ここ最近、北海道では「涼しい」というよりもむしろ「寒い」といってもいい日が続いています。今月初め、札幌では初夏を思わせるような暖かな日が続き「何で今年はこんなに暖かいんだ？」と皆で言い合っていたのですが、その反動からか（？）、この一週間程はかなり涼しい日が続いています。
札幌では今月１・２日に最高気温が２５℃を超えて２日連続で夏日となりましたが、一転して９日には９℃までしか上がらず、昨日（１４日）の最高気温も１０.５℃までしか上がらず、平年より５〜７℃低い日が続いています。一昨日（１３日）は、寒気や放射冷却の影響で特に道北や道東で気温が一気に下がり、稚内市沼川では氷点下８.１℃という、この時期としては有り得ない気温を記録し、５月としては、明治３９年に根室で観測された氷点下９.１℃に次ぐ最低気温となりました。
この寒さにより、道内では農作物に既に被害が出ており、朝晩の霜でブロッコリー、カボチャ、ジャガイモなどに生育の遅れが見られるほか、出荷期を迎えたアスパラは凍結により変色し出荷できなくなるなどしているそうです（道北なよろ農協によると、アスパラが出荷できなくなった事による被害額は１億1,000万円との事です）。
札幌管区気象台の予想によると、明日以降の気温は平年並みか、やや高めに推移するとの事ですが…。
（田頭）
