小正月（１月１日を大正月と言うのに対し１月１５日は小正月と言います）の今日、当社では午前１０時から、元旦から始まった一連のお正月行事の最後を締め括る神事として「どんど焼き」（地域や神社によっては「とんど」「どんと」「左義長」「サイト」などとも称します）が執り行われました。
どんど焼きとは、年末から松の内にかけて（地域によって差異がありますが松の内とは一般に、１月１日〜７日までの１週間を云います）それぞれの家庭・会社・お店等の神棚や玄関先などに飾られたお正月の飾り物（注連縄・注連飾り・門松・その他）や、おふだ・お守り・その他神社から受けた授与品などを、神社境内に設けられた斎場で忌火（御神火）によって焼納する神事（火祭り）の事で、お正月の神様である歳神様や、それぞれの納め物に宿られている御神霊に煙と共に天へと還って戴き、併せて参列者の本年の無病息災を祈るという、全国的に広く行われている小正月恒例の伝統的な行事です。
当社では今年も例年通り、第二駐車場出入口付近（土俵横）に舗設した斎場で、どんど焼きの点火に先立ってまず古神札焼納祭が執り行われました。同祭は、昨年同様、宮司と越川権禰宜の二人奉仕により、以下の次第に従って斎行されました。
『開式の辞 → 修祓 → 宮司一拝 → 献饌 → 祝詞奏上 → 宮司以下祭員玉串拝礼 → 総代玉串拝礼 → 一般参列者玉串拝礼 → 撤饌 → 宮司一拝 → 忌火点火 → 閉式の辞』
そして古神札焼納祭の最後に、竹本副総代長によって、注連縄で張り巡らせた結界の中に積み上げられた納め物に忌火が点火され、その火を完全に消火させる午後４時半まで、納め物をずっと燃やし続けました。
ちなみに、全国には、どんど焼きの火に当たると若返るとか、どんど焼きの煙を浴びると１年間は健康に過ごせるとか、どんど焼きの火で焼いたお餅を食べると１年間病気をしないとか、どんど焼きの燃えさしの木切れを家の周りに刺しておくと虫除けになるとか、その燃えさしを天井に吊るしておくと火事にならないなど、いろいろな言い伝えが伝わっています。
下の動画は、１本目は点火して間もない午前１０時半過ぎ頃に、２本目は点火してから３時間程経過した午後１時半頃にそれぞれ撮影した、どんど焼きの様子です。
但し、２本目の動画は今日撮影したものですが、１本目の動画は昨年のどんど焼きで撮影したものです（今年はその時間帯が忙しくて、点火した直後の様子は撮影出来ませんでした）。
どんど焼きの斎場では、総代さん達により、参拝者の方々に御神酒や甘酒が無料で振る舞われました。今日は寒かったので、温かい甘酒は皆様方から特に好評でした。
また今日は、西野神社に直接来る事が出来ない方々のために、当時氏子区域内にある西野福祉会館前（昭和４２年まで西野神社の遥拝所が鎮座していた地です）でも午前１１時半から、松澤権禰宜の奉仕により古神札焼納祭が斎行されました。
同会館で集められた納め物は全て、この神事が終わった後西野神社へ運ばれ、当社境内の斎場で焼納されました（今年は福祉会館では写真は撮っておらず、下の写真は一昨年の福祉会館での古神札焼納祭で撮ったものです）。
今日を以て、当社でのお正月関連の行事は全て終了し、明日からは、当社も平時の態勢に戻ります。
なお、今日の古神札焼納祭・どんど焼きの様子を写した写真は、「西野神社アルバム」の平成２６年１月「古神札焼納祭・どんど焼き」のページ（以下のＵＲＬ）にも多数アップしておりますので、こちらも是非御覧下さい。
http://f.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/260115%20%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%A9%E7%84%BC%E3%81%8D/?sort=old
以下のＵＲＬは、今日のどんど焼きに愛犬と共に来て下さった参拝者さんが御自分のブログにアップされた記事です。この記事にもどんど焼きの写真が数枚アップされていますので、宜しければこちらの記事も御覧下さい。
http://blog.livedoor.jp/ralumama/archives/52019875.html
（田頭）
