西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

神社での様々な数え方(数量称)について

人間を数える時は、一人(ひとり)・二人(ふたり)と数えますが、神様を数える時は「人」ではなく「柱」で数えるのが正確で、具体的には、一柱(ひとはしら)・二柱(ふたはしら)と数えます。
また、神社が頒布するお守りの場合は、一個・二個ではなく、一体(いったい)・二体(にたい)というふうに数えます。

令和2年末 西野神社 授与所窓口に並べてある各種授与品

このように、神社で使う数え方(数量称)には、一般には余り馴染みの無い独特なものが多くありますので、今回の記事では、私が思いつく範囲で、以下にそれらをまとめてみます。

但し、数え方には多くの諸説があり、以下の数え方が絶対に正しいというわけではありません。これらを御覧になればお分かりのように、笏(しゃく)の場合は「枚」もしくは「本」、絵馬の場合は「体」もしくは「枚」、鎧(甲冑)の場合は「具」もしくは「領」などだったりし、また「刀」や「帯」の場合は更に数え方のバリエーションが多く、以下にまとめた数え方一覧に於いても既にかなりのバラツキが見られます事を御了承下さい。

 

【神様、御神霊】 (はしら)

【御神座】 (ざ)

【神社】 (しゃ)、(しょ、ところ)

【社殿】 (とう、むね)

【神殿、神棚】 (う)

【お札、お守り、絵馬】 (たい)

破魔矢、鏑矢、熊手、松明、笏、かんざし、熱燗】 (ほん)

祝詞、祭詞、折り詰め、折箱、鯉】 (おり)

【巻物】 (まき、かん)

【掛け軸】 (ふく)、(じく)、(ほん)

【短冊】 (よう)、(まい)

【和歌】 (しゅ)

【俳句、川柳】 (く)

【民謡】 (きょく)

朱印帳 (さつ)

【印鑑】 (ほん)、(こ)

【印判、印章】 (か)

【鳥居、石灯籠、石碑、神輿、井戸、臼、墓、霊廟、古墳】 (き)

【垣根】 (え)

【御神鏡、硯、鼓、琵琶、お面】 (めん)

【案、胡床、椅子】 (きゃく)

【笏、盾、薦、絵馬、羽織、浴衣、襦袢、瓦、凧、貝殻】 (まい)

【旗、幟、鯉のぼり】 旒・流(りゅう、ながれ)

【鉾、矛、鎌、柄杓】 (へい、え、つか)

【槍、三味線】 竿(かん、さお、ほこ)

【弓、傘、提灯、琴、鼓】 (ちょう、はり)

【刀】 (ふり)、(とう)、(ほん)、(く、こう)

【行灯】 (とう)、(き)、(はり)

【屏風】 (か)、(そう、ならび)

【桶、鞍、鎧、弓矢、印籠、巾着】 (ぐ)

【鋤】 挺・丁(ちょう)

【狩衣、裃、鎧、幕】 (りょう)

【帯】 (ほん)、(まい)、(すじ)、(じょう)

【袴】 (こし)、挺・丁(ちょう)、(ほん)

【冠、烏帽子】 (とう、かしら)

【産着、お供え餅、重箱】 (かさね、じゅう)

【沓、靴、草履、足袋、草鞋】 (そく)

【笛、笙】 (かん)

鏡餅 (すわり)

【祝儀袋、ぽち袋、包菓子】 (ふう)

【手ぬぐい】 (ほん)、(まい)

【暖簾】 (たれ)

【長持、タンス】 (さお)

【宴、演芸、寄席】 (せき)

【雷、稲妻】 (せん)、(ほん)

【御遺骨】 (はしら)、(たい)

 

実際のところ、これらを知ったところで、神社関係以外の方がこういった数え方を日常で活用する機会はほぼ皆無だと思いますが、雑学のひとつ、もしくは話のネタとして、もしかするとどこかで役に立つ事もあるかもしれませんので、何かの参考にして下さい。

ちなみに、神社とは関係ありませんが、仏教関係の代表的な数量称についても一応述べておくと、「寺院」は寺(じ)・山(さん)・堂(どう)・宇(う)など、「仏像」は躯(く)・体(たい)など、「お経」は巻(かん)・部(ぶ)・遍(へん)など、「数珠」は具(ぐ)・連(れん)など、「仏壇」は基(き)、「位牌」は体(たい)・柱(はしら)などと、それぞれ数えるそうです。

 

文責:西野神社権禰宜 田頭