西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

奉祝 即位礼正殿の儀

令和元年初日の西野神社(奉祝幟)

 

今日は、一連の「即位の礼」の中心儀式である「即位礼正殿の儀」が執り行われる大変お目出度い日で、この慶事を記念し国民こぞって祝意を表するため、この日(10月22日)は本年に限り「国民の祝日」にもなりましたが、その「即位礼正殿の儀」に先立って本日午前、皇居では、宮中三殿賢所(かしこどころ)に於いて、純白の御束帯をお召しになられた天皇陛下が皇祖 天照大御神様に即位の旨を奉告される「即位礼当日賢所大前の儀」が執り行われ、引き続いて、宮中三殿皇霊殿と神殿に於いても、歴代天皇・皇族の御霊(みたま)や天神地祇に即位の旨を奉告される「即位礼当日皇霊殿神殿に奉告の儀」が執り行われました。

令和元年 即位礼当日賢所大前の儀
令和元年 即位礼当日賢所大前の儀
令和元年 即位礼当日賢所大前の儀

 

そして午後には、天皇陛下御自らが全国の国民や諸外国に対して即位を高らかに宣明される儀式「即位礼正殿の儀」が、日本国憲法第七条第十項で定める国事行為として、皇居正殿「松の間」に於いて挙行されました。これは、皇室儀礼としても国事行為としても最上位の儀式であり、君主制を採る他の諸外国に例えるなら、王位継承を内外に知らしめる「戴冠式」「即位式」に相当する儀式といえます。

本日執り行われたその「即位礼正殿の儀」では、天皇しか纏う事の出来ない黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)という御束帯装束をお召しになられた天皇陛下が、天皇の御座である高御座(たかみくら)から、国民の代表である安倍晋三内閣総理大臣をはじめ参列者一同に、即位に際しての「おことば」を述べられ、その「おことば」に奉答して安倍首相が「寿詞(よごと)」と称される御祝の言葉を奏上すると共に萬歳を三唱し、国民挙げて陛下の御即位を奉祝致しました。
また、首相や参列者一同による万歳三唱に合わせ、皇居・北の丸公園からは、陸上自衛隊第1特科隊により21発の礼砲が撃たれました

なお、「即位礼正殿の儀」の直ぐ後に執り行われる予定であった、天皇皇后両陛下が広く国民の祝意をお受けになられる祝賀パレード「祝賀御列(しゅくがおんれつ)の儀」は、今月17日付の記事でも述べたように、東日本を中心に全国各地に甚大な被害をもたらした台風19号の影響により、来月10日に延期になりました。

令和元年 即位礼正殿の儀
令和元年 即位礼正殿の儀
令和元年 即位礼正殿の儀

この歴史的な日に当たり、謹んで陛下の御即位をお慶び申し上げると共に、皇室の御安寧と弥栄、国の隆昌、そして、今後も続く「即位の礼」の諸儀式が恙無く執り行われます事を心よりお祈り申し上げ、併せて、皇室と所縁の深い三柱の御祭神をお祀りする西野神社神職として(畏くも、豊玉姫命様と鵜草葺不合命様は、初代天皇として橿原宮で即位された神武天皇御祖母と御父に当たり譽田別命様は、第15代天皇であられる応神天皇に当たります)、祭祀の厳修と神社奉護に心を致し、敬神尊皇の志を堅持する決意を新たに致しました。

 

ところで、このブログの本年5月1日付の記事の中では、「新帝陛下が第126代の天皇として践祚遊ばされ」と記しましたが、この「践祚(せんそ)」とは、皇位を践む事、すなわち、「先帝の崩御あるいは譲位によって、新帝が三種の神器を継承し直ちに皇位につかれる事実」を指し、それに対して「即位」とは、「践祚の後、天皇陛下皇位についた事を公式に国内や諸外国へ宣明する事」をいいます。
つまり厳密には「践祚」と「即位」は異なる意味で、時系列的には「天皇践祚を経て即位する」という流れになるのですが、戦後は、皇室典範から践祚という言葉が削除され、践祚という言葉の規定も無くなったため、践祚と即位は一般には区別されなくなり、政府の公式文書などでも現在は「即位」という言葉で統一されています。

 

文責:西野神社権禰宜 田頭