西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

秋まつり(宵宮)

集合写真

年に一度の当社の秋の例祭は明日ですが、例祭前日(宵宮)の今日から境内では様々な催し(干支展、ゲーム大会、ジャズフェスティバル、民謡・演歌ショーなど)が行われ、また昨日から境内に設営された十数店の露店も今日から営業を始めるため、実質的には今日と明日の2日間が「秋まつり」といえます。この2日間のために、何ヶ月も前から総代を始め、神力会敬神婦人会萬燈保存会など当社の各関係部会や関係者たち、また、当社氏子地区内の各町内会や多くの氏子さんたちなど、様々な団体や個人がいろいろと準備をしてきました。

私は、今日は朝8時頃に出社し、総代さんたちとともに境内の諸準備(参道の清掃、境内各所に臨時のゴミ箱を設置、神楽殿前にパイプイス数十脚を配置、雨対策に神楽殿前にテントを設置など)を行いました。朝は雨が降っていたため境内の人もまばらでしたが、雨が上がりだしてきた昼近くからは人が増え出し、人が増えてきた頃には露店も営業を始めました。

昼12時からは、拝殿前で、近々発刊される「創祀120記念誌」に載せるための職員と総代さんたちとの集合写真の撮影が行われました(写真参照)。この写真撮影は、今回の秋まつりと直接的な関係はありませんが、総代さんたちが全員集まる秋まつりに合わせて、今日撮影が行われました。総代さんたちは全員礼服を着て撮影に臨みましたが、私たち職員(神職)は、斎服という神事専用の装束に着替えて撮影に臨みました。

昼の1時からは神楽殿で、秋まつり恒例の「ジャズフェスティバル」が行われ、「モダン・ジャズ・ブラザーズ」というジャズグループや、西野中学校PTAの父母たちにより構成されている「ピーネッツ」というジャズグループによる生演奏が行われ、多くの方々がその素晴らしい演奏や歌に魅了されていました。

夕方5時からは御殿で「宵宮祭」という祭典が執り行われ、私たち職員は、昼の撮影に続き再び斎服に着替え、祭典に奉仕いたしました。宵宮祭というのは、本祭(例祭)の前日に行われる、本祭の前夜祭に当たる神事です。祭典のなかでは、2人の巫女さん(小学生)による神楽も奉納されました。ちなみに、衣紋の実習(装束着装の練習)などを除くと、一日に二回も斎服を着たのは今日が初めてです。

宵宮祭の後はすぐに「遷例祭」が行われました。当社の御神輿(おみこし)は、明日の渡御(氏子地区巡幸)に備えて昨日から神輿殿の外に置かれているのですが、その御神輿の中はまだ空っぽ(神様はおりません)なので、渡御の前に御神輿の中の御神座に本殿から神様をお招きしなければなりません。今日の遷霊祭は、本殿に鎮座されている神様を御分祀して御神輿の中に御動座していただくという神事で、本殿から御神輿まで、神様の宿られている御霊代(みたましろ)を宮司が抱えて移動し、私たち職員や神力会の会員たちは外部から御霊代が覗かれないように絹垣(きぬがき)という大きな白布で宮司の前後左右を囲い、絹垣を張ったまま宮司とともに御神輿まで移動しました。宮司が御神輿の御神座の御扉を開けて御霊代を内部に移し、再び御扉を閉めてから、絹垣は取り外され、神様の御動座は完了しました。ちなみに、神社で執り行われる祭典は、どの神社でも原則として午前中に斎行されますが、今日の遷例祭のように、遷例、分祀、合祀など神様の移動が伴う祭典だけは、神様が人の目に直接触れることを防ぎ神様の御神威を護るため、夜間に執り行われます。

夜6時からは、神楽殿で、芸能プロダクションに所属するプロの歌手による「民謡・演歌ショー」が行われ、神楽殿前には多くの人々が集まり、「民謡・演歌ショー」が終わる夜8時まで会場は大いに盛り上がりました。

「民謡・演歌ショー」が終わると境内の人の波も引き始め、夜9時近くには、境内の各露店も本日の営業を終了しました。その後は、私たち職員は境内の清掃等をして、明日に備えて夜10時頃には退社しました。今日は多くの方々に楽しんでいただくことができ、私としてもとても充実した一日を過ごすことができました。

(田頭)