西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

茅輪(ちのわ)設置

茅輪

最近は連日暑い日が続いておりましたが、今日の日中の気温は20℃程度で、久々に過ごしやすい気温になりました。しかも午前中は風が強く、今日の地鎮祭では、祭典中に風で大麻三方が引っくり返らないように、祭典が始まる前にテープで大麻の台や三方を祭壇に固定して風に備えました。幸いにして私はまだそういう経験はないのですが、地鎮祭の最中に、強風により祭壇が倒れたりテントが飛ばされたりしたことがあると言っていた神職もおり、やはり強風時の地鎮祭はいつもよりも気を使います。

さて、まだ記念誌の発刊が残ってはいるものの、当社の創祀百二十年記念事業は、一応昨日で一段落しました。しかし、記念事業が一段落したからといって、今日から突然暇になる訳ではありません。今日からは「夏越の祓」(なごしのはらい)の準備が始まります。毎年6月末と12月末の年2回、当社をはじめ全国の神社では、半年間の罪穢れを祓う「大祓」という神事が行われるのですが、その年2回の大祓のうち、6月末に行われる大祓を特に「夏越の祓」といい、今日は午後からその「夏越の祓」の準備を行いました。

6月末日に斎行される「夏越の祓」の神事では、参詣者たちは神社の参道に設置された茅輪(ちのわ)という、茅(かや)で作られた大きな輪をくぐるのですが、今日は、その茅輪を作るため、宮司と一緒に近くの山に行き、山に生えている茅を鎌で切ってきました。神社に帰ってから、もう一人の職員さんと一緒に、持ち帰ってきたその多量の茅を輪の骨組みに張り付け、茅輪を作りました。

茅輪は、前述のように一般には参道に設置することが多いのですが、当社では参道に設置することが困難であるため、例年拝殿の向拝に設置しており、今日完成した茅輪も、完成後は早速向拝の下に設置しました(写真参照)。

古来より、「水無月(みなづき)の夏越(なごし)の祓(はらい)する人は千歳(ちとせ)の命延ぶといふなり」という歌を唱えながら茅輪をくぐると、くぐった人の罪穢れや災疫が祓われると云われております。今日設置した茅輪は30日まで、3日間設置されておりますので、ぜひ茅輪をくぐりに当社までお越し下さい。

(田頭)