西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

北海道胆振東部地震から今日で丁度1年が経ちました

道内では統計史上初となる「震度7」を観測し、42名もの尊い命が失われた(そのうちの36名は、震源地に近い厚真町で発生した土砂崩れに巻き込まれた事による死亡でした)、あの胆振東部地震気象庁命名では「平成30年北海道胆振東部地震」)の発生から、今日で丁度1年が経ちました。

下の画像は、同地震の発生1ヶ月弱後に発行された、同地震の概要等が記されている「北海道消防新聞」の一面です。この画像はクリックすると拡大表示されますので、興味のある方はクリックした上で御一読下さい。

北海道消防新聞

 

震源地から60km離れていた札幌でも、市内の一部では地盤が隆起して家屋が傾いたり道路が崩落するなどし、また、札幌の市内や近郊の一部の神社では、鳥居が倒壊したり石灯籠が倒れるといった被害も発生しました。
当社の鎮座する札幌市西区では、そういった物理的な被害や人的な被害は報告はされなかったものの、道内の他地域同様、ほぼ2日間に亘って停電が続き、その間、公共交通機関は全てがストップし(電車と違い電気を動力源とはしない路線バスも、道路の信号が全て消灯したため、安全な運行が出来ない事から運行を停止しました)、また、物流が停止した事によりスーパーやコンビニなどの店頭ではどこも商品が品薄となり、ガソリンスタンド前では給油を求める人達の車列により渋滞が発生し、そして、マンションなどの集合住宅では電動ポンプが停止した事より水道も使用出来なくなるなど、日常生活に多大な支障が生じました。

電話やインターネットなども、地震発生直後はまだ使える地域が多かったものの、その後は北海道全域で、停電が解消されるまで非常に繋がりにくくなり、そのため連絡手段や情報の伝達手段も限られ、災害に関する最新の情報は、カーラジオもしくは乾電池で作動するラジオからしか聞く事が出来ない、という状況が続き、結局、この地震により北海道で影響を受けなかった人は誰もいなかった、と断言出来る程の、大きな災害でした。

その地震から丸1年が経ち、道内の多くの地域では日常の生活を取り戻していますが、被害が甚大であった被災地では、河川や道路などの復旧工事が未だに完了していない所が多く、土砂が流れ込むなどの被害にあった農地でも半分近くはまだ土砂が残ったままであり、また、液状化や地盤隆起によって傾いた家屋も、修理や解体の作業が追いつかずそのままの状態で残っている所が多くあります。
被災地から住民達が離れてしまい、今後も住民達の戻る見込みがないため、再建を断念し廃社となった神社もあり、復興の道は、まだ半ばといえる厳しい状況です。

北海道胆振東部地震による土砂崩れ

 

1年前に発生したあの地震の経験を活かし、また、誰もが被災者になる恐れがある事を今一度思い返し、今後は私達も、出来る事から災害へ備えていきましょう。
例えば、以下の①~⑧のような対策は平時から実施し、次に同じような事が起きた場合には被害や影響を少なく出来るよう心掛けておきたいものです。

 

① 崖や急斜面近くの二階建て住宅に住んでいる場合は、寝室を1階から2階に移す
北海道胆振東部地震の土砂災害で亡くなられた方の多くは1階の部屋で寝ており、逆に、土砂で流されながらも助かった方の多くは、ほとんどが2階にいました。寝室を変更するのは、大型家具の移動なども伴うために手間はかかり大変ですが、土砂崩れの危険が全く無い安全な場所に引っ越す事が難しい場合は、自身や家族の命を守るため、家屋の中でもなるべく安全な所へと寝室を移す事が望ましいです。

② 家具を固定し、落下・転倒防止の措置をする
阪神淡路大震災では、寝ている間に倒れてきた家具の下敷きになって亡くなった方がたくさんいました。家具の固定は最優先の防災であり、特に大型の家具はしっかりと固定するようにしましょう。そして、家具の固定を行った後も油断はせず、その家具が倒れた場合を想定し、家具が倒壊・転倒しそうな位置に寝具を設置し就寝するのは避けるようにしましょう。

