西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

札幌の中心部で御神輿を担ぎました

今日は、札幌の中心部を東西に約1km貫く「狸小路商店街」の御神輿(おみこし)の渡御が行われ、当社からは、神力会の会員一人と宮司と私の3人が、御神輿の担ぎ手として御奉仕させて頂きました。

狸小路商店街は、「札幌狸小路商店街振興組合」に加盟する西1丁目から西7丁目間の約二百店によって構成されている、札幌を代表する商店街で、創業百年を超える老舗から最近開店したばかりの新しいお店が軒を連ねる、観光客にも多く利用されているバラエティ豊かな全天候型アーケードの商店街です。

その狸小路商店街には、狸小路鎮守神として狸小路5丁目(西5丁目)に「本陣狸大名神社」という小祠が鎮座しており、今日は、その本陣狸大名神社の御神霊を奉斎した御神輿が、午後1時頃から6時半までの約5時間半、狸小路の1丁目から7丁目までと札幌駅前通の一部を渡御致しました。以下に、今日のその渡御の様子を写真と共に紹介させて頂きます。


狸小路商店街 神輿渡御 狸小路商店街 神輿渡御

左の写真は、御神輿の渡御に先立ち、「狸小路五丁目センタービル」の1階部分に鎮座する本陣狸大名神社で神事を行っている様子です。

神事とはいっても神職は奉仕しておらず、商店街の責任者らしい方(ズボン・ワイシャツの上に裃と袴を着用していました!)が大麻(おおぬさ)を振ったり、参列者代表の方々に玉串を手渡したりしており、祝詞の奏上などもなかったようです。神事の後は祠(本陣狸大名神社の社殿)から御神輿への遷霊も行われましたが、神輿会の半被を着た担ぎ手の方が直接手で御霊代を持って御動座していましたので、神職である私としてはさすがに「オイオイ!」と突っ込みを入れたい衝動に駆られました。

右の写真は、神事が終わり御神輿が発輿(宮出し)した直後の様子です。ちなみに、今日の渡御の主管は「北海睦」という神輿会でしたが、この御神輿は、狸小路組合が所有しているものです。

狸小路商店街 神輿渡御 狸小路商店街 神輿渡御

左の写真は、西5丁目から西4丁目に向かって横断歩道を移動している様子です。御神輿の背後に移っている赤と白のアンテナ(鉄塔)がそびえている建物は、旧電電公社の市外電話局です(現在の名称は知りません)。

右の写真は、札幌駅前通を渡御している様子です。駅前通では、四番街商店街の御神輿とも合流しました(狸小路同様、四番街商店街も御神輿は所有しておらず、この時の御神輿は今日のために他会から借り受けたものだそうです)。


狸小路商店街 神輿渡御 狸小路商店街 神輿渡御

上の写真は両方とも、駅前通と南1条通との交差点(札幌三越、札幌パルコ、4丁目プラザ、日之出ビルなどに囲まれたスクランブル交差点)で撮った写真です。右の写真に写っている4基の輿は、北海道神宮御鳳輦(ごほうれん)です。

今日は北海道神宮例祭(札幌まつり)の御鳳輦渡御の日でもあり、交差点上に仮設された北海道神宮の御旅所前で、私達(狸小路及び四番街の御神輿とその担ぎ手達)は午後2時過ぎ頃に北海道神宮の御鳳輦と合流しました。


狸小路商店街 神輿渡御 狸小路商店街 神輿渡御

左の写真は、御旅所での神事(北海道神宮渡御の駐輦祭)及び休憩の最中に、歩行者天国となっていた駅前通りの中央分離帯に腰掛けて休憩する当社の宮司(右)と、北海道神宮の御鳳輦の担ぎ手として奉仕されていた北区に鎮座するS皇大神社宮司さん(左)です。

皇大神社宮司さんは、北海道神宮主祭神である大国魂神(おおくにたまのかみ)様が奉斎されている御鳳輦を担がれていました。ちなみに、私はお会いしませんでしたが、今日の北海道神宮の渡御には、手稲区に鎮座するH神社の宮司さんも、オープンカーの運転手として御奉仕されていたそうです。私は、御旅所では北海道神宮のT権禰宜と少し立ち話をさせて頂いたのですが、T権禰宜からは、北海道神宮末社である開拓神社の御神輿も是非担ぎに来て下さいと誘われました(笑)。

右の写真は、駐輦祭が終わり北海道神宮の御鳳輦と別れた後、再び四番街の御神輿と共に駅前通を渡御している狸小路の御神輿渡御の様子です。左側の御神輿が狸小路、右側の御神輿が四番街の御神輿です。札幌の中心部で御神輿を担いだのは、私にとって初めての経験でした。


(田頭)