令和三年の西野神社三が日
神社にとっては例祭(当社の場合は秋まつり)期間と共に年間最大の繁忙期のひとつである年始、特に三が日(1月1日から3日まで)の3日間を、この度も西野神社御祭神の御加護の下、関係者各位の御協力によりまして、幸いにも大きなアクシデントやトラブル等に見舞われる事無く、無事に終える事が出来ました。
本年のお正月は、新型コロナウイルス感染症という悪疫の蔓延が依然として収まらない大変厳しい状況下で迎える事となり、しかも、そういった現況から政府・各都道府県・神社本庁・その他の関係機関や全国各地の神社仏閣等が、密接・密集となる状態を避ける趣旨から分散参拝(初詣は三が日に拘らないでお参りしましょう、もしくは、三が日のお参りは自粛しましょうなど)を広く呼びかける中での年始となり、当然、例年に比べると他の社寺同様当社でも初詣の参拝者は大きく減少しましたが、それでも、この厳しい状況の割には多くの方々が初詣に来て下さり、しかも、私達神社の側が特に積極的に注意・喚起せずともほとんどの方が自主的にソーシャルディスタンスを保って、静かに整然とお参りされておりました。
どんど焼きが行われる今月15日まで、当社としてはまだ暫く、平時とはやや異なる所謂 “お正月の特別態勢” が続きますが、とりあえずは、大正時代の新型インフルエンザウイルス(スペイン風邪)流行期を除くと近代以降では全く前例が無いこの疫病蔓延下の厳しい状況での三が日を無事終えた事で、気持ちの持ち様としては、まずはホッと一段落した感じです。
今回の記事では、この三が日の3日間の、当社の社殿・儀式殿・授与所や、境内各所の様子を、写真と共に紹介させて頂きます。
なお、今回の記事中に貼付の写真の多くは、この3日間のいずれかに撮影したものですが、一部、昨年以前の同期間に撮影したものも含まれております。御了承下さい。
有り難い事に、本年の三が日は、全体を通して天候に恵まれ(大晦日の夜から元旦にかけての天候は荒れるという予報に反し、幸いにも降雪は少なく、除雪作業もほとんどせずに済みました)、また、西野神社総代会を始め当社各崇敬会(萬燈保存会、神力會、敬神婦人会、氏子青年会皐月会)の皆様方の日頃の熱意溢れる御奉仕の成果や、近年西野神社がネット・テレビ・ラジオ・雑誌などの各メディアやSNSなどで何度も紹介された影響等から、この三が日は、前述のようにこの厳しい状況の割には多くの方々が初詣に来て下さいました。
勿論当社でも、昨年10月21日付の記事などで詳述した通り疫病対策には十分留意し、感染拡大を阻止すべく万全の態勢を以て皆様方をお迎え致しました。
以下の写真3枚と、SNSへの投稿(アメブロへのリンク)はいずれも、年が変わる直前(大晦日の午後11時過ぎ頃)に撮影された、沢山のアイスキャンドルや奉納提灯の灯りに照らされた、境内の参道や儀式殿の前庭の様子です。
参道のアイスキャンドルは、今回も「西野神社氏子青年会 皐月会」の会員さん達が作って下さり、透き通った氷の中に置かれたローソクに灯された火が寒い夜を温かく彩りました。
アメブロを投稿しました。
— 札幌書道 山田起雲 一五書道教室 (@yamadakiun) December 31, 2020
『アイスキャンドル』#アメブロ #かんたん投稿 https://t.co/BztOfIxuza
なお、例年通りアイスキャンドルの点灯は元旦を以て、奉納提灯の点灯は1月3日を以て、それぞれ終了しました。
以下の写真2枚は、元日0時、当社宮司により、新年(令和3年)の訪れを告げる太鼓が拝殿内で高らかに打ち鳴らされ、新年がスタートした瞬間と、それに続く、宮司による新年祈祷の様子です。
当社では毎年、元日の午前0時~1時半までの間と、歳旦祭の直後(同日の午前9時45分頃から暫くの間)は、宮司が斎主として弊殿に昇殿し、家内安全や厄祓いをはじめとする各種御祈祷を行っております。