③ 必要な食材を確保しておく
防災のための備蓄は「3日分」と言われてきましたが、東日本大震災以降は「1週間以上の備蓄が必要」と言われるようになっています。専用の非常食を買い揃えずとも、「日もちのする食品」を日常的に多めに買っておくだけで、いざという時にはそれらの備蓄品がそのまま非常食になります。

④ お風呂の「残り湯」は捨てない習慣をつける
浴槽には水を貯めておくと、断水時に、トイレや洗濯などの生活用水として使用出来ますし、火災時には初期消火にも活用する事が出来ます。家に赤ちゃんや小さな子供がいて浴槽に常時水を貯めておく事が危険な場合(親が目を離した隙に赤ちゃんが溺れるなどの家庭内水難事故の危険があります)は、2リットルの大型の空きペットボトル(保管スペースに応じて、数本または十数本など)に、予め水を貯めて確保しておくと良いかもしれません。

⑤ 車は日頃からこまめに給油しておく
車のエンジンがかかれば、車を運転しての長距離の移動が可能になるのは勿論、停電になっても車内の電源でテレビを見たりラジオを聞く事が出来ます。予め専用のアダプターを用意しておけば、車のシガーソケットから携帯電話など通信機器への充電も可能になります。大地震が発生すると、営業を停止するガソリンスタンドが増え、その分、営業を続行するガソリンスタンドには沢山の人達が殺到するため、直ぐに給油を受けるのは困難になります。日頃からこまめに給油しておく事が望ましいです。

⑥ 用意出来る範囲で電源を確保しておく
懐中電灯やラジオなどを使う際に必要となる乾電池、電池を必要としない手回し充電器、携帯電話やスマホ用のモバイルバッテリー、車のシガーソケットから携帯電話やスマホに充電が出来るアダプター、車のシガーソケットからの電圧を100vに変換して各種の家電製品が使えるようになるアダプターなどは、停電時にあるととても重宝します。また、最近は一般家庭でも、自家発電機を導入する動きが広まってきています。

⑦ 非常時の家族の集合場所を決めておく
地震当日に想定される災害や、交通事情なども考慮して、「自宅」や「学校」など何ヶ所かを設定しておきましょう。家族全員が直ぐに分かり、避難ルートが安全な場所が望ましいです。

⑧ 停電時でも使用出来るストーブを用意しておく
真冬の気温が氷点下になる寒冷地の北海道に於いて、絶対に考えておかなければならないのは、昨年の北海道胆振東部地震によるブラックアウトがもし冬に起きていたらどうなっていたか、という事です。北海道の暖房はほとんどが石油ストーブで、電気によって火を点け、灯油を送油していますが、停電になるとそういったストーブは当然使用出来なくなります。電池で着火するタイプのポータブルストーブや、カセットコンロ用のガスボンベを使うタイプのストーブなどを用意し、冬の停電時、寒さからどのようにして身を守るのかも平時から考えておく必要があります。

 

いずれも過去にこのブログにアップした記事ですが、北海道胆振東部地震については以下の各記事でも、当時の状況や私の思う所などをいろいろと記させて頂きました。興味のある方は、これの各記事も御一読下さい。

▼ 「北海道で最大震度7の大規模な地震が発生しました」
https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entries/2018/09/07

▼ 「地震発生予告のデマを拡散しないようにしましょう」
https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entries/2018/09/08

▼ 「北海道胆振東部地震の発生を受けての当社の対応」
https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entries/2018/09/11

▼ 「北海道の電力事情、平時の体勢に復しました!」
https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entries/2018/09/19

▼ 「過度な自粛はやめましょう!」
https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entries/2018/09/24

▼ 「北海道胆振東部地震から丁度1ヶ月が経ちました」
https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entry/20181006

▼ 「北海道胆振東部地震に関する募金御協力のお願い」
https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entry/20181015

 

文責:西野神社権禰宜 田頭