今日、当社参集殿にて人形供養祭が執り行われました。私はその時間地鎮祭に行っていたため、残念ながら参列はできませんでしたが、供養祭は宮司が斎主となって厳粛に執り行われました。
今日の人形供養祭では、祭場の神籬（神様の宿る依代）に埴山姫神をはじめとする五柱の神様を降神し、神籬に宿られた神様たちの御前で、人形供養の祝詞が奏上されました。
今日の供養祭で奏上されたその祝詞を、先程宮司に見せてもらいました。祝詞の原文は宣命体（せんみょうたい）といわれる難解な大和詞（やまとことば）で書かれており、しかもそれなりの文量があるのですが、今回奏上された祝詞を平易な現代語に、しかも僅か数行程度に簡潔に要約すると「火の神様の神業を以て、これからこの人形たちをお焚き上げいたしますが、もしこの人形たちに悪いものや穢れが付いているようならお祓いください。そして人形たちの御霊は、神様のお導きにより、天に鎮まっておられる神様の元へと帰り、そこで心穏やかに落ち着き鎮まりますように。また、今この場に参列している人形の持ち主たちも災いに遭うことなく神様の御守護を受けられますように。」という内容の祝詞でした。
斎主によるこの人形供養の祝詞と、人形の持ち主たちの人形への感謝の思いと供養の念、そして神様の御神力の発動により、人形たちの御霊は迷うことなく無事に天の神様の元へと帰っていったことでしょう。
なお、次回の人形供養の受付は５月１日から始まります。それまでは人形のお預かりはできませんので御了承下さい。
（田頭）
