西野神社の定期総会と春季例祭
今日は午前9時30分から参集殿にて、西野神社総代さんのほぼ全員と、西野神社各崇敬会(西野神社萬燈保存会・西野神社神力會・西野神社敬神婦人会・西野神社氏子青年会皐月会の4団体) の会長さん達が出席する毎年4月恒例の会議「西野神社定期総会」が開催され、その後、午前11時からは社殿 にて、古代の律令国家に於いては恒例祭祀のひとつとされた祈年祭(その年の五穀豊穣などを神様に祈る祭祀)に相当する大祭「春季例祭」が斎行されました。
ところで、本日当社で執り行われた春季例祭は、当社では慣例として単に「春まつり」とも称されており、毎年9月に執り行われる事から「秋まつり」と称されている秋季例祭とは、祭典名としては春と秋で対になっており、また、春季例祭と秋季例祭は、大祭・中祭・小祭の三区分ではどちらも「大祭」であるという共通点もあります。
しかし、神社本庁の定める神社祭祀規程で掲げられている、各神社で年に一回だけ斎行される「例祭」に当たるのは、当社に於いては秋季例祭のほうであり、単に「例祭」もしくは「例大祭」といった場合、当社では例外無く秋季例祭のほうを指します。
これはあくまでも当社の場合ですが、より盛大に斎行されるのは「例祭」である秋まつりのほうであり、春まつりは、秋まつりとは違って原則として祭典が斎行されるのみで、各種の奉納行事、神輿渡御、露店の出店などはありません。
ちなみに、祭典名として春季例祭と対になっているのは、前述のように秋季例祭ですが、祭典の趣旨・内容として春季例祭と対になっているのは、毎年11月23日に斎行される大祭「新嘗祭」のほうです。
春季例祭は祈年祭に相当する大祭ですが、それに対して新嘗祭は、新嘗(その年に収穫された新しい穀物)や新酒などを天地(あめつち)の神様に捧げて、天皇陛下と国民が一体となって神々に五穀豊穣を感謝し神威を蒙る趣旨の大祭であり、つまり、春には祈年祭(当社の場合は春季例祭)でその年の豊作を祈り、秋には新嘗祭でその年の収穫に感謝するのです。
以下の写真2枚はいずれも、本日の定期総会の様子です。新型コロナウイルス感染症対策のため、例年のようにお互いに対面する形の座席配置にはせず(学校の教室のように出席者の大半が同一方向に向うようにテーブルと椅子が配置されました)、出席者全員がマスクを着けた上で、それぞれ適度な間隔を保って着席しました。
定期総会は、次第に従って粛々と進められ、報告事項や各議案等は恙無く全て承認されました。
但し、本年の秋まつりに関する重要事項(本年は例年と全く同じ形で平年通りに秋まつりを行うのか、それとも、昨年の秋まつりのように神事のみ執り行いその他の行事は全て中止するのか、もしくは、それらのいずれでもない別の形で秋まつりを行うのかなど)は、6月上旬に開催される常任委員会で最終決定する事とし、それまでは社会状況の推移などを見守りながらとりあえず今まで通り、各方面からの情報収集に努める事となりました。
以下の写真5枚はいずれも本日の大祭「春季例祭」の様子で、斎主以下祭員5人の奉仕により、厳粛に執り行われました。なお、昨年の春季例祭同様、この度も、現在国内外で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症が一刻も早く収束するよう神様に御祈願申し上げる「新型コロナウイルス感染症流行鎮静祈願祭」を兼ねての斎行となりました。
本日の大祭は、当社にとっては今年(令和3年)初の大祭でもあり、神職により、神社本庁制定祭祀舞のひとつ「朝日舞」の奉納も行われました。ちなみに、当社に於いて大前で朝日舞が奉納されるのは、年に2回、4月の春季例祭と11月の新嘗祭です。
依然として新型コロナウイルス感染症が収束には至らない(地域によってはむしろ更に拡散している)昨今の厳しい現況を踏まえて、例年 春季大祭の直後に開かれている直会は、昨年同様、本年も中止となりました。
そのため、今日は春季例祭が終わると同時に解散となり、私達職員一同で、参列者の皆様方を社務所の玄関で見送らせて頂きました。
今日の会議や春季例祭等の様子を写した写真は、「西野神社アルバム」の、「令和3年4月 定期総会、春季例祭・新型コロナウイルス感染症流行鎮静祈願祭」のページ(下記URL)にもアップロードしておりますので、宜しければそちらも是非御覧下さい。これらの写真はいずれも、クリックすると拡大表示されます。
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