以下の写真2枚は、元日午前1時過ぎ頃の、境内参道や社殿前の様子です。
元日のこの時間帯、例年であれば、拝殿向拝へと続く参拝者行列の最後尾は、鳥居の外にある第3駐車場出入口の辺りまで続くのですが、この度は、やはり行列はもっと短く、午前1時前後でも行列が完全に無くなる事もありました。
この時間帯の参拝者数は、正確には不明ですが、見た感じでは、恐らく例年のほぼ半分だったと思います。もっとも、悪疫流行下というこの厳しい状況に加え、例年の元日以上に大変寒かった事(元日0時頃の当地の気温は氷点下12℃でした)なども踏まえると、個人的には、この時間帯に初詣をされた方はこれでもむしろ多かったのでは、とも思いましたが。
以下の写真3枚は、元日午前1時過ぎ頃の授与所やみくじ所の様子で、例年であればこの時間帯の授与所・みくじ所前は大変混雑するのですが、今回はやはり、例年に比べるとかなり空いている感じでした。
授与所とみくじ所はどちらも、元日は午前0時から午後9時までの21時間ずっと開け、主に巫女達 が交代しながら、各種授与品の授与や参拝者の応対などをしてくれました。
ちなみに、授与所は常設の施設ですが、みくじ所は、普段は車庫・倉庫として使っている建物内に年始にだけ開設される臨時の施設で、みくじ所では、各種のおみくじを引いて戴ける他、絵馬・破魔矢・鏑矢・熊手・干支の置物(土鈴)の授与や、おみくじを引く方のための両替なども併せて行っており、本年は例年よりも期間を大幅に延長して1月15日まで毎日開けさせて頂きます。
以下の写真3枚は、元日の午前9時から社殿で斎行された「歳旦祭」の、直前及び斎行中の様子です。
歳旦祭とは、元旦に斎行される、本年一年間の無事平穏や豊作等を祈願する祭典で(本年の場合は勿論、悪疫鎮静も併せて祈願)、大晦日の夜に斎行された「除夜祭」同様、中祭として執り行われました。
なお、この日の歳旦祭と前夜の除夜祭は、どちらも当社関係者(総代さん達と当社各崇敬会の会長さん達)のみが参列しました。例年は来賓の皆様方へ、事前に招待状を発送しているのですが、この度は疫病対策の観点から招待状の発送は自粛させて頂きました。
以下の写真3枚は、この三が日の社殿内と、三が日に社殿で行われた新年祈祷の様子です。
元日は、歳旦祭が終わった直後(午前9時45分頃)から午後4時半まで、2日以降は午前9時から午後4時半まで、原則として30分おきに、新年の各種御祈祷が行われました。
三が日の御祈祷の願意(願目)は、厄祓いと家内安全が大半を占めましたが、社運隆昌、商売繁盛、入学試験合格、星厄消除、八方除、厄除開運、安産祈願、初宮詣、健康祈願、病気平癒祈願、交通安全祈願、良縁祈願等の願意の御祈祷も少なくはありませんでした。
以下の写真3枚は、この三が日の儀式殿内と、三が日に儀式殿で行われた新年祈祷の様子です。
現在はソーシャル・ディスタンスを保つため少人数の昇殿・参列を原則としており、一回の御祈祷で同時に昇殿して戴けるのは4組(4家族)までと制限させて頂いているため、同一時間帯で4組を超えた場合は、社殿と儀式殿とに分かれて御祈祷を行いました。
ちなみに、御祈祷の件数は、本年の場合は元日よりも2日・3日のほうが多かったです。特に1月2日は戌の日でもあったため、その日は安産祈願の御祈祷もかなり多かったです。
以下の写真3枚は、この三が日に撮影された、参拝者の行列が続く境内参道や鳥居前などの様子です。
本年の三が日は全国的に社寺へ初詣に来られる方々が減少しているため、参道の行列の長さは当然例年には及びませんでしたが、それでも、本年の三が日も時間帯によっては長い行列が出来る事も多々ありました(私が確認した限りでは、最長で鳥居まで行列が続いていました)。
しかし有り難い事に、行列に並んでおられたほぼ全ての方が、ちゃんとマスクを付け、適切な間隔も保っておりました。皆様、御協力ありがとうございます!
