西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

今日で2年目

私は、2年前の今日、西野神社に初めて出社しました。つまり、私が当社に奉職してから、今日で丸2年が経ったことになります。

この2年間いろいろなことがあり、ときには恥をかいたり、自分の不勉強さを痛感したり、自分の手際や要領の悪さに苛立ちを感じたりしたこともありましたが、幸い、神社内や神青内における良好な人間関係に恵まれ、また、総代さんや崇敬会の皆さん方にも何かと目をかけていただき、多くの人たちの優しさに支えられながら、なんとか2年が経ちました。

私と同じ養成機関を卒業して神職になった人たちとは今でもときどき電話で話をする機会があるのですが、なかには、自分が奉職している神社に対して不満を持っている人もおり、可能であれば別の神社に転任したいと願っている人さえいるなか、今の私には不満らしい不満は何もなく、それを思うと、今の自分はかなり恵まれた環境にあることを実感します。

今後は、この恵まれた環境を「当たり前のもの」として甘受することなく、自分を生み育ててくれた郷土に恩返しをするつもりで、そして、今度は自分が他の誰かを支えるつもりで、神明奉仕に励んでいきたいと思っています。戦国時代の武将・山中鹿之助が「願はくは我に七難八苦を与えたまえ!」と祈った程に激しく厳しい試練を自分に課そうとは思っていませんが(笑)、今までの私は周囲の優しさに甘えてぬるま湯に浸かっていたような所があったので、丸2年が経ったという今日を一つの節目として、今後はもっと周囲に目を配り、積極的に厳しさの中に身を置けるような神職になっていきたいと思います。

以前、どこかの観光地の食堂で、「自分が他人にしてあげた善行はとっとと忘れよう、自分が他人から受けた恩は一生忘れるな」という内容の標語を見たことがありましたが、宗教家としては、そのような生き方が一つの理想形なのではないかな、と思う今日この頃です。

(田頭)