるのみで、各種の奉納行事、神輿渡御、露店の出店などはありません。

以下の写真２枚は、春季例祭日の本日早朝に撮影された、社殿外観（拝殿正面）と、国旗の掲揚を行っている様子です。
札幌市内でも、平地に於いては既に桜が開花し始めておりますが、やや標高が高い当社の境内（標高約111メートル）では、これらの写真からもお分かりのように、まだ桜は開花しておりません。札幌で開花宣言が出されるのは、例年、４月下旬から５月初旬にかけてです。

春季例祭に先立って、今朝の９時半から開催された総代会（定期総会）は、以下の次第に従って粛々と進められ、報告事項や各議案等は恙無く全て承認されました。
「開会 → 総代長挨拶 → 宮司挨拶 → 各報告（昨年度の事業報告、昨年度の会計報告と監査報告）→ 議案審議（今年度の事業計画案、今年度の会計予算案、役員改選）→ 新任の総代さんへの総代委嘱状交付 → 勤続１５年及び１０年となる総代さんへの感謝状贈呈 → 宮司からのその他の報告 → 閉会」

なお、上記の次第中に「勤続１５年及び１０年となる総代さんへの感謝状贈呈」とありますが、今回その表彰を受けられたのは、監事も兼ねておられる三浦総代（勤続１５年）と、祭典部長も兼ねておられる山田総代（勤続１０年）のお二方でした。

そして、定期総会が終わった後、午前１１時からは、斎主以下祭員４人（須浪宮司、田頭権禰宜、越川権禰宜、門権禰宜）の奉仕により、大祭の「春季例祭」が、以下の次第に則り厳粛に執り行われました。
「号鼓 → 開式の辞 → 修祓 → 宮司一拝 → 巻簾 → 献饌 → 献幣（総代幣帛）→ 祝詞奏上 → 神楽奉納（朝日舞）→ 国歌斉唱 → 斎主以下祭員玉串拝礼 → 参列者玉串拝礼 → 撤饌 → 垂簾 → 宮司一拝 → 閉式の辞 → 号鼓」

定期総会に出席された責任役員や総代さん達には引き続きこの大祭にも参列して戴き、また、西野神社各崇敬会（西野神社萬燈保存会、西野神社神力會、西野神社敬神婦人会、西野神社氏子青年会皐月会）の代表や事務局を担当されている方などにも、御参列戴きました。

当社で斎行されるこの春季例祭は、古代に於いて律令国家の恒例祭祀のひとつとされてきた祈年祭（全国的には２月１７日に斎行するのが通例で、その年一年間の豊穣を祈願する祭事）に相当する祭典で、皇室の御隆昌、国家万民の安泰と、当社の氏子区域（札幌市西区の西野・平和・福井）のみならず全国各地の農業・工業・商業などあらゆる産業が栄える事を、西野神社の神様に祈念する祭典として毎年４月２５日に斎行しております。

なお、神社の恒例祭祀は、「大祭」「中祭」「小祭」の三つに区分されるのですが、今日斎行された春季例祭は、当社にとっては平成３０年になってからは初め行われる大祭でした（今年に入ってから斎行された歳旦祭や紀元祭などは中祭、古神礼焼納祭や節分祭などは小祭でした）。
ちなみに、創祀○年記念大祭などの臨時大祭を除くと、当社で執り行われる大祭は、この他に、前述した例祭（当社では「例大祭」「本祭」「秋季例祭」「秋まつり」などとも称されます）や、新嘗祭があります。

当社で執り行われる大祭及び中祭では、宮司が本殿外陣の御簾（みす）を巻簾・垂簾する際、祭員の一人が、笙（しょう）という和楽器を吹奏するのですが、下の写真は、本日の春季例祭で行われた、門権禰宜によるその吹奏の様子です。
笙は、奈良時代に唐から伝来したと云われる、１７本の長短の竹管を環状に立てた管楽器です。

私は、例年通り今年の春季例祭でも、奏楽と共に詠まれる明治天皇御製（明治天皇が作られた和歌）に合わせて、神社本庁が制定した祭祀舞のひとつである朝日舞を、大前にて奉納させて頂きました。
ちなみに、当社の大前で朝日舞の奉納が行われるのは、春季例祭と新嘗祭の年２回です（秋季例祭では朝日舞の奉納は行われません）。