以下の写真4枚は、この三が日に撮影された、参拝者で賑わう授与所窓口やみくじ所の様子です。
最近は、西野神社で頒布しているお守りの種類が特に豊富であるという事が多くの方々に周知されるようになってきたため(令和3年1月現在、当社で頒布している授与品は約400種類あります)、お守りを目当てにかなり遠方から当社へお参りに来られる方も増えております。
以下の写真4枚は、一昨年の秋頃から当社の授与所に導入されている「画像認識AIレジ」です。平時は1台のみ使用していますが、年末年始は2台同時に使っています。
このレジは、トレイ上の授与品をカメラで撮影し、その数や種類などを一括識別する装置で(自動学習機能を備えているため使うほど識別精度が向上します)、そのため会計時におふだやお守りなどを1体ずつ手入力する必要が無く、10体程度までであれば約1秒で全て自動識別し、明細や初穂料の合計などを表示します。
このレジを導入した事により、各授与品の初穂料などをまだ覚えていない新人の助勤巫女でも直ぐにレジを担当する事が出来るようになり、また、お釣りも自動的に出てくるため、レジ導入前(当時のお会計は計算機もしくは暗算で対応していました)の混雑期に稀にあったお釣りの計算違いや渡し間違いなども、ほぼ皆無となりました。
ちなみに、このレジは、当社ではコロナ禍の前から導入しておりましたが、お会計のスピードが飛躍的に向上したためお正月などの混雑期に於けるレジ待ちの行列が緩和され、結果的に、コロナ禍に於ける現在、所謂「密」を避ける事にも繋がっております。
お会計の終えた授与品を手作業で紙袋に入れる行程などもあるため完全な非接触型システムを実現しているわけではないものの、それでも、授与品の授受やお金の受け渡しなどはトレイを介するため(画像認識は授与品をトレイに載せたまま可能です)、感染症対策の観点からは今までのお会計に比べると衛生面でも安心出来ます。
以下の写真はいずれも、今年当社へ初詣に来られた方々が当社の境内で撮影しSNSに投稿されたものです。
ちなみに、もし以下に写真が表示されない場合は、ブラウザの再表示ボタンをクリックして下さい(それでも表示されない場合は、ブラウザがそのSNSに対応していない可能性が高いです)。
2021年元旦
— 平和第一町内会 (@sapporo_heiwa1) January 1, 2021
明けましておめでとうございます。
コロナ禍の大変な年を越し、新たな希望のある年になることを西野神社にお願いしてきました。
疫病退散!! pic.twitter.com/pq0DCQlGls
西野神社に様子を見に来たら、混んでなかったのでそのまま初詣⛩️ pic.twitter.com/oEtZ7dNkpP
— いばフィット (@GE8_1016) January 1, 2021
以下の動画は、この三が日に当社の職員によって撮影された、境内の様子です。こちらの動画からも、本年の三が日に於ける西野神社境内の雰囲気が、何となく分って戴けるのではないかなと思います。
以下の動画は、この三が日に当社で初詣された方が撮影しユーチューブにアップロードされたものです。この動画からも、やはりこの三が日の雰囲気が伝わってきます。
本年の三が日に当社で撮影された写真は、今回の記事中にアップロードしたもの以外にも、「西野神社アルバム」の以下の各ページにも多数アップしておりますので、宜しければこれらも是非御覧下さい。
▼ 令和3年1月「三が日の境内(社殿・儀式殿・社務所・参道など)」
https://f.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/R030101%20%E4%B8%89%E3%81%8C%E6%97%A5A/?sort=old
▼ 令和3年1月「三が日の境内(授与所やみくじ所とその周辺)」
https://f.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/R030101%20%E4%B8%89%E3%81%8C%E6%97%A5B/?sort=old