西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

平福トンネル開通式

今日は午前10時から、平和と福井を結ぶ「平福トンネル」の開通式が行なわれ、施工会社からの依頼により、当該地域の鎮守である当社が開通式の神事を執り行う事となり、宮司と私の二人が御奉仕させて頂きました。当社で行なう外祭のほとんどは一人奉仕なので、神葬祭を除くと、外祭で宮司と私の二人で奉仕するというのは、多分今年4月の福井睦神社例祭以来だったのではないかと思います。

なお、以下に貼付の4枚の写真が、今日の平福トンネル開通式の様子です。いずれも私が写したため私自身が写っている写真はありませんが、私も祭員としてちゃんと御奉仕させて頂きました(笑)。

平福トンネル開通式 平福トンネル開通式

平福トンネル開通式 平福トンネル開通式

平福トンネルが造られた、平和と福井とを最短で結ぶこの「平福線」という道路は、実はちょっと変わった経緯を持った道路で、この道路は、道路開削の演習のため、昭和41年に陸上自衛隊第11師団の45名によって僅か45日間の突貫工事により開削されました(延長1.3km)。

平福線の開通によって、平和と福井は西野二股を経由せずに結ばれるようになり、近年は特に南区と手稲区のバイパス路線として交通需要量が高まりつつあるのですが、しかし、元々自衛隊の演習のために造られた道路である事から急勾配や急カーブが多いなど、道路状態はあまり良くなく、しかも山間部を走るため路線延長は2kmにも満たないにも拘わらず冬季は通行止めになるなど、重要なルートである割には必ずしも利便性の高い道路とは言えない面もありました。

そのため、南区と手稲区を結ぶバイパス道路としての機能を拡充させ、それによって西野二股の交差点付近での交通渋滞を緩和させ、そして通年通行を可能とさせるため、平成10年より平福線の本格的な改良工事が行なわれてきたのです。そして今日、平福線最大の急勾配や急カーブを避けるため建設されてきた平福トンネルがついに開通し、これにより平福線の道路改良事業は一通り終了した事になります。

今日のトンネルの開通式は、福井側のトンネル入口前に築かれた斎場で、札幌市建設局長、札幌市西区長、道議会議員、市議会議員、地元各町内の会長さん方、施工関係者の方々など凡そ50名が参列して執り行なわれました。宮司による祝詞奏上の後の「清祓い」では、宮司大麻(おおぬさ)を、私が切麻(きりぬさ)という祓いの具を使ってトンネルを清めさせて頂き、神事が終わった後は、建設局長と市政功労者(前市議会議員)お二人の挨拶に続いて、テープカットとくす玉割りが行なわれ、その後、車による渡り初めが行なわれました(下の写真参照)。

平福トンネル開通式 平福トンネル開通式

開通式が終わったばかりのこの時点では、まだ一般車両の通行はできなかったのですが、折角ですから宮司も私も、祭器具を片付けて神社に帰る時は、他の関係者の方々と共にトンネルを通って「渡り初め」をして帰って来ました(笑)。

(田頭)

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