西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

この度の京都での放火殺人事件で亡くなられた方々に心より哀悼の意を捧げます

昨日、京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」で発生した、凄惨極まりない無差別放火殺傷事件で亡くなられた方々に、心より哀悼の意を表すると共に、負傷された方々の一刻も早い回復も、大前にて心より御祈念致します。

寒白菊

 

突然個人的な話から始める事になってしまい恐縮ですが、私は、札幌で生まれ、その後も幼少期の一時期を除いてほとんど札幌でずっと生活してきた、ほぼ生粋の“札幌人”です(と、自分では思っています)。
しかし、20代後半の2年間は、札幌を離れて京都府八幡市に住み、八幡からほぼ毎日、京都市上京区にある学校に通学していました。学校が休みの日には、「卒業したらまた札幌に帰るのだから、京都に滞在している今のうちにこの“千年の都”を満喫しておこう」という思いから、京都の市内や近郊などの各所を散策するなどもしていました。
そのため、その京都の地でこの度の惨劇が起こった事を知った時は、「私にとっては札幌に次ぐ第二の故郷とも言える街で、斯くも甚大な事件が起きたのか!」という、驚愕・残念・無念さを絡め合わせたような、何とも複雑な心境になりました。

また、今の私は「アニメファン」を自称出来る程のコアなアニメファンではなく、しかも最近は新作のアニメを見る機会もほとんど無くなってしまったため、比較的近年の作品が多い京都アニメーションの作品も多分ほとんど見た事は無いのですが、そんな私でも、10代から20代前半にかけての頃は、それなりにアニメを視聴する機会が多く、特にスタジオジブリの一連の劇場版アニメ(所謂 宮崎作品)や、未来(宇宙世紀)の地球圏を舞台にした富野由悠季監督の「ガンダム」シリーズ、ガイナックス庵野秀明監督の「トップをねらえ!」、累計発行部数1500万部を超える田中芳樹さん原作のベストセラー小説をアニメ化した「銀河英雄伝説(石黒版)」などは、個人的にも大好きでした。

いずれも京都アニメーションの作品ではありませんが、過去にはこのブログの以下の各記事でも、私の独断で特定のアニメ作品を取り上げ、紹介させて頂いた事があります。

▼ 平成20年1月23日 『 ザ・コクピット
https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entries/2008/01/23

▼ 平成20年12月10日 『 政府製作アニメ「めぐみ」
https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entries/2008/12/10

▼ 平成22年10月05日 『 神さまの縁結び 』
https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entries/2010/10/05

▼ 平成26年1月29日 『 映画「地球が動いた日」 』
https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entries/2014/01/29


そのように、多少なりともアニメーションに思い入れがある私にとって、アニメ業界に於ける「準大手」として、日本のみならず世界をも感動させるアニメ作品を次々と世に送り出し、企業規模以上の圧倒的な存在感を誇っていたハイクオリティなアニメプロ集団の京都アニメーションが、この度の理不尽な事件により甚大な被害を被り、何よりも、我が国のアニメ業界を将来牽引していく事になったであろう多くの有能な若者達の命が奪われてしまった事には、深い悲しみと強い憤りを感じざるを得ません。

ただ、現状の報道などでは「一般の会社とは業種が異なる、アニメーションを制作する特殊な会社が被害に遭った」「京アニは大変良質なアニメ作品を制作し続けてきた会社で、人材育成にも熱心だった」「過去の作品の貴重な原画や資料などもほぼ全て焼失してしまい、それらはもはや二度と戻らないものとなってしまった」「国内外の多くのアニメファンが悲しんでいる」といった点が殊更強調されている傾向がありますが、誤解を恐れずに私見を述べさせて頂くと、それらは確かに決して軽視出来ない重要な視点ではあるのですが、それよりももっと重要な視点は、今回の事件は「激しい殺意を抱いた不審者が刃物を持って一民間企業に突然侵入し、そこで揮発性の高いガソリンを撒いて放火し、多数の人々を死傷せしめた」という事、つまり「アニメ云々に関係無く、これは無差別放火殺傷事件という、近年稀に見る凶悪犯罪であり、犯人の具体的な動機はまだ不明であるものの実質テロ行為である」という点にあるのではないかと私は考えます。
そして、そういった視点に立つと、これは今後、アニメに関係無く、他業種の会社や、神社仏閣なども含めて、いつでもどこでも発生し得る事件と認識すべできあり、そういった最悪の可能性を踏まえて、今後如何に効果的な対策を実施出来るか考える事が、今回の事件を貴重な教訓として私達が得るべき最も重要な点ではなかろうかと思います。私達神社関係者にとっても、全然他人事ではないのです!

