山田出仕が権禰宜になりました
今年の3月に國學院大學神道文化学部を卒業して階位(神職の資格)を取得し、翌4月から当社の職員となった、現在23歳の山田君が、今月より正式に「西野神社出仕」から「西野神社権禰宜」へと昇格しました。
ちなみに、「出仕とか権禰宜って一体何ですか?」という方は、以下の記事を御一読下さい。今から15年程前に私がアップした記事ですが、神職の職階についてはこちらのほうで詳しく解説しております。
https://nisinojinnjya.hatenablog.com/entry/20060318
山田君は、権禰宜になった事に伴い神職身分は「三級」となり(権正階以上の階位を持つ者が権禰宜になると三級の身分になります)、それに伴い、今月からは穿く袴の色も、それまでの松葉色(緑色)から、神職身分に応じて浅葱色(水色)に変わりました。
なお、神社本庁の規定に於いては、「神職」とされるのは宮司から権禰宜までの職階にある者で、宮司より上位の名誉宮司や、権禰宜より下位の出仕は、厳密には神職には含まれません。
そのため、名誉宮司の場合は宮司経験者であるため宮司在任時の身分がそのまま継続されますが出仕の場合は、まだ神職になっていないという扱いのため、神職身分は無く(身分の中では最下位の「四級」でもなく、強いて言えば「無級」です)、身分が無いため袴の色についての規定も無く、必ずしもそうであるとは限りませんが一般的には、出仕は松葉色もしくは白色の袴を穿く事が多いようです。
但し白色の袴については、身分に関係無く神職は誰でも穿く機会があるため、神社の境内で白色の袴を穿いている神職が必ず出仕であるとは限りません。私が西野神社に奉職する前に実習していた関西の某神社では、宮司や禰宜など上位の者から、出仕や神職実習生など下位の者まで、身分や職階等に関係無く平時は全員、常に白色の袴を穿くのが慣例でした。