西野神社が執行する上棟祭の風景
一般に、家屋(戸建て住宅・マンション・アパート)や宿舎(ホテル・寮・高齢者入居施設)、社屋や事務所、店舗や倉庫、工場、公共施設などの建物を建てる際には、先ず着工に先立って、その土地に鎮まる神様に建築する由を奉告する神事「地鎮祭」を執り行い、その後、土台の基礎工事が終わって骨組みを組み立てて棟木を上げる際には、新築される建物に災いが起こらないよう祈願する神事「上棟祭」を執り行い、そして、無事に工事が終わった際には、その感謝の気持ちを神様に奉告し今後の更なる安全も祈願する神事「竣工祭」(屋祓)を執り行う、という一連の流れは古来からの慣例となっております。
実際には、地鎮祭・上棟祭・竣工祭の3つの祭事のうち、1つもしくは2つしか行わない、という事例もかなり多く、最近では、この3つ全てを行う事例のほうが、どちらかというと少ない気もしますが、本来は、地鎮祭・上棟祭・竣工祭の順に、この3つをきちんと執り行う形が望ましいです。
これら3つの建築儀礼のうち、地鎮祭の様子については平成27年8月11日付の記事や先月18日付の記事などで、竣工祭の様子については平成30年6月13日付の記事で、それぞれ写真で紹介させて頂きましたが、上棟祭斎行中の写真については、このブログにはまだほとんど掲載した事が無かったと思いますので、以下に、西野神社の神職が斎主として奉仕させて頂いた、一般住宅の上棟祭で撮影された写真の一部を、紹介・貼付します。
状況に応じて多少変わる事もありますが、西野神社の執行する上棟祭は、概ねこのような感じで執り行っております。
以下の写真はいずれも、西野神社の境内で執り行われた上棟祭(神輿殿上棟祭や儀式殿上棟祭)の様子です。内容的には、一般住宅の上棟祭とは多少変わる所もありますが、次第などはほぼ同じです。
なお、上棟祭の式次第については、以下の記事を御参照下さい。但し、これはあくまでも西野神社が執行する場合の次第であり、内容は執行する各神社によって差異があります。ちなみに、当社では「上棟祭」という名称で統一しておりますが、神社や地域によっては「上棟式」「棟上げ」「建て前」などの名称も使われています。
https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entry/20060528
また、上棟祭は神職が斎主として執り行うのが一般的ですが、全国的にみると、地域によっては大工(棟梁)さんが斎主となって執り行い、神職は上棟祭には関わらない、という慣例もあるようです。