西野神社 社務日誌

札幌市西区の西野・平和・福井の三地区の鎮守(氏神様)であり、縁結び・安産・勝運上昇等の御神徳でも知られる西野神社の、公式ブログです。

道神青総会&永井神青協会長講演会

永井会長の講演

今日は午後2時から、北海道神社庁庁舎2階の研修室にて「平成19年度北海道神道青年協議会定例総会」が開かれ、私も北海道神道青年協議会(以下、道神青と略)の会員の一人として出席させて戴きました。札幌支部石狩支庁管内)の神道青年会である文月会の総会には毎年出席させて戴いているのですが、北海道全域の神道青年会である道神青の総会に出席するのは、私にとって実は今回が初めてでした。

道神青の今日の定例総会には、道神青会員全160人(神社本庁包括下の神社の、北海道内全域の青年神職)のうち56人が出席し、凡そ2時間、以下の13項目が議事とされて、総会は粛々と進行されました。

①議長選出、②平成18年度会務報告、③平成18年度一般会計歳入歳出決算書承認に関する件、④平成18年度事業会計収支計算書承認に関する件、⑤平成18年度積立金収支計算書承認に関する件、⑥平成18年度財産目録・在庫書籍調書承認に関する件、⑦平成18年度会計監査報告、⑧会則等検討委員会報告に関する件、⑨役員改選に関する件、⑩平成19年度活動方針並びに事業計画案に関する件、⑪平成19年度一般会計歳入歳出予算案に関する件、⑫創立六十周年記念大会に関する件、⑬その他

「⑨役員改選に関する件」では、新執行部(会長1人、副会長3人、事務局長1人、理事15人、監事2人、参与1人)が正式に承認され、それに伴い、田湯会長(文月会)が退任し大野副会長(十勝支部青年神職会)が新たに道神青の会長に就任されました。文月会の中村会長と加藤副会長は共に道神青の副会長に、また文月会の山口副会長は道神青の事務局長に就任し、更に田湯前会長も参与として引き続き道神青の役員に留まることから、今期の道神青執行部は、例年以上に文月会色の濃い執行部となった印象を私は受けました。

ちなみに、道神青は、文月会を含む道内各地の15の単位青年会(原則として北海道神社庁の一支部につき一つ設置されている神道青年会)により構成されています。北海道の支庁の数は全部で14ですから、本来であれば神社庁支部も単位青年会の数も支庁数と同数(14)となるはずなのですが、網走支庁管内のみ、歴史的経緯などから網走支部紋別支部の2つに支部が分かれているため、実際には支部・単位青年会ともに15存在します(しかも札幌支部、道南支部紋別支部の3支部は、支部名と支庁名が一致していません)。道神青を構成している道内各単位会15の正式名称と会員数は以下の通りです。

札幌支部 → 北海道神社庁札幌支部青年神職文月会(会員数39) / 道南支部 → 渡島神道青年会(会員数18) / 檜山支部 → 檜山神道青年会(会員数2) / 後志支部 → 後志青年神職会(会員数10) / 空知支部 → 空知支部青年神職会(会員数11) / 上川支部 → 上川神道青年会(会員数19) / 留萌支部 → 留萌青年神職会(会員数3) / 宗谷支部 → 宗谷青年神職会(会員数4) / 網走支部 → 網走神道青年会(会員数10) / 紋別支部 → 紋別神道青年会(会員数4) / 胆振支部 → 胆振青年神職会(会員数13) / 日高支部 → 日高青年神職会(会員数4) / 十勝支部 → 十勝支部青年神職会(会員数17) / 釧路支部 → 釧路管内神社青年会(会員数5) / 根室支部 → 根室神道青年会(会員数1)

上記の各会員数を見れば分かるように、単位青年会の中には会員数が一桁しかいないという極めて規模の小さな会もあるのですが、それでも、160人という道神青の会員総数は、全国の神道青年会である「神道青年全国協議会」(以下、神青協と略)を構成する各都道府県の神道青年会全47の中では、ベスト3に入る程の大人数なのだそうです。

道神青の定例総会は午後4時頃には終わり、総会の後は引き続き、神青協の永井会長による講演会(写真参照)が行われました(演題は「神青協会長を終えて 〜神青協活動に邁進した十年を振り返る〜」でしたが、実際には、今月24日に本庁で開かれる神青協の定例総会で次期会長が承認されるまでは、まだ永井会長が現職の会長です)。

永井会長は、国大を卒業された後都内の某神社に奉職し、その神社を退職した後は神社本庁で録事を務め、本庁を退職して北海道に帰り自社に奉職されてからは、胆振青年神職会の会長、道神青の会長等を歴任され、平成17年に神青協の会長に就任されました。神青協の藤山前会長も道神青の会長を務めていたため、永井会長は、初めて2期連続4年間続いた北海道出身の神青協の会長でもあります(今月承認される予定の神青協の次期会長は福岡県の方です)。

約1時間に亘った永井会長の講演は非常に密度の濃い内容で、神青協会長としての苦労話などはとても興味深い内容でした(本庁と激しく意見が対立したことも一度や二度ではなく、任期の途中で会長を辞めようと思ったこともあったそうです)。永井会長の話で特に印象に残ったのは、神宮、皇室、蘘國といった時局問題はそれぞれが“点”として独立した問題なのではなく“円”のように繋がっている一連の問題であるという認識が必要(神宮への崇敬や式年遷宮のことを考えると皇室にも繋がるし、皇室典範改定の問題や皇室護持のことを考えると、蘘國や英霊顕彰にも繋がっていく)という話と、「近隣諸国との関係においても、ただ対立するだけでは事態は何も進展しない。対立する意見にも“聞く耳”を持たなければならず、我々は決して原理主義者になってはいけない」という話でした。

今日はとても充実した総会&講演会でした。

(田頭)