我が国で発生した爆破テロ事件の中では最悪の事件と言われる、昭和49年に発生した「三菱重工ビル爆破事件」の死者は8人で、国内最悪のテロ事件と言われる平成7年に発生した「地下鉄サリン事件」の死者は13人であり、つまり単純に死者数だけで比較すると、現時点で既に30名以上の死亡が確認されているこの度の無差別放火殺傷事件は、実は「日本国内に於ける戦後最悪の大量殺人事件」であり、だからこそ、今回の事件を受けて首相や国家公安委員長などは捜査を徹底するように異例の指示を出し、また、各国の政府関係や駐日大使館なども、大地震や震災でもない限りほとんど前例が無い程に相次いで追悼のメッセージを発表しているのです。
たかだか末端の一神職の立場で、私も偉そうな事は決しては言えないのですが、それでもあえて偉そうに言わせて頂くと、今回の事件に関しては、「アニメ」というフィルターを一旦外して、事件の本質に注目した正確な報道・伝達がされる事を希望します。

 

今回の事件では、アニメ制作会社とその社員達が集中的に被害を受けたため、同業である他のアニメ制作会社、アニメ監督、声優など、アニメ業界の関係者から多数の追悼メッセージが発表されていますが、それだけではなく、自由民主党公明党立憲民主党、国民民主党日本維新の会日本共産党など我が国の主要政党6党の党首達も、今回の事件を受けて以下のようにほぼ一斉に追悼メッセージを発表しています。これは、通常の刑事事件ではほぼ全く有り得ない、かなり異例な事であり、ある意味、今回の事件の甚大さや特異性を表わしているとも言えます。
ちなみに、7月19日現在、これら6党のうち、共産党の代表である志位和夫委員長だけはこの件について特にコメントを発表していないため、共産党については、この件についてコメントを出されている同党の小池晃書記局長のツイートをその代わりとして紹介させて頂きました。

自由民主党 安倍晋三総裁

公明党 山口那津男代表

立憲民主党 枝野幸男代表

▼ 国民民主党 玉木雄一郎代表

日本維新の会 松井一郎代表

日本共産党 小池晃書記局長



以下の各ツイートは、世界各国の政府機関・政府関係者・駐日大使などが発表した、追悼メッセージです(掲載順は、若干の前後はあるかもしれませんが概ね発表順です)。これらの大半は各国の駐日大使館からの発表ですが、サウジアラビアの場合は国王陛下自らが、カナダの場合は首相が、台湾の場合は総統が、それぞれ追悼メッセージを発しておられ、これもかなり異例の事です。


▼ 「中華人民共和国駐日本国大使館」公式アカウント

▼ 「在日フランス大使館」公式アカウント

▼ 「在京スペイン大使館」公式アカウント

▼ 「蔡英文(中華民國第14任總統)」公式アカウント(台湾政府総統)

▼ 「台北駐日経済文化代表処」公式アカウント(日本に於ける台湾政府の外交窓口機関)

▼ 「ビル・ハガティ駐日米国大使」公式アカウント

▼ 「エストニア共和国大使館」公式アカウント

▼ 「在日メキシコ大使館」公式アカウント

▼ 「在日カナダ大使館」公式アカウント

▼ 「駐日アイルランド大使館」公式アカウント

▼ 「ノルウェー大使館」公式アカウント

▼ 「ベルギー大使館」公式アカウント

▼ 「ドイツ大使館」公式アカウント

▼ 「スウェーデン大使館」公式アカウント

▼ 「駐日デンマーク大使館」公式アカウント

▼ 「駐日トルコ共和国大使館」公式アカウント

▼ 「駐日ブラジル大使館」公式アカウント

▼ 「Paul Madden(日本駐箚英国特命全権大使)」公式アカウント

▼ 「駐日アイスランド大使館」公式アカウント

▼ 「駐日サウジアラビア王国大使館」公式アカウント

 

なお、今回の事件で甚大な被害を受けた京都アニメーションを支援するための募金活動も、早速各地で始まっております。これらの支援活動に興味がある方は、以下の記事などを御参照下さい。

https://togetter.com/li/1378121
https://www.appps.jp/333353/
https://www.sankei.com/west/news/190720/wst1907200012-n1.html

 

文責:西野神社権禰宜 